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86.意固地な者同士 (蒼紫・夢主・張)
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その頃、張は斎藤に言われた通り、行方がわからない軍人の叔父の方を探るべくその家の敷地に忍び込んでいた。
手入れの整った庭木の間をどうどうと歩き家屋の所に来ると床下を覗き込み、
「わいは狭い所はあんまり好きやないねん、せやけどしかたあらへんわ。」
と腕を組みながらため息をつくと、そそくさと潜り込んだ。
張が気配を消して暗い床下を這うようにあちこち進んでいると、頭上で声がした。
「赤坂のいつもの店に行ってこの手紙を渡してきてくれ。」
「はい、わかりました旦那様。」
女中は答えると部屋を離れていった。
張は今進んで来た床下を戻って再び塀を超え通りに出ると屋敷から女中が出てくるのを待った。
張の思ったとおり、すぐに女中が出てくると張はその後をつけた。
女中は赤坂の料亭の前でその手紙を店の者に渡すと即座に戻って行った。
「めっちゃ臭うわ。」
張は一部始終を確認し、ニッと笑うとその料亭に入っていった。
手入れの整った庭木の間をどうどうと歩き家屋の所に来ると床下を覗き込み、
「わいは狭い所はあんまり好きやないねん、せやけどしかたあらへんわ。」
と腕を組みながらため息をつくと、そそくさと潜り込んだ。
張が気配を消して暗い床下を這うようにあちこち進んでいると、頭上で声がした。
「赤坂のいつもの店に行ってこの手紙を渡してきてくれ。」
「はい、わかりました旦那様。」
女中は答えると部屋を離れていった。
張は今進んで来た床下を戻って再び塀を超え通りに出ると屋敷から女中が出てくるのを待った。
張の思ったとおり、すぐに女中が出てくると張はその後をつけた。
女中は赤坂の料亭の前でその手紙を店の者に渡すと即座に戻って行った。
「めっちゃ臭うわ。」
張は一部始終を確認し、ニッと笑うとその料亭に入っていった。