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86.意固地な者同士 (蒼紫・夢主・張)
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「どうした。」
武尊の動作に気付き、蒼紫が訪ねた。
「蒼紫は・・時々そんな表情をする。」
と武尊は蒼紫の目を見ながら答えた。
「・・・。」
蒼紫は言葉を返すことなく武尊を見た。
そんな蒼紫に武尊は、
「何処か遠くを見ていて、それでいてとても悲しい顔をする。」
と、続けて言った。
(また俺の感情を拾ってくる。そんなに顔に出るのか?俺は。)
蒼紫は常に無言であり、感情を表面に出すことがなかった。
また、御頭時代はそれが御頭としてあるべき姿であると、そのように務めてきた。
生まれつき多弁ではなくどちらかと言えば静寂を好む。
そんな性格から御頭であった時から年齢に合わないぐらい大人びて見られていたし、それはまた御頭として都合がよかった。
が、最後の部下を失ってから蒼紫はそのように務めて振舞う必要がなくなって努めて無言を貫いているわけではないのだが。
ただ時々無意識に彼らを思い出す時は彼らの運命に対し自責の念感情があることは確かだ。
たとえ志々雄のアジトで抜刀斎と対峙した際、全力を出し切った自分に後悔はない。と、悟っていても・・・だ。
あの夜・・・・・、般若、式尉、癋見、火男が命を落としたあの夜、俺は四人の首を小太刀で斬り落とし樹海へ入った。
誇りある闘いの結果が”死”であるならその死も受け入れられたのだろうが結果は俺を助ける為ガトリングガンによる無駄死に。
俺が奴等の生きる意味を奪ってしまった。
月灯りの下、河原で四人の首をきれいにした。
そして一人一人の首を手ぬぐいで拭いてやりながらその顔を心に刻み込んだ。
俺があいつらにできた事と言えばこれくらいの事だ。
結局俺はこいつらの為に何もしてやれなかった。
月夜の河原、蒼紫は岩に腰掛けながら四人の首を膝に抱き、肩を震わせ涙を流した。
【異形の俺達には戦うことしか残ってないですぜ、御頭。】
と言った奴等の為に皆で戦いの道に身を置いて死ぬまで共に生きよう。
それが御頭としての務めだと。
結果、俺があいつらを、あの四人の人生を、あんなかたちで終わらせてしまった。
蒼紫の気持ちはいつもそこでループする。
闘いの人生を歩むと決めたからには、あいつらの墓に添えるのは隠密御庭番衆が最強である証しかない。
その為には”最強”と言われる抜刀斎を殺って【最強】という称号だけは・・・・と。
そう思いこの身を修羅の道に落としたのだった・・・・・と。
抜刀斎に敗れ、座禅により大分気持ちの整理はついたというものの蒼紫はすっきりしないのだった。
武尊の動作に気付き、蒼紫が訪ねた。
「蒼紫は・・時々そんな表情をする。」
と武尊は蒼紫の目を見ながら答えた。
「・・・。」
蒼紫は言葉を返すことなく武尊を見た。
そんな蒼紫に武尊は、
「何処か遠くを見ていて、それでいてとても悲しい顔をする。」
と、続けて言った。
(また俺の感情を拾ってくる。そんなに顔に出るのか?俺は。)
蒼紫は常に無言であり、感情を表面に出すことがなかった。
また、御頭時代はそれが御頭としてあるべき姿であると、そのように務めてきた。
生まれつき多弁ではなくどちらかと言えば静寂を好む。
そんな性格から御頭であった時から年齢に合わないぐらい大人びて見られていたし、それはまた御頭として都合がよかった。
が、最後の部下を失ってから蒼紫はそのように務めて振舞う必要がなくなって努めて無言を貫いているわけではないのだが。
ただ時々無意識に彼らを思い出す時は彼らの運命に対し自責の念感情があることは確かだ。
たとえ志々雄のアジトで抜刀斎と対峙した際、全力を出し切った自分に後悔はない。と、悟っていても・・・だ。
あの夜・・・・・、般若、式尉、癋見、火男が命を落としたあの夜、俺は四人の首を小太刀で斬り落とし樹海へ入った。
誇りある闘いの結果が”死”であるならその死も受け入れられたのだろうが結果は俺を助ける為ガトリングガンによる無駄死に。
俺が奴等の生きる意味を奪ってしまった。
月灯りの下、河原で四人の首をきれいにした。
そして一人一人の首を手ぬぐいで拭いてやりながらその顔を心に刻み込んだ。
俺があいつらにできた事と言えばこれくらいの事だ。
結局俺はこいつらの為に何もしてやれなかった。
月夜の河原、蒼紫は岩に腰掛けながら四人の首を膝に抱き、肩を震わせ涙を流した。
【異形の俺達には戦うことしか残ってないですぜ、御頭。】
と言った奴等の為に皆で戦いの道に身を置いて死ぬまで共に生きよう。
それが御頭としての務めだと。
結果、俺があいつらを、あの四人の人生を、あんなかたちで終わらせてしまった。
蒼紫の気持ちはいつもそこでループする。
闘いの人生を歩むと決めたからには、あいつらの墓に添えるのは隠密御庭番衆が最強である証しかない。
その為には”最強”と言われる抜刀斎を殺って【最強】という称号だけは・・・・と。
そう思いこの身を修羅の道に落としたのだった・・・・・と。
抜刀斎に敗れ、座禅により大分気持ちの整理はついたというものの蒼紫はすっきりしないのだった。