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86.意固地な者同士 (蒼紫・夢主・張)
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(扉の音はしたけど、はて?足音がない?誰か覗きに来た?)
とも一瞬考えた武尊だったが、蒼紫が足音を立てない事を何度か経験していることを思い出した時、丁度ベッドわきの椅子のカタンという音と、手桶が台に置かれる音が聞こえた。
武尊は目を開けて蒼紫を確認すると体を起こそうとした。
が、蒼紫にすぐに制された。
「このまま寝ていろ。」
「いえ高荷さんが作ってくれたもの、飲まなきゃいけないので起きます・・・・。」
と、武尊が起きようとすると蒼紫はそれを手伝った。
「すみません、何から何まで・・・。」
と、武尊は申し訳なくてそうに言った。
蒼紫は、
「これを使うといい。」
と言って懐から手ぬぐいを取り出し、手桶の水に浸して絞って武尊に渡した。
「ホントに何から何まで・・・・すみません、ありがとうございます。」
と、心からそう思った武尊は思わず蒼紫に合掌しながらそう言った。
武尊はもう何だかいろいろされ過ぎて、申し訳なさ過ぎて、こんな感じでいいのだろうかと心の中で首を傾げた。
(初対面ではこんな人だとは思わなかったけどなぁ・・・・。)
と思いながら。
武尊は蒼紫から手ぬぐいを受け取ると、ペコっと小さくおじぎをして、両手で顔にガシっと当ててこすった。
「うわ~、冷たくて気持ちいい-!」
と、いつものくせでごしごしと顔をこすった。
大胆なその動作に蒼紫は一瞬目が点になったものの、それをみてふっ、と微笑んだ。
武尊はそれを、顔を拭きながら横目でちらっとなんとなく見ていたのだが、その微笑みがすっと蒼紫の顔から消え、目が一瞬どこか遠くを見ているのに気がついて・・・・顔を拭く手を置いた。
とも一瞬考えた武尊だったが、蒼紫が足音を立てない事を何度か経験していることを思い出した時、丁度ベッドわきの椅子のカタンという音と、手桶が台に置かれる音が聞こえた。
武尊は目を開けて蒼紫を確認すると体を起こそうとした。
が、蒼紫にすぐに制された。
「このまま寝ていろ。」
「いえ高荷さんが作ってくれたもの、飲まなきゃいけないので起きます・・・・。」
と、武尊が起きようとすると蒼紫はそれを手伝った。
「すみません、何から何まで・・・。」
と、武尊は申し訳なくてそうに言った。
蒼紫は、
「これを使うといい。」
と言って懐から手ぬぐいを取り出し、手桶の水に浸して絞って武尊に渡した。
「ホントに何から何まで・・・・すみません、ありがとうございます。」
と、心からそう思った武尊は思わず蒼紫に合掌しながらそう言った。
武尊はもう何だかいろいろされ過ぎて、申し訳なさ過ぎて、こんな感じでいいのだろうかと心の中で首を傾げた。
(初対面ではこんな人だとは思わなかったけどなぁ・・・・。)
と思いながら。
武尊は蒼紫から手ぬぐいを受け取ると、ペコっと小さくおじぎをして、両手で顔にガシっと当ててこすった。
「うわ~、冷たくて気持ちいい-!」
と、いつものくせでごしごしと顔をこすった。
大胆なその動作に蒼紫は一瞬目が点になったものの、それをみてふっ、と微笑んだ。
武尊はそれを、顔を拭きながら横目でちらっとなんとなく見ていたのだが、その微笑みがすっと蒼紫の顔から消え、目が一瞬どこか遠くを見ているのに気がついて・・・・顔を拭く手を置いた。