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85.プライド イン ザ カワヤ(厠) (蒼紫・夢主)
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自分の人生って決して平凡ではないと思ったけど、まさか姫様だっこをされて厠へ向かう・・・・なんてことになるなんて。
まさか自分の人生にこんな日が来るなんて・・・・想像だにしなかった。
と、武尊が思っていたら蒼紫が廊下を曲がった奥の突き当たりで止まった。
厠についたのかな?と、武尊が思った時、蒼紫はそのまま扉を開け・・中に入ろうとした。
(はっ!まさか一緒に入るつもり!?)
と、嫌な予感がして、
「蒼紫!自分で出来る!」
と蒼紫の襟元を引っ張って武尊が必死の形相で言った。
蒼紫は胸元の武尊を見下ろしながら、
「・・・立つことも危ういのに一人で出来ないだろう。」
と言った。
武尊の身の危険を感じるアンテナがピン!とたった。
(もしかしてそのまま抱え込むつもり!?)
武尊の脳裏に一瞬、幼児がされるように両膝を蒼紫に抱え込まれて小用させられる自分の姿が映り、血の気がさ-と引いた。
(いや、この男(蒼紫)ならやる・・・、きっとやる・・・。何か世間の常識とか恥じらいとか通じなさそうだもん!)
それだけはさせない、されたくない、自分のプライドに懸けても・・・と、武尊はここだけは譲れないと思って、
「大丈夫です!立てます!」
と言いつつ、更に蒼紫の襟を引っ張った。
(・・・・・・。)
あまりにもの武尊の必死さに負けたのか、蒼紫は小さくため息をつくと、
「万が一肥溜めに落ちては困るから襟だけは持たせてもらうぞ。」
と言って武尊をゆっくり下ろした。
(はっ?今何と?!)
と思いつつも下ろされて倒れないようにと壁に手を付き、今にも漏れそうな感じを我慢しつつ、そろりそろりと足を進めるのに精一杯の武尊に深く考える時間はなかった。
やっとの思いで田舎の香水の漂う戸板をまたぎ、腰を下ろそうとして武尊はまた、はっと気づく。
(今まで死にそうでぐったりしてたから気がつかなかったけど、やっぱり下着つけてない~!)
と、がくっと心折れそうになるが、何よりもしゃがもうとする下向きの力に上向きに引っ張る力があることに気がついて、斜め後ろに振り向くと、落ちないように襟元を握っている蒼紫と目が合った。
「・・・・っ!しの・・・・・蒼紫!向こう向いてて!」
と、武尊はそれこそ顔を真っ赤にして言った。
蒼紫が無言で顔を後ろに背けるのを確認すると武尊は丁度我慢の限界というのか、ふっと糸が切れたというのか、武尊の脳に膀胱から流れ出る熱いものを感じる信号が伝わった。
慌ててしゃがむ武尊。
そして・・・。
ちょろろろろ・・・・。
尿意の割にはほとんど量はなかった尿。
だけどもその音だけは厠に響いて武尊はもう死にたいぐらい恥ずかしくて、膝に両肘を載せて頭を抱えて、
(・・・・斎藤さんにだってこんな所見せたことないのに・・・・・・・。)
と、それはがっくりしてしゃがんだまま放心状態でいた。
そこへ蒼紫が、
「終わったようだな。」
と言い、しゃがんだまま小さくなっている武尊をまたひょいと抱き上げると、厠を出た。
(終わったのは私の方だ・・)
武尊は恥ずかしくて蒼紫の顔を見ることが出来ず蒼紫の胸にうずくまった。
まさか自分の人生にこんな日が来るなんて・・・・想像だにしなかった。
と、武尊が思っていたら蒼紫が廊下を曲がった奥の突き当たりで止まった。
厠についたのかな?と、武尊が思った時、蒼紫はそのまま扉を開け・・中に入ろうとした。
(はっ!まさか一緒に入るつもり!?)
と、嫌な予感がして、
「蒼紫!自分で出来る!」
と蒼紫の襟元を引っ張って武尊が必死の形相で言った。
蒼紫は胸元の武尊を見下ろしながら、
「・・・立つことも危ういのに一人で出来ないだろう。」
と言った。
武尊の身の危険を感じるアンテナがピン!とたった。
(もしかしてそのまま抱え込むつもり!?)
武尊の脳裏に一瞬、幼児がされるように両膝を蒼紫に抱え込まれて小用させられる自分の姿が映り、血の気がさ-と引いた。
(いや、この男(蒼紫)ならやる・・・、きっとやる・・・。何か世間の常識とか恥じらいとか通じなさそうだもん!)
それだけはさせない、されたくない、自分のプライドに懸けても・・・と、武尊はここだけは譲れないと思って、
「大丈夫です!立てます!」
と言いつつ、更に蒼紫の襟を引っ張った。
(・・・・・・。)
あまりにもの武尊の必死さに負けたのか、蒼紫は小さくため息をつくと、
「万が一肥溜めに落ちては困るから襟だけは持たせてもらうぞ。」
と言って武尊をゆっくり下ろした。
(はっ?今何と?!)
と思いつつも下ろされて倒れないようにと壁に手を付き、今にも漏れそうな感じを我慢しつつ、そろりそろりと足を進めるのに精一杯の武尊に深く考える時間はなかった。
やっとの思いで田舎の香水の漂う戸板をまたぎ、腰を下ろそうとして武尊はまた、はっと気づく。
(今まで死にそうでぐったりしてたから気がつかなかったけど、やっぱり下着つけてない~!)
と、がくっと心折れそうになるが、何よりもしゃがもうとする下向きの力に上向きに引っ張る力があることに気がついて、斜め後ろに振り向くと、落ちないように襟元を握っている蒼紫と目が合った。
「・・・・っ!しの・・・・・蒼紫!向こう向いてて!」
と、武尊はそれこそ顔を真っ赤にして言った。
蒼紫が無言で顔を後ろに背けるのを確認すると武尊は丁度我慢の限界というのか、ふっと糸が切れたというのか、武尊の脳に膀胱から流れ出る熱いものを感じる信号が伝わった。
慌ててしゃがむ武尊。
そして・・・。
ちょろろろろ・・・・。
尿意の割にはほとんど量はなかった尿。
だけどもその音だけは厠に響いて武尊はもう死にたいぐらい恥ずかしくて、膝に両肘を載せて頭を抱えて、
(・・・・斎藤さんにだってこんな所見せたことないのに・・・・・・・。)
と、それはがっくりしてしゃがんだまま放心状態でいた。
そこへ蒼紫が、
「終わったようだな。」
と言い、しゃがんだまま小さくなっている武尊をまたひょいと抱き上げると、厠を出た。
(終わったのは私の方だ・・)
武尊は恥ずかしくて蒼紫の顔を見ることが出来ず蒼紫の胸にうずくまった。