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120.九月三十日夜(藤田家の続きと、張の場合) (斎藤・時尾・張・伊藤卿)
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時尾が寝所に戻って来た時、夫は廊下の柱にもたれ掛かって煙草を吸っていた。
「お休みになっていらっしゃらなかったのですか。」
「今夜は星がきれいだ。」
そういう夫の言葉に時尾も夜空を見上げた。
「そうですね、もう秋ですもの・・。夜風も冷たく感じられるようになりましたね、ささっ、お布団に入って下さいな。赴任前に風邪でも召されてはなりませんから。」
そして二人そろっての布団に入った。
並べた布団でそれぞれ枕に頭を乗せて天井を向いて話始めた。
「こうやって布団でお話するのは久しぶりですね。」
「そうだな、たまに二人でいても話もろくにせず抱くことはあるがな。」
「まっ!」
夫は時々ストレートな表現をして時尾を驚かす。
だがそれは嫌いではない。
意地が悪いと感じる時もあるが目の底はいつも優しいのである。
今も時尾の反応を見てフッと笑っているのだ。
だが今回時尾はふとある事を思い出し少し沈んだ声で呟いた。
「五郎さん・・・。」
「・・・何だ。」
「武尊さんの事ですが、家に初めてお連れになった時、五郎さんは『昔のよしみ』だとおっしゃいましたよね。」
「嗚呼・・。」
「武尊さんは昔も五郎さんのお手伝いとかをされていたのですか?」
「嗚呼・・少しの間だけだったがな。何故今更そんなことを言う。」
「いえ、武尊さんにお薬を塗って差し上げる時に他にもお体にお怪我をされているのを見てしまって・・・武尊さんは昔から危険なお仕事をされていたのかと・・・。」
斎藤は時尾が言っているのが左肩の銃創と自分が付けた牙突の傷を言っているのだとわかった。
その両方ともが自分に関係ある傷。
自分を守るために付いた傷と自分が付けた傷。
共にあわや絶命かと思った大けが。
その両方の情景を斎藤はフラッシュバックしながら、
「嗚呼・・・。」
と呟いた。
時尾はそれを聞いてやはり天井を見ながら、
「昔の事はすでに仕方がないとしても、今回我が家にいる間に武尊さんに更なるひどい傷が付くような事になってしまって・・・私、やっぱり困惑しております・・・その所為で武尊さんがどこにも嫁ぐことが出来なかったらと思うと・・・ですから・・・。」
と、言った。
(時尾の言いたいことは分かっている。俺だって武尊が欲しい、離したくない・・・二度と!永遠にこの腕に閉じ込めて一生俺の傍に置いて共に生きたい。)
斎藤はそんな自分の爆発しそうな気持をようやく夜空を眺めて鎮めたと思ったら時尾がまた燠(おき※1)になった気持ちを煽る事を言った。
思うように武尊を抱けなくてストレスがたまっているのに。
男の生理現象で【ヤリタイモード】に突入した斎藤は妻にお仕置きをしようと考えた。
「『ですから』、なんだと言うのだ。まだ俺に武尊を妾にしろと言うのか。・・・俺は時尾が出来た妻だと常日頃から思っている。だが内心、妾をとれと言うとは思っていなかったぞ。時尾はいいのか・・・見られるかもしれないんだぞ・・・こんな所を武尊に・・・。」
そう言って斎藤はむくっと起き上がり、覆いかぶさるように布団の上から腕をついた。
「五郎さんっ!」
「五月蠅い、時尾が悪い。」
んぐっ。
斎藤は時尾の唇を塞ぐとともに布団を引きはがし股ぐらに手を突っ込んだ。
「んんんっ!」
時尾のそこはすでに潤んでいて斎藤の二本の指をすんなり受け入れた。
斎藤は時尾の口を塞いだままその指で膣壁をいじりまわした後、びしょ濡れになった手を時尾に舐めさせると、
「厭らしいな、時尾。そんなに武尊に見られたいのか?」
と言った。
「違いま・・・ひぅ!」
時尾に最後まで喋らせる暇を与えず斎藤は己自身を時尾に突っ込んで時尾を揺さぶり始めた。
「あっ、ああっ・・・!」
夫に厭らしいことを言われ、口では否定しつつもいつもより興奮した時尾はすぐに逝ってしまった。
だが斎藤はそれで満足とせず、逝ったばかりの時尾の陰核を責めあげつつ、更に腰を振った。
「ふぐっ・・はぁん!」
容赦のない責めに時尾は涎を垂らしながら続けざまに逝ってしまった。
すっかり脱力している時尾に、
「明日は早いんだったな・・。今日はこれくらいにしておくぞ。」
と言った夫の声も時尾には遠く聞こえ、時尾はそのまま眠りに落ちて行った。
斎藤は時尾に布団をかけると再び煙草を吸いに縁側へ出た。
胡坐をかいて夜空を見上げ、深呼吸をしてふと自分の主張する息子に気が付いた。
「やれやれ・・・。」
斎藤は煙草を銜えると立ち上がって厠へ向かった。
(※1 燠(おき)とはまきなどが燃えて炭火のようになったもの、おきびのこと。)
「お休みになっていらっしゃらなかったのですか。」
「今夜は星がきれいだ。」
そういう夫の言葉に時尾も夜空を見上げた。
「そうですね、もう秋ですもの・・。夜風も冷たく感じられるようになりましたね、ささっ、お布団に入って下さいな。赴任前に風邪でも召されてはなりませんから。」
そして二人そろっての布団に入った。
並べた布団でそれぞれ枕に頭を乗せて天井を向いて話始めた。
「こうやって布団でお話するのは久しぶりですね。」
「そうだな、たまに二人でいても話もろくにせず抱くことはあるがな。」
「まっ!」
夫は時々ストレートな表現をして時尾を驚かす。
だがそれは嫌いではない。
意地が悪いと感じる時もあるが目の底はいつも優しいのである。
今も時尾の反応を見てフッと笑っているのだ。
だが今回時尾はふとある事を思い出し少し沈んだ声で呟いた。
「五郎さん・・・。」
「・・・何だ。」
「武尊さんの事ですが、家に初めてお連れになった時、五郎さんは『昔のよしみ』だとおっしゃいましたよね。」
「嗚呼・・。」
「武尊さんは昔も五郎さんのお手伝いとかをされていたのですか?」
「嗚呼・・少しの間だけだったがな。何故今更そんなことを言う。」
「いえ、武尊さんにお薬を塗って差し上げる時に他にもお体にお怪我をされているのを見てしまって・・・武尊さんは昔から危険なお仕事をされていたのかと・・・。」
斎藤は時尾が言っているのが左肩の銃創と自分が付けた牙突の傷を言っているのだとわかった。
その両方ともが自分に関係ある傷。
自分を守るために付いた傷と自分が付けた傷。
共にあわや絶命かと思った大けが。
その両方の情景を斎藤はフラッシュバックしながら、
「嗚呼・・・。」
と呟いた。
時尾はそれを聞いてやはり天井を見ながら、
「昔の事はすでに仕方がないとしても、今回我が家にいる間に武尊さんに更なるひどい傷が付くような事になってしまって・・・私、やっぱり困惑しております・・・その所為で武尊さんがどこにも嫁ぐことが出来なかったらと思うと・・・ですから・・・。」
と、言った。
(時尾の言いたいことは分かっている。俺だって武尊が欲しい、離したくない・・・二度と!永遠にこの腕に閉じ込めて一生俺の傍に置いて共に生きたい。)
斎藤はそんな自分の爆発しそうな気持をようやく夜空を眺めて鎮めたと思ったら時尾がまた燠(おき※1)になった気持ちを煽る事を言った。
思うように武尊を抱けなくてストレスがたまっているのに。
男の生理現象で【ヤリタイモード】に突入した斎藤は妻にお仕置きをしようと考えた。
「『ですから』、なんだと言うのだ。まだ俺に武尊を妾にしろと言うのか。・・・俺は時尾が出来た妻だと常日頃から思っている。だが内心、妾をとれと言うとは思っていなかったぞ。時尾はいいのか・・・見られるかもしれないんだぞ・・・こんな所を武尊に・・・。」
そう言って斎藤はむくっと起き上がり、覆いかぶさるように布団の上から腕をついた。
「五郎さんっ!」
「五月蠅い、時尾が悪い。」
んぐっ。
斎藤は時尾の唇を塞ぐとともに布団を引きはがし股ぐらに手を突っ込んだ。
「んんんっ!」
時尾のそこはすでに潤んでいて斎藤の二本の指をすんなり受け入れた。
斎藤は時尾の口を塞いだままその指で膣壁をいじりまわした後、びしょ濡れになった手を時尾に舐めさせると、
「厭らしいな、時尾。そんなに武尊に見られたいのか?」
と言った。
「違いま・・・ひぅ!」
時尾に最後まで喋らせる暇を与えず斎藤は己自身を時尾に突っ込んで時尾を揺さぶり始めた。
「あっ、ああっ・・・!」
夫に厭らしいことを言われ、口では否定しつつもいつもより興奮した時尾はすぐに逝ってしまった。
だが斎藤はそれで満足とせず、逝ったばかりの時尾の陰核を責めあげつつ、更に腰を振った。
「ふぐっ・・はぁん!」
容赦のない責めに時尾は涎を垂らしながら続けざまに逝ってしまった。
すっかり脱力している時尾に、
「明日は早いんだったな・・。今日はこれくらいにしておくぞ。」
と言った夫の声も時尾には遠く聞こえ、時尾はそのまま眠りに落ちて行った。
斎藤は時尾に布団をかけると再び煙草を吸いに縁側へ出た。
胡坐をかいて夜空を見上げ、深呼吸をしてふと自分の主張する息子に気が付いた。
「やれやれ・・・。」
斎藤は煙草を銜えると立ち上がって厠へ向かった。
(※1 燠(おき)とはまきなどが燃えて炭火のようになったもの、おきびのこと。)