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117.備えあれば憂いなし (夢主・斎藤・蒼紫・恵・操・左之助・弥彦・燕)
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大盆に盛った西瓜は腹ペコの左之助と西瓜好きの操によってあっという間になくなっていった。
恵が西瓜を切っている間に道場の敷地を一周見廻って来た蒼紫が帰って来ると左之助が、
「で、その後の捜査上場はどうなったって?」
と、蒼紫に聞いた。
「・・相変わらずだ、雪代縁は以前行方不明、見つからなくとも一応当初の目的の武器組織の壊滅は達成できたが警察はメンツにかけてやっきになって捜している。もっとも斎藤一は『今の雪代縁に人ひとり殺せる力もない、そんなヌケガラ捜したところで労力の無駄だ。』などと言って次の仕事に移るらしいが・・・。」
「もう死んだんじゃないの?逃げようと海に飛び込んで溺れてアップアップ!」
と、操が蒼紫の話の途中で縁の行方について口を挟んだ。
「どうでもいいさ、トチ狂ってまた攻めてこなけりゃあな。」
左之助もあんな奴はコリゴリだと西瓜を口にする間に会話をする。
その時、シャーっと障子が開き
「あー!」
と、弥彦が叫んだ。
縁側の騒がしさに目が覚めて来て見てみれば・・、
「てめぇら何勝手に西瓜喰ってんだ!」
弥彦も西瓜は好物である。
が、すでに盆には皮しか見当たらない。
「俺のはーッ?」
と、聞いてみるが無情にも、
「無いよ、あるわけないじゃん。」
「やっと起きて来たら来たでうるせーな、オイ。」
と、左之助と操に冷たく言われ、
「何ーィ!!」
っと、弥彦は叫んだ。
「弥彦君、まだ動いちゃダメだってば。」
「俺にも西瓜喰わせろ!・・・・って、あれ・・?剣心は?」
「弥彦君、おとなしくしてってばあ・・。」
西瓜も大事だが、弥彦にとっては剣心の姿が見えないことは不安だった。
(やっと神谷道場に帰ってきたはずなのに何処へ行ってしまったんだ剣心は!)
目がうろたえる弥彦を見て左之助が一言助け舟を出した。(出したうちに入るかどうか分からないが。)
「何言ってんだ。」
「緋村なら薫さんと京都に行ったじゃない。」
「あっ、そうか。」
「人の話聞いてよ・・、傷が開くってばぁ・・。」
うううと、泣く燕の言う事は弥彦本人にはまるで聞こえていないようだ。
病み上がりで記憶が少し飛んでる弥彦に操が、
「やっぱ緋村はすごいよねェー、弥彦なんかすっかりバタンキューなのに京都まで行っちゃうしさー。」
と、プププと西瓜の種を飛ばしながらズバッと弥彦と剣心を比較する。
「るせーよ!(剣心と比較なんかするなよ! )」
「剣心は飛天御剣流の使い手だからな、体の造からしてどこか違うんだろ。」
違って当たり前だと言わんばかりに左之助は剣心の事を言う。
(まったく・・、どこをどう考えればそんな馬鹿な発想になるのよ・・。)
と、そんな左之助と操の会話をじっと聞いていた恵だったが今はブチ切れる事よりも剣心の体の事を思うと心が痛む。
(そんなはずないじゃない・・・むしろ・・・。)
と、このお馬鹿たちに医者の立場としての見解をよっぽど言ってやろうかと思ったが、剣心のいないこの場で言っても意味がないし、
(言った事を素直に理解出来る人達じゃないわね。)
と、ため息をついた。
恵が西瓜を切っている間に道場の敷地を一周見廻って来た蒼紫が帰って来ると左之助が、
「で、その後の捜査上場はどうなったって?」
と、蒼紫に聞いた。
「・・相変わらずだ、雪代縁は以前行方不明、見つからなくとも一応当初の目的の武器組織の壊滅は達成できたが警察はメンツにかけてやっきになって捜している。もっとも斎藤一は『今の雪代縁に人ひとり殺せる力もない、そんなヌケガラ捜したところで労力の無駄だ。』などと言って次の仕事に移るらしいが・・・。」
「もう死んだんじゃないの?逃げようと海に飛び込んで溺れてアップアップ!」
と、操が蒼紫の話の途中で縁の行方について口を挟んだ。
「どうでもいいさ、トチ狂ってまた攻めてこなけりゃあな。」
左之助もあんな奴はコリゴリだと西瓜を口にする間に会話をする。
その時、シャーっと障子が開き
「あー!」
と、弥彦が叫んだ。
縁側の騒がしさに目が覚めて来て見てみれば・・、
「てめぇら何勝手に西瓜喰ってんだ!」
弥彦も西瓜は好物である。
が、すでに盆には皮しか見当たらない。
「俺のはーッ?」
と、聞いてみるが無情にも、
「無いよ、あるわけないじゃん。」
「やっと起きて来たら来たでうるせーな、オイ。」
と、左之助と操に冷たく言われ、
「何ーィ!!」
っと、弥彦は叫んだ。
「弥彦君、まだ動いちゃダメだってば。」
「俺にも西瓜喰わせろ!・・・・って、あれ・・?剣心は?」
「弥彦君、おとなしくしてってばあ・・。」
西瓜も大事だが、弥彦にとっては剣心の姿が見えないことは不安だった。
(やっと神谷道場に帰ってきたはずなのに何処へ行ってしまったんだ剣心は!)
目がうろたえる弥彦を見て左之助が一言助け舟を出した。(出したうちに入るかどうか分からないが。)
「何言ってんだ。」
「緋村なら薫さんと京都に行ったじゃない。」
「あっ、そうか。」
「人の話聞いてよ・・、傷が開くってばぁ・・。」
うううと、泣く燕の言う事は弥彦本人にはまるで聞こえていないようだ。
病み上がりで記憶が少し飛んでる弥彦に操が、
「やっぱ緋村はすごいよねェー、弥彦なんかすっかりバタンキューなのに京都まで行っちゃうしさー。」
と、プププと西瓜の種を飛ばしながらズバッと弥彦と剣心を比較する。
「るせーよ!(剣心と比較なんかするなよ! )」
「剣心は飛天御剣流の使い手だからな、体の造からしてどこか違うんだろ。」
違って当たり前だと言わんばかりに左之助は剣心の事を言う。
(まったく・・、どこをどう考えればそんな馬鹿な発想になるのよ・・。)
と、そんな左之助と操の会話をじっと聞いていた恵だったが今はブチ切れる事よりも剣心の体の事を思うと心が痛む。
(そんなはずないじゃない・・・むしろ・・・。)
と、このお馬鹿たちに医者の立場としての見解をよっぽど言ってやろうかと思ったが、剣心のいないこの場で言っても意味がないし、
(言った事を素直に理解出来る人達じゃないわね。)
と、ため息をついた。