※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
83.口外無用 (斎藤・夢主・蒼紫・恵)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
蒼紫は斎藤に、武尊を斬った後のこと、つまり十六夜丸になった後、武尊の身に何が起こったかは言わなかった。
武尊のかすれた声の理由を尋ねていた事、そのことから蒼紫は斎藤はあのおぞましい光景を知らないと分かったのだが・・・。
言うべきか・・・とも思ったが、逆に言うべきではないと、せめて今は黙っておくべきだと蒼紫は結論付けた。
薬を飲むと自分ではない者になるという事でさえ受け入れがたい現実なのに、まるで夢の中で責めを受け続けているようなことになっている状況が武尊の耳に入ったら武尊はどう思うのだろうか。
と、蒼紫はそう考えながら武尊の顔を見続けた。
(十六夜丸は薬と人間の血があれば現れる・・・・そして、武尊の意志とは関係なく人を斬る・・・・。何故なんだ・・・、何故そんな事に・・・。)
蒼紫は腕を組み壁にもたれかかった時ふと十六夜丸が斎藤に言った言葉を思い出した。
(『言われなくとも・・。』か・・・、ひっかかるな。)
と呟き、その意味を考えた。
今ならその意味がわかる気がしたからだ。
武尊のかすれた声の理由を尋ねていた事、そのことから蒼紫は斎藤はあのおぞましい光景を知らないと分かったのだが・・・。
言うべきか・・・とも思ったが、逆に言うべきではないと、せめて今は黙っておくべきだと蒼紫は結論付けた。
薬を飲むと自分ではない者になるという事でさえ受け入れがたい現実なのに、まるで夢の中で責めを受け続けているようなことになっている状況が武尊の耳に入ったら武尊はどう思うのだろうか。
と、蒼紫はそう考えながら武尊の顔を見続けた。
(十六夜丸は薬と人間の血があれば現れる・・・・そして、武尊の意志とは関係なく人を斬る・・・・。何故なんだ・・・、何故そんな事に・・・。)
蒼紫は腕を組み壁にもたれかかった時ふと十六夜丸が斎藤に言った言葉を思い出した。
(『言われなくとも・・。』か・・・、ひっかかるな。)
と呟き、その意味を考えた。
今ならその意味がわかる気がしたからだ。