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116.女狐 (蒼紫・夢主・恵・玄斎)
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「ありがとうございました。」
と、武尊は恵に礼を言うと廊下に出た。
そこには蒼紫が待っていて武尊の姿を見るなり、
「傷の具合はどうだ?」
と聞いてきた。
「順調によくなってるって、ありがとう蒼紫。」
「そうか・・・。」
と、恵の手前だからか普段の無表情を装いつつも武尊の言葉を聞いて蒼紫は安堵をした。
自分は御庭番衆御頭、傷だらけなのは当たり前・・それ自体が闘いに生きたの証であるといったある意味【傷は誇り】と思うところがあるのだが、武尊の絹のような肌にあのように大きな傷をつけてしまった事を蒼紫は気にしていた。
「で、神谷道場の訪問日は決まったのかしら?私は聞いておく必要があるのかしら?」
と、武尊の後から出てきた恵は蒼紫に聞いた。
「いや、その件は武尊から直接聞いた。今夜、緋村が戻って来たら俺から伝えよう。」
「あら、そうなの。」
「蒼紫、急な話だけどよろしくお願いします。」
「ああ・・。」
「じゃ、恵さん、三日後にまた来ます。ありがとうございました。」
と、武尊は恵と蒼紫にそれぞれ頭を下げ玄関へ向かった。
蒼紫は帰りも武尊を護衛しようと自分も靴を履くために玄関へ。
恵は武尊を見送る為に玄関へ。
三人が玄関に着いた時、玄関がカラカラと開いた。
「今帰ったぞぃ。」
と、診療所の主、小国玄斎が戻って来た。
「あら先生!お帰りなさい。早くお戻りになられたんですね、お急ぎの診察でも入ったのですか?」
と聞く恵に、
「いやいや、診察に行った先の村長さんの知合いが丁度来ておってな、馬車で送ってもらったんじゃよ。おお、そっちは確かこの間入院してた・・・。」
「はい、土岐です。その節はお世話になりました。」
「そうかそうか、いや元気になったようで何よりじゃ。」
「それもここで診ていただいたお陰です。」
「おお、そうじゃ、土岐君はもう帰るのか?」
「はい、診察が終わったので帰ります。」
「何処まで帰るんじゃ?若し方向が同じなら途中まででも馬車に乗せてもらってはどうかね。」
「私はこれから出勤ですから警視庁へ戻りますが・・・。」
と、武尊が返答していると、
「先生、忘れ物ですよ。」
と、御者が立派な西瓜を持って玄関に入って来た。
「おお、いかんいかん、せっかく村長さん頂いたのに儂としたことが。御者の方よ、この者を帰りに途中まででもよいから送ってやってくれんかね。」
「ええ、先生の頼みごとなら何でもおっしゃって下さい。」
「よかったな、土岐君。」
と、玄斎は武尊に向かってにっこり笑った。
「本当ですか!渡りに船です、助かります!」
武尊は降って湧いたような幸運を喜んだ。
武尊は正直来た道を戻るにはまだちょっときついと思っていたところだった。
「先生、ありがとうございます。」
武尊は皆に一礼すると御者を追いかけるように玄関を出ていった。
と、武尊は恵に礼を言うと廊下に出た。
そこには蒼紫が待っていて武尊の姿を見るなり、
「傷の具合はどうだ?」
と聞いてきた。
「順調によくなってるって、ありがとう蒼紫。」
「そうか・・・。」
と、恵の手前だからか普段の無表情を装いつつも武尊の言葉を聞いて蒼紫は安堵をした。
自分は御庭番衆御頭、傷だらけなのは当たり前・・それ自体が闘いに生きたの証であるといったある意味【傷は誇り】と思うところがあるのだが、武尊の絹のような肌にあのように大きな傷をつけてしまった事を蒼紫は気にしていた。
「で、神谷道場の訪問日は決まったのかしら?私は聞いておく必要があるのかしら?」
と、武尊の後から出てきた恵は蒼紫に聞いた。
「いや、その件は武尊から直接聞いた。今夜、緋村が戻って来たら俺から伝えよう。」
「あら、そうなの。」
「蒼紫、急な話だけどよろしくお願いします。」
「ああ・・。」
「じゃ、恵さん、三日後にまた来ます。ありがとうございました。」
と、武尊は恵と蒼紫にそれぞれ頭を下げ玄関へ向かった。
蒼紫は帰りも武尊を護衛しようと自分も靴を履くために玄関へ。
恵は武尊を見送る為に玄関へ。
三人が玄関に着いた時、玄関がカラカラと開いた。
「今帰ったぞぃ。」
と、診療所の主、小国玄斎が戻って来た。
「あら先生!お帰りなさい。早くお戻りになられたんですね、お急ぎの診察でも入ったのですか?」
と聞く恵に、
「いやいや、診察に行った先の村長さんの知合いが丁度来ておってな、馬車で送ってもらったんじゃよ。おお、そっちは確かこの間入院してた・・・。」
「はい、土岐です。その節はお世話になりました。」
「そうかそうか、いや元気になったようで何よりじゃ。」
「それもここで診ていただいたお陰です。」
「おお、そうじゃ、土岐君はもう帰るのか?」
「はい、診察が終わったので帰ります。」
「何処まで帰るんじゃ?若し方向が同じなら途中まででも馬車に乗せてもらってはどうかね。」
「私はこれから出勤ですから警視庁へ戻りますが・・・。」
と、武尊が返答していると、
「先生、忘れ物ですよ。」
と、御者が立派な西瓜を持って玄関に入って来た。
「おお、いかんいかん、せっかく村長さん頂いたのに儂としたことが。御者の方よ、この者を帰りに途中まででもよいから送ってやってくれんかね。」
「ええ、先生の頼みごとなら何でもおっしゃって下さい。」
「よかったな、土岐君。」
と、玄斎は武尊に向かってにっこり笑った。
「本当ですか!渡りに船です、助かります!」
武尊は降って湧いたような幸運を喜んだ。
武尊は正直来た道を戻るにはまだちょっときついと思っていたところだった。
「先生、ありがとうございます。」
武尊は皆に一礼すると御者を追いかけるように玄関を出ていった。