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116.女狐 (蒼紫・夢主・恵・玄斎)
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「!!」
武尊は思わず飲んでいたお茶をブーっと噴出した。
「恵さん!」
「いいのよそんなに照れなくても、ホホホホ。」
と、真っ赤になる武尊を可愛いと思いつつちょっと悪戯心が湧いて来る恵だった。
「大丈夫よ、誰にも言わないから。・・・クス。」
「クスって・・・。(怪しい!怖い~!)」
「本当にそんなに心配そうな顔をしないでいいのよ、武尊。別にどうこうしようっていう訳じゃないんだから。」
と恵は楽しそうに戸棚へ行くとガラス戸の中から茶色の小瓶を取り出して武尊に差し出した。
「はい、武尊。よかったら使ってみて。」
「これは・・・恵さん?」
「これは【疲労回復】の薬よ。ほら武尊、この間あなたの上司は働き過ぎで心配だって言ってたでしょ、よく効くから使ってみて。でも私が調合したと言えばあの斎藤のことだから飲まないと思うの。だからお茶か何かに入れて飲ませればいいわ。それに無味無臭だからばれはしないわよ。」
「へえぇぇ・・そんな薬があるんですか・・・(リポDみたいな感じなのかな?)」
と、武尊がその小瓶を目の高さでじろじろ見ていると恵が補足説明をした。
「ただ服用後ちょっと眠気がするの。まあ、本当に疲れているんだったらそのまま休んでもらった方が本当はいいんだけれど。」
「そうですよねぇー。」
と武尊は相槌を打った。
「あとこの水薬には変わった効能があって、寝ている間に気持ちのいいことをされると神経が休まって短時間の睡眠でも疲労回復の効果が倍増されるのよ。」
「え?」
「ほら、『気持ちのいいこと』よ。それは人によって多少違うと思うけど・・・言わなくても分かるわよね。」
と、恵が意味ありげに武尊を見た。
「え?」
「『え?』じゃなくて、ほら、わからなかったら自分がされた時の事思い出して。」
武尊は気持ちがいいことと言われて何だろうと一生懸命考えた。
ポンと、その瞬間武尊の頭に浮かんだのは机に座っている斎藤さん。
呼ばれて近づくにしても迂闊にその瞳を見てしまうと心臓が飛び出してしまうのではないかと思うくらいにドキっとする。
ましてキスなんて気持ちがいいどころではない。
いつも気がおかしくなってしまうのではないかと思ってしまうほどに・・・。
と、思わず斎藤の舌の感覚を思い出してさらに顔を赤くする武尊を見て恵は、
(あらあら、・・・どこまで進んでるのかしら。真っ赤になって武尊ったら・・ウブなのかしら。)
と恵は面白がっていた。いろいろ考えた末武尊は、
「それって、頭を撫でられたりしたときとか・・・?」
と、ようやく小さな声で答えた。
あまりにもかわいい答えに恵はぷっ、っと吹き出しそうになるのを我慢して、
「とりあえず試してみて。詳しい説明は紙に書いてあるから。」
と言って処方箋らしき紙を武尊に渡した。
恵に言われるままにそれを受け取ると小瓶と一緒に武尊はポケットへしまった。
恵はそれを見て、
(なかなか二人の仲が伸展しない薫さんにもあげたけど、案外武尊の方が面白い結果になりそうね。)
と、キツネの耳どころかしっぽまで楽しそうに振っていた。
そして少しだけ真面目ぶった顔を作って、
「武尊もあんまり無理しないのよ、まだ傷が治ったわけじゃないんだから。また三日後、傷を見せにいらっしゃい。」
と言って診察室の扉を開けた。
武尊は思わず飲んでいたお茶をブーっと噴出した。
「恵さん!」
「いいのよそんなに照れなくても、ホホホホ。」
と、真っ赤になる武尊を可愛いと思いつつちょっと悪戯心が湧いて来る恵だった。
「大丈夫よ、誰にも言わないから。・・・クス。」
「クスって・・・。(怪しい!怖い~!)」
「本当にそんなに心配そうな顔をしないでいいのよ、武尊。別にどうこうしようっていう訳じゃないんだから。」
と恵は楽しそうに戸棚へ行くとガラス戸の中から茶色の小瓶を取り出して武尊に差し出した。
「はい、武尊。よかったら使ってみて。」
「これは・・・恵さん?」
「これは【疲労回復】の薬よ。ほら武尊、この間あなたの上司は働き過ぎで心配だって言ってたでしょ、よく効くから使ってみて。でも私が調合したと言えばあの斎藤のことだから飲まないと思うの。だからお茶か何かに入れて飲ませればいいわ。それに無味無臭だからばれはしないわよ。」
「へえぇぇ・・そんな薬があるんですか・・・(リポDみたいな感じなのかな?)」
と、武尊がその小瓶を目の高さでじろじろ見ていると恵が補足説明をした。
「ただ服用後ちょっと眠気がするの。まあ、本当に疲れているんだったらそのまま休んでもらった方が本当はいいんだけれど。」
「そうですよねぇー。」
と武尊は相槌を打った。
「あとこの水薬には変わった効能があって、寝ている間に気持ちのいいことをされると神経が休まって短時間の睡眠でも疲労回復の効果が倍増されるのよ。」
「え?」
「ほら、『気持ちのいいこと』よ。それは人によって多少違うと思うけど・・・言わなくても分かるわよね。」
と、恵が意味ありげに武尊を見た。
「え?」
「『え?』じゃなくて、ほら、わからなかったら自分がされた時の事思い出して。」
武尊は気持ちがいいことと言われて何だろうと一生懸命考えた。
ポンと、その瞬間武尊の頭に浮かんだのは机に座っている斎藤さん。
呼ばれて近づくにしても迂闊にその瞳を見てしまうと心臓が飛び出してしまうのではないかと思うくらいにドキっとする。
ましてキスなんて気持ちがいいどころではない。
いつも気がおかしくなってしまうのではないかと思ってしまうほどに・・・。
と、思わず斎藤の舌の感覚を思い出してさらに顔を赤くする武尊を見て恵は、
(あらあら、・・・どこまで進んでるのかしら。真っ赤になって武尊ったら・・ウブなのかしら。)
と恵は面白がっていた。いろいろ考えた末武尊は、
「それって、頭を撫でられたりしたときとか・・・?」
と、ようやく小さな声で答えた。
あまりにもかわいい答えに恵はぷっ、っと吹き出しそうになるのを我慢して、
「とりあえず試してみて。詳しい説明は紙に書いてあるから。」
と言って処方箋らしき紙を武尊に渡した。
恵に言われるままにそれを受け取ると小瓶と一緒に武尊はポケットへしまった。
恵はそれを見て、
(なかなか二人の仲が伸展しない薫さんにもあげたけど、案外武尊の方が面白い結果になりそうね。)
と、キツネの耳どころかしっぽまで楽しそうに振っていた。
そして少しだけ真面目ぶった顔を作って、
「武尊もあんまり無理しないのよ、まだ傷が治ったわけじゃないんだから。また三日後、傷を見せにいらっしゃい。」
と言って診察室の扉を開けた。