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69.不法武器の結末 (斎藤・張)
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キン!
高い金属音と共に斎藤の刀がはじかれた。
「!」
斎藤は少し驚いたがすぐに体勢を立て直して正面を睨むと、その狙いをつけた所から別な男の声がした。
リーダーの男のすぐ後ろに気配を絶っていた男がサーベルで斎藤の刀をはじいた。
「俺達を全員殺る気か?」
「おとなしく捕まってすべてを吐くという選択肢も与えたはずだったがな。」
と、斎藤が答えた。
「そうだったな。だが、俺達はあんたの手に落ちるぐらいなら自決することを選ぶ。悪いな、期待に添えなくて。」
「強制的に喋ってもらうという手もあるんだがな。お前の横にいる奴は口が軽そうでよさそうなんだが。」
「まったく俺達も甘く見られたものだ。壬生路ごときに捕まって口を割られたのでは維新志士として立つ瀬がない。かと言って正直貴様に勝てるとは思わない・・・、がここで引く気はない。勝負だ・・・・斎藤一!」
「いいだろう・・・・、いつでも来い。」
斎藤は刀を構えた。
「だが、その前に俺も煙草のみだ。最後に一服いいかな?」
「・・・・・早くしろ。」
真っ向勝負を挑んできたこの男に対し、同じ煙草のみということで斎藤は珍しく申し出を許可したい気分になりそう答えた。
「感謝する。」
その男は斎藤に礼を言うとマッチを擦った。
マッチの灯りがその男の顔を照らす。
男は暗闇の中の斎藤に向かってにやっと笑うと煙草に火をつけ、一息だけ吸った。
そして、リーダーの男に、運よく勝った時の為と言ってその煙草を持たすと、
「いざ・・・・勝負。」
と言って斎藤に向かってサ-ベルを構えた。
勝負は一瞬でついた。
無言で男が地面に倒れると斎藤はリーダーの方へ向かって歩いた。
だが、斎藤は違和感を覚えた。
気配はそこにある。
だが、闇の中に赤く光る煙草の火がない。
そして急に漂ってきた煙の臭い。
斎藤はその臭いの元を探そうと暗闇の中、首を左右に向けた時、
「死ね!斎藤!」
と、リーダーが短銃を撃った。
斎藤は弾をかわし、すれ違いざまに男を倒すと周辺を見回した。
すると足元に赤い火が動いている。
斎藤が踏み消そうと踵を擦り付けるが火は消えなかった。
瞬時に斎藤の胸の中を嫌な予感がよぎった。
「ちっ!謀られたか!」
斎藤は後ろを向くと入り口めがけて走った。
「張!ここから出ろ!急げ!」
と、そこらへんにいるであろう張に声をかけた。
「え?なんや旦那、そないにあせってどないした・・・。」
と言う張の言葉を遮って、
「爆発するぞ!」
と、斎藤がそう叫んで外へ出た数秒後、ドン!という爆発音と共に爆風が斎藤を吹き飛ばすと倉庫が炎に包まれた。
高い金属音と共に斎藤の刀がはじかれた。
「!」
斎藤は少し驚いたがすぐに体勢を立て直して正面を睨むと、その狙いをつけた所から別な男の声がした。
リーダーの男のすぐ後ろに気配を絶っていた男がサーベルで斎藤の刀をはじいた。
「俺達を全員殺る気か?」
「おとなしく捕まってすべてを吐くという選択肢も与えたはずだったがな。」
と、斎藤が答えた。
「そうだったな。だが、俺達はあんたの手に落ちるぐらいなら自決することを選ぶ。悪いな、期待に添えなくて。」
「強制的に喋ってもらうという手もあるんだがな。お前の横にいる奴は口が軽そうでよさそうなんだが。」
「まったく俺達も甘く見られたものだ。壬生路ごときに捕まって口を割られたのでは維新志士として立つ瀬がない。かと言って正直貴様に勝てるとは思わない・・・、がここで引く気はない。勝負だ・・・・斎藤一!」
「いいだろう・・・・、いつでも来い。」
斎藤は刀を構えた。
「だが、その前に俺も煙草のみだ。最後に一服いいかな?」
「・・・・・早くしろ。」
真っ向勝負を挑んできたこの男に対し、同じ煙草のみということで斎藤は珍しく申し出を許可したい気分になりそう答えた。
「感謝する。」
その男は斎藤に礼を言うとマッチを擦った。
マッチの灯りがその男の顔を照らす。
男は暗闇の中の斎藤に向かってにやっと笑うと煙草に火をつけ、一息だけ吸った。
そして、リーダーの男に、運よく勝った時の為と言ってその煙草を持たすと、
「いざ・・・・勝負。」
と言って斎藤に向かってサ-ベルを構えた。
勝負は一瞬でついた。
無言で男が地面に倒れると斎藤はリーダーの方へ向かって歩いた。
だが、斎藤は違和感を覚えた。
気配はそこにある。
だが、闇の中に赤く光る煙草の火がない。
そして急に漂ってきた煙の臭い。
斎藤はその臭いの元を探そうと暗闇の中、首を左右に向けた時、
「死ね!斎藤!」
と、リーダーが短銃を撃った。
斎藤は弾をかわし、すれ違いざまに男を倒すと周辺を見回した。
すると足元に赤い火が動いている。
斎藤が踏み消そうと踵を擦り付けるが火は消えなかった。
瞬時に斎藤の胸の中を嫌な予感がよぎった。
「ちっ!謀られたか!」
斎藤は後ろを向くと入り口めがけて走った。
「張!ここから出ろ!急げ!」
と、そこらへんにいるであろう張に声をかけた。
「え?なんや旦那、そないにあせってどないした・・・。」
と言う張の言葉を遮って、
「爆発するぞ!」
と、斎藤がそう叫んで外へ出た数秒後、ドン!という爆発音と共に爆風が斎藤を吹き飛ばすと倉庫が炎に包まれた。