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43.今夜交代するよ! (斎藤・張・夢主)
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「張。」
昨日張に言われた通り夜中近くになって、武尊は斎藤に命ぜられて海軍倉庫の密輸された武器を見張っている張の所へやってきた。
「おう、武尊。こっちは今日も変わらへん・・・退屈やねん。」
張はほんま、つまらへんと、あくびをしながら答えた。
「うん、お疲れ様、張。そう言うと思ってた。だから今日は私が代わるから張は休んで。」
武尊がにこっと笑って答えた。
張は一瞬ポカンとした顔をして、
「武尊、そりゃありがたいねんけど、そんな事したらわいが旦那にどつかれんねん。わいはそんなとばっちり受けるのはかなわんわ。」
と武尊の申し出を断った。
「え?どうして?別にいいじゃん、一日ぐらい。」
と、武尊は張の考えがわからずそう言った。
「ええか、武尊。今日はどんな日かわかっとらんやろ。旦那が帰って来る日やで。一日武尊を見いひんかった日にわいがのこのこと顔出してみ、旦那の超不機嫌な顔するのが目に見えるわ。わい、そんなんたまらんで。」
と、張は両肩をすくめてそう言った。
「まさかぁ~。そんなことぐらいで。仕事の事だから別に・・・・・、って張!?それって、どういう意味?!」
武尊は焦った。
もしかして張は私が斎藤さんに気があるって知ってるの?
いつ?
どうやって?!
そんな武尊の顔を見て張は、
「なんや、あんたら相思相愛なんか。」
と、さらっと言った。
斎藤が武尊に気があるのは同じ男としてこの間分かった。
そして今、斎藤のことで顔から火を噴くように真っ赤になった武尊見て武尊の気持ちを確信した。
「あ~、面白うない。」
「ちょ、張~~!」
「わいも旦那の下で働いてるからわかんねん。旦那がどれだけ武尊に気使ってるちゅうことが。」
武尊は張に『それは違う。』とか言い訳をしたかったが口がパクパクするだけで声にならない。
「ほんで今の武尊の態度見れば武尊が旦那をどう思うとるかちゅうのもわかるわ。」
そこまで言われて武尊は顔を赤くして黙るしかなかった。
「張・・・・。」
武尊は恥ずかしくて俯いた。
「よっぽど自分の所に置いておきたかったんやな。今はこないに暇な密偵でもそこいらの警官なんかよりはよっぽど危険度が高いちゅうのに。あの旦那にしては珍しく不利な状況を自ら作るちゅうことをしよるなんてな。それとも余裕なんか。」
俯いていた武尊だったが、今の張の言葉の意味がよくわからず、
「え?不利な状況って?」
と顔をあげて聞き返した。
張はちゃかすのをやめて真面目な声で
「弱みになる・・・・ちゅうことや。わいらが動くんは裏の世界や。表に出ることは普通の警察がやんねんけど、裏、つまり警察が面だって動けんところで動くのがわいらや。当然そこでものをいうのは力や。殺るか殺られるかが当たり前の世界・・・やな。」
と言った。
張は続けて言う。
「ということはや、自分の身は自分で何とかできるちゅうのが最低条件や。武尊が誰ぞにつかまりおったら旦那はどうすると思う、武尊。」
「斎藤さんは絶対信念を曲げない!私個人がヘマして捕まったとしても何を優先させるかを間違えたりはしない!」
「わいが万が一捕まったら旦那はそのまんま見捨てるやろうな・・・。(ここで張は大きくため息をついた。)せやけど武尊、武尊の場合は違うっちゅうことを覚えておき、ええな。」
「そんな・・・、まさか・・・。」
そんなことはありえない・・・。
あってはいけない・・・。
斎藤さんの足枷になるぐらいなら死を選ぶ。
斎藤さんがそんなリスクを負ってまで私を部下にしてくれたのだったら、うん・・・・、私もそのくらいの覚悟をもって応えなければ・・・。
そんな武尊の顔を見て張が、
「武尊、まさか、そうなった時は死ねばええ、なんて思っとるんちゃうやろな。」
と言った。
武尊はギクとして張を見た。
「そんなアホな考えはやめとき、武尊。そんな考えこそ旦那の足引っ張るで。旦那について行きたいんやったら強くなりや。」
張は真面目な顔をしてそう言った。
昨日張に言われた通り夜中近くになって、武尊は斎藤に命ぜられて海軍倉庫の密輸された武器を見張っている張の所へやってきた。
「おう、武尊。こっちは今日も変わらへん・・・退屈やねん。」
張はほんま、つまらへんと、あくびをしながら答えた。
「うん、お疲れ様、張。そう言うと思ってた。だから今日は私が代わるから張は休んで。」
武尊がにこっと笑って答えた。
張は一瞬ポカンとした顔をして、
「武尊、そりゃありがたいねんけど、そんな事したらわいが旦那にどつかれんねん。わいはそんなとばっちり受けるのはかなわんわ。」
と武尊の申し出を断った。
「え?どうして?別にいいじゃん、一日ぐらい。」
と、武尊は張の考えがわからずそう言った。
「ええか、武尊。今日はどんな日かわかっとらんやろ。旦那が帰って来る日やで。一日武尊を見いひんかった日にわいがのこのこと顔出してみ、旦那の超不機嫌な顔するのが目に見えるわ。わい、そんなんたまらんで。」
と、張は両肩をすくめてそう言った。
「まさかぁ~。そんなことぐらいで。仕事の事だから別に・・・・・、って張!?それって、どういう意味?!」
武尊は焦った。
もしかして張は私が斎藤さんに気があるって知ってるの?
いつ?
どうやって?!
そんな武尊の顔を見て張は、
「なんや、あんたら相思相愛なんか。」
と、さらっと言った。
斎藤が武尊に気があるのは同じ男としてこの間分かった。
そして今、斎藤のことで顔から火を噴くように真っ赤になった武尊見て武尊の気持ちを確信した。
「あ~、面白うない。」
「ちょ、張~~!」
「わいも旦那の下で働いてるからわかんねん。旦那がどれだけ武尊に気使ってるちゅうことが。」
武尊は張に『それは違う。』とか言い訳をしたかったが口がパクパクするだけで声にならない。
「ほんで今の武尊の態度見れば武尊が旦那をどう思うとるかちゅうのもわかるわ。」
そこまで言われて武尊は顔を赤くして黙るしかなかった。
「張・・・・。」
武尊は恥ずかしくて俯いた。
「よっぽど自分の所に置いておきたかったんやな。今はこないに暇な密偵でもそこいらの警官なんかよりはよっぽど危険度が高いちゅうのに。あの旦那にしては珍しく不利な状況を自ら作るちゅうことをしよるなんてな。それとも余裕なんか。」
俯いていた武尊だったが、今の張の言葉の意味がよくわからず、
「え?不利な状況って?」
と顔をあげて聞き返した。
張はちゃかすのをやめて真面目な声で
「弱みになる・・・・ちゅうことや。わいらが動くんは裏の世界や。表に出ることは普通の警察がやんねんけど、裏、つまり警察が面だって動けんところで動くのがわいらや。当然そこでものをいうのは力や。殺るか殺られるかが当たり前の世界・・・やな。」
と言った。
張は続けて言う。
「ということはや、自分の身は自分で何とかできるちゅうのが最低条件や。武尊が誰ぞにつかまりおったら旦那はどうすると思う、武尊。」
「斎藤さんは絶対信念を曲げない!私個人がヘマして捕まったとしても何を優先させるかを間違えたりはしない!」
「わいが万が一捕まったら旦那はそのまんま見捨てるやろうな・・・。(ここで張は大きくため息をついた。)せやけど武尊、武尊の場合は違うっちゅうことを覚えておき、ええな。」
「そんな・・・、まさか・・・。」
そんなことはありえない・・・。
あってはいけない・・・。
斎藤さんの足枷になるぐらいなら死を選ぶ。
斎藤さんがそんなリスクを負ってまで私を部下にしてくれたのだったら、うん・・・・、私もそのくらいの覚悟をもって応えなければ・・・。
そんな武尊の顔を見て張が、
「武尊、まさか、そうなった時は死ねばええ、なんて思っとるんちゃうやろな。」
と言った。
武尊はギクとして張を見た。
「そんなアホな考えはやめとき、武尊。そんな考えこそ旦那の足引っ張るで。旦那について行きたいんやったら強くなりや。」
張は真面目な顔をしてそう言った。