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68.2×刀>50×短銃 (斎藤・張)
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幾分か小ぶりになった雨の中、軍の施設の外壁に近い見張り二人が話していた。
「おい、何か向こうで音がしなかったか?」
「さあ、俺には聞こえなかったが。」
「そうか、じゃあ俺は念の為ちょっと向うを見てくるか。こっちも巡察が回ってこないか気をつけて見ておけよ。」
**************
「・・・・旦那、今日はほんま、やることが派手ちゃいますか。」
と、張は肩をすくめる。
辺りは日も落ち、雨の降る中、すっかり暗くなっていた。
海軍施設の外壁沿いにぽつぽつと立てられたガス灯が雨に乱反射して闇の中をぼんやりと浮かぶ。
斎藤と張はそのまま真っすぐ道を下りてきて海軍施設の外壁に着いたところ、斎藤は難なく外壁をぶち壊して施設に侵入した。
「まあ、正面から行っても入れてもらえるとは思わへんけど。」
と、張はつぶやきながら斎藤の後ろを少し離れてついて行く。
中へ入って少ししたところで先ほどの見張りと斎藤が鉢合わせた。
ガス灯の灯りが届くか届かないか、そんな中見張りは斎藤のシルエットと服の色を認識した。
(警官?!)
なぜ警官がこんな所にと、驚きながらこの軍人は、
「止まれ!何だお前は。ここは立ち入り禁止の区域とわかっているのか。不法侵入者は射殺してもいいという事になっているんだぞ。」
と言って、斎藤に短銃を向けた。
斎藤は、
「フン、それを利用して不法に武器を入手し隠していたのはどこのどいつだ。どうせ海軍本部には内緒でやっているんだろう。捕まると都合が悪いのはそっちじゃないのか。」
と、言った。
「何者だお前・・・・いったい何のことだ。」
「今更とぼけても無駄だ。おとなしく捕まって全部吐いてもうらおうか。」
斎藤が一歩軍人に近づくと、その軍人は、
「どうやって調べたか知らないが、今日ここへ近づく者は始末するように言われている。それにそこまで知っているなら尚更生きて帰すわけにはいかない・・・死んでもらうぞ。」
と、短銃の引き金を引いた。
その瞬間、
「ぐ。」
と、いう声と、パンという音が同時に鳴り、斬られた軍人がドサっと前に倒れた。
「阿呆が。」
と、斎藤が倒れた軍人に冷たい目を向けた。
「ほんま、阿呆でんな。旦那に銃を向けるなんて。」
そう言った張の片手には愛刀”薄刃乃太刀”が握られていた。
そして斎藤に、
「旦那、先にもろうてまいましたわ。悪う思わんでな。」
と言った。
そんな張に斎藤は、
「殺るならもっと早く殺れ。今の銃声で気付かれただろうが阿呆。」
と、言った。
「な、なんや、せっかく旦那を助けたちゅうのに。わい、えらい言われようや。」
「心にもないことを言うからだ。この距離で正面から狙われただけなら弾ぐらいお前でもかわせるだろうが。」
「ありゃ、ばれとったんかいな。」
「お前と阿呆なことを言っている暇などない、さっさと行くぞ。」
「おい、何か向こうで音がしなかったか?」
「さあ、俺には聞こえなかったが。」
「そうか、じゃあ俺は念の為ちょっと向うを見てくるか。こっちも巡察が回ってこないか気をつけて見ておけよ。」
**************
「・・・・旦那、今日はほんま、やることが派手ちゃいますか。」
と、張は肩をすくめる。
辺りは日も落ち、雨の降る中、すっかり暗くなっていた。
海軍施設の外壁沿いにぽつぽつと立てられたガス灯が雨に乱反射して闇の中をぼんやりと浮かぶ。
斎藤と張はそのまま真っすぐ道を下りてきて海軍施設の外壁に着いたところ、斎藤は難なく外壁をぶち壊して施設に侵入した。
「まあ、正面から行っても入れてもらえるとは思わへんけど。」
と、張はつぶやきながら斎藤の後ろを少し離れてついて行く。
中へ入って少ししたところで先ほどの見張りと斎藤が鉢合わせた。
ガス灯の灯りが届くか届かないか、そんな中見張りは斎藤のシルエットと服の色を認識した。
(警官?!)
なぜ警官がこんな所にと、驚きながらこの軍人は、
「止まれ!何だお前は。ここは立ち入り禁止の区域とわかっているのか。不法侵入者は射殺してもいいという事になっているんだぞ。」
と言って、斎藤に短銃を向けた。
斎藤は、
「フン、それを利用して不法に武器を入手し隠していたのはどこのどいつだ。どうせ海軍本部には内緒でやっているんだろう。捕まると都合が悪いのはそっちじゃないのか。」
と、言った。
「何者だお前・・・・いったい何のことだ。」
「今更とぼけても無駄だ。おとなしく捕まって全部吐いてもうらおうか。」
斎藤が一歩軍人に近づくと、その軍人は、
「どうやって調べたか知らないが、今日ここへ近づく者は始末するように言われている。それにそこまで知っているなら尚更生きて帰すわけにはいかない・・・死んでもらうぞ。」
と、短銃の引き金を引いた。
その瞬間、
「ぐ。」
と、いう声と、パンという音が同時に鳴り、斬られた軍人がドサっと前に倒れた。
「阿呆が。」
と、斎藤が倒れた軍人に冷たい目を向けた。
「ほんま、阿呆でんな。旦那に銃を向けるなんて。」
そう言った張の片手には愛刀”薄刃乃太刀”が握られていた。
そして斎藤に、
「旦那、先にもろうてまいましたわ。悪う思わんでな。」
と言った。
そんな張に斎藤は、
「殺るならもっと早く殺れ。今の銃声で気付かれただろうが阿呆。」
と、言った。
「な、なんや、せっかく旦那を助けたちゅうのに。わい、えらい言われようや。」
「心にもないことを言うからだ。この距離で正面から狙われただけなら弾ぐらいお前でもかわせるだろうが。」
「ありゃ、ばれとったんかいな。」
「お前と阿呆なことを言っている暇などない、さっさと行くぞ。」