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67.雨の夜、診療所と見張り場 (蒼紫・恵・夢主・斎藤・張)
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その後、手当が終わった武尊を病室へ移し替えてベッドに寝かせた蒼紫はその傍らの椅子に座った。
「まさか一晩一緒にいると言うんじゃないでしょうね。」
と、早々に椅子に座った蒼紫に恵は言った。
「そのつもりだが。」
「まあ、いいわ。私も助かるから。何か変わった事があったら教えて頂戴。私はこの先の離れに寝泊まりしているから。」
「他に寝ている患者はいるのか。」
「他にはいないわ、今の所ね。」
「そうか。」
「この子の関係者に連絡しなくていいの?帰ってこなくて大騒ぎになっているんじゃないの。」
「・・・武尊の上司はこの怪我の事を知っている。そのうち来るだろう。」
「ならいいんだけど。後、御家族の方には?」
「武尊は葵屋が預かって京都から連れて来た。強いて言えば俺が身元引受人だ、問題ない。」
「”武尊”って・・船で言ってた剣さんに会わす人ってこの人だったの!?あんたの知合いってそういう事だったの。剣さんに用事があるなら尚更ちゃんと見てあげないといけないわね・・じゃあ、後、頼んだわよ。」
恵はそう言って部屋を出ようとすると、蒼紫は、
「高荷、いろいろすまない。礼を言う。」
と言った。
恵は目を驚きで目を見開いて、
「べ、別に医者として当たり前の事をしているだけよ。礼なんて言わないで。」
と、言って、部屋を出た。
だが、部屋を出てから恵は心臓が慣れない蒼紫の言葉に鼓動が早くなっているのに気が付いた。
そして胸に手を当てて、
(驚いたわ・・・、あの男が礼を言うなんて!信じられない・・・・。いったいあの子って・・・。)
と、思ったが、
(ふ、勝手に詮索するのってよくないわよね。あの男が誰かに夢中になるなんて想像がつかないわ。)
と、肩をすくめてパタパタと離れへと戻って行った。
「まさか一晩一緒にいると言うんじゃないでしょうね。」
と、早々に椅子に座った蒼紫に恵は言った。
「そのつもりだが。」
「まあ、いいわ。私も助かるから。何か変わった事があったら教えて頂戴。私はこの先の離れに寝泊まりしているから。」
「他に寝ている患者はいるのか。」
「他にはいないわ、今の所ね。」
「そうか。」
「この子の関係者に連絡しなくていいの?帰ってこなくて大騒ぎになっているんじゃないの。」
「・・・武尊の上司はこの怪我の事を知っている。そのうち来るだろう。」
「ならいいんだけど。後、御家族の方には?」
「武尊は葵屋が預かって京都から連れて来た。強いて言えば俺が身元引受人だ、問題ない。」
「”武尊”って・・船で言ってた剣さんに会わす人ってこの人だったの!?あんたの知合いってそういう事だったの。剣さんに用事があるなら尚更ちゃんと見てあげないといけないわね・・じゃあ、後、頼んだわよ。」
恵はそう言って部屋を出ようとすると、蒼紫は、
「高荷、いろいろすまない。礼を言う。」
と言った。
恵は目を驚きで目を見開いて、
「べ、別に医者として当たり前の事をしているだけよ。礼なんて言わないで。」
と、言って、部屋を出た。
だが、部屋を出てから恵は心臓が慣れない蒼紫の言葉に鼓動が早くなっているのに気が付いた。
そして胸に手を当てて、
(驚いたわ・・・、あの男が礼を言うなんて!信じられない・・・・。いったいあの子って・・・。)
と、思ったが、
(ふ、勝手に詮索するのってよくないわよね。あの男が誰かに夢中になるなんて想像がつかないわ。)
と、肩をすくめてパタパタと離れへと戻って行った。