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66.女医 (蒼紫・恵・夢主)
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雷雨はいつの間にか小雨に変わっていた。
斎藤が行ってしまってから蒼紫は、
(傷はどうなっている?)
と、焦った。
が、しかし、この雨の中で武尊の傷を確認したからといって何も出来ない。
軽傷なら武尊を神谷道場まで連れて帰って包帯を巻こうと考えた蒼紫だったが、ここからだと高荷恵のいる診療所の方が近い。
いや、俺が負わせた傷は相当な深手のはず・・・・。
と、思った蒼紫はやはり医者に診てもらうべきだと考え、動かない武尊を片手で背負い、小太刀を鞘に納めると風のように診療所へ向かった。
********************
ドンドンドン。
玄関を叩く音に恵は灯りを持ち、パタパタとスリッパの音を立てて音のする方へ向かう。
(この雨の中・・・・、どうしたのかしら・・・・・急患?・・・いや、こんな天気の中でも、どんな時間でもお構いなく来るのは只一人・・・・、あの、馬鹿・・・、あの馬鹿しかいないわよね!まったく、今度は一体何をやったのやら・・・・。)
高荷恵はハァ~、っと盛大なため息をついた。
恵の足音がパタパタから心なしかドスドスに変わったような気もしないではないが、恵の頭の中はお馬鹿な左之助を一喝しなければ気が済まなくなっていた。
医者としてあれだけ右手の事は言ったはずなのに・・・・・、と。
ドンドンドン。
何度も玄関を叩く音に、
「はいはい只今~。」
と言いながら恵は玄関に近づいた。
玄関の外で雨に打たれながら誰かが立っている音がする。
(あの馬鹿、何を突っ立ってるのよ。いつもみたいに勝手に入ってくればいいじゃないのよ、何考えてるのかしら、まったく。)
と、思いつつ玄関の戸を開けた瞬間、
「ひっ!」
と、恵は思わず声を出して一歩下がった。
玄関先にいたのが左之助だとばかり思っていたからだけでなく、そこに立っていたのがずぶ濡れになった四乃森蒼紫だったからだ。
恵は今回の件で四乃森蒼紫がもう剣さんの敵ではないと分かっていたけれど、戸を開けた瞬間以前の、観柳邸にいた頃のような恐ろしい目で睨まれたら思わず悲鳴も出ると言うものだ。
(もっとも蒼紫にすれば睨んでいたのではなく、真剣なだけだったのだが。)
「し・・・、四乃森・・・・蒼紫・・・・・。」
と、恵が言うと同時に、蒼紫が、
「怪我人だ。見れるか。」
と言った。
怪我人と、言われて我に返った恵は蒼紫が誰かを背負っているのに気がついた。
「え、ええ・・・・。先生は泊まりでいらっしゃらないけど、私でよければ・・・・。」
そう言ったのに外で立ったままの蒼紫に、
「ちょっと!いつまでそんな所で立ってるの!早く中へ!」
恵は治療室に灯りをつけながら、
「そこへ寝かしてちょうだい。」
と言った。
蒼紫がベッドへ仰向けに寝かせると恵がベッドの脇ランプにを灯をつけた。
蒼紫と恵は武尊を挟んで向かい合わせに立った。
灯りの下で見ると首元のボタンが飛んで鳩尾の下あたりに横一文字に制服が破けている。そして背部に武尊の血をたっぷり吸った晒から圧でベッドに血が染みてきた。
恵はすぐに武尊の鼻と口に自分の顔を近づけ呼吸の確認をして脈を取った。
「息はあるけど脈が弱いわ。急いで傷を見るから。とりあえず濡れた服を脱がさないと。手伝って頂戴。」
と言って恵は上着の残っている下のボタンを外しながら言った。
そして制服の上着を開いた時、驚いて一瞬手を止めた。
真っ赤に血を吸った晒もそうだったが、
「女・・・?なの。警官なのに?!」
「嗚呼・・。」
蒼紫が短く答える。
恵が絶句した後に、
「あなた、知ってたの!この警官が女だって!」
「俺の知合いだ。」
「あなたって人は・・・。」
恵は混乱した。
いや、今は混乱している時ではない。
目の前の怪我人はこの出血に脈も弱い。
一刻も早い処置が必要だ。
だが、医者でもないこの男に女の裸を見せていいものだろうかと、躊躇していると蒼紫は武尊の上半身を起こし、あっという間に制服の上着を脱がした。
背中にはべっとりとまだ、赤い血がしたたるぐらいにサラシに滲みている。
それを見た恵は心を決め、ハサミをとり、サラシを切る。
サラシを切りながら恵が、
「背中ね、怪我をしている場所は。」
と言うと、
「腹にも刀が刺さった箇所がある。怪我は上半身だけだ。」
と蒼紫が答えた。
「わかったわ。」
と、恵が答えた。
「そのまま、支えておいてくれるかしら。」
と、蒼紫に武尊を前かがみにさせたまま、恵が血だらけのサラシを取り除き、血だらけの背中を見ると二カ所鋭利な刃物で斬られた箇所がすぐわかった。
恵は片手で清潔な手ぬぐいで傷の周りの血を拭き、もう片方の手でそっと傷を押し開いてすぐに首を横に傾げた。
「どうした。」
と、蒼紫が恵の様子に不安を覚えながら聞いた。
「おかしいわ・・・・。確かに肉まで斬られてるけど、こんなに出血しておきながら、傷の深さはそんなに深くないの・・・。それからここも。」
と、その二本の刀すじの下にある幅4cmぐらいの傷も指をさしながら、
「この傷も今日ついたの?」
と、さらに首を傾げた。
「・・・・・・・、いいわ、次、前を見るわ。ゆっくり寝かせて頂戴。」
恵は蒼紫が武尊をゆっくり寝かせるのを見ると同時にどうしても武尊の胸に目がいってしまう。
同性から見ても小ぶりだけど形のいい胸・・・。
だが、ランプの灯りが武尊の胸を照らす角度に来たとき、恵も蒼紫も、うっ、と声を漏らした。
恵は、
「何これ!」
と、さらに声をあげた。
武尊の全面には一面の紫になったうっ血した痕跡があった。
恵の頭の中は全力で医学の知識を総動員してこのような出血斑がある病気を探していたが、蒼紫にはすぐにそれが何であるか分かった。
(斎藤の奴・・・・・・。)
それは一昨日、斎藤が武尊を抱いたときにつけた口付けのあと。
蒼紫は無数にあるその痕跡を見て渋い顔をした。
そしてたぶん病名で悩んでいるであろう恵に、
「・・・・高荷、これは病気ではないぞ。」
と言った。
蒼紫にそう言われ、恵は、
「えっ・・・・。」
と言ってはっとした。
そして顔を恥ずかしさで赤くした。
「なっ・・・・、まさか・・・あんたが・・・・。」
「俺じゃない。いいから傷をみろ。」
と、即言葉を返され、恵は困惑しながらもお腹の傷をみた。
「こっちの傷も大したことないわ。あなたさっき刀が刺さったって言ったわよね?何かの間違いじゃない?確かに切られてはいるけどせいぜい皮二、三枚といったところかしら。」
恵はハァ、と大きく息を吐くと、
「この血の量からするともう手遅れかと思ったけど、傷が浅くてよかったわ。薬を塗って包帯を巻いて様子をみましょう。」
と、蒼紫に言った。
「聞きたいこともいろいろあるし・・・。」
と言って恵は蒼紫を見たが、蒼紫は腕を組んで武尊を見るばかり。
「ちょっと、あんまりじろじろ見るもんじゃないわよ。包帯を巻くからもう一度上体を起こして。」
恵がそうやって包帯を巻いていると、向かいの蒼紫の着物の背中にもべっとり血がついているのが見えた。
包帯を巻きながら恵は、
「包帯を巻き終わったらあんたにも病人用の寝間着を用意するわ。隣の部屋で着替えて頂戴。医者として風邪でもひかれたら私が困るわ。その間に私はこの人の下の服を脱がせるから・・・・。」
と、言って恵はやっと左之助の事が頭に浮かんだ。
(あの馬鹿じゃないから覗きの心配なんて四乃森蒼紫には無用ね・・・・。)
*******************
その後蒼紫が隣で着替えている間に恵が武尊の濡れたズボンを下ろして例のふんどしが見えると、
「ひっ!」
と、驚き、
(何、この人・・・いったいなんなの!)
と思われたのは言うまでもない。
メモ:
ちなみに江戸時代の時間は
午後11時 ~ 午前 1時が子の刻(ね)
午前 1時 ~ 午前 3時が丑の刻(うし)
午前 3時 ~ 午前 5時が寅の刻(とら)
午前 5時 ~ 午前 7時が卯の刻(う)
午前 7時 ~ 午前 9時が辰の刻(たつ)
午前 9時 ~ 午前11時が巳の刻(み)
午前11時 ~ 午後 1時が午の刻(うま)
午後 1時 ~ 午後 3時が未の刻(ひつじ)
午後 3時 ~ 午後 5時が申の刻(さる)
午後 5時 ~ 午後 7時が酉の刻(とり)
午後 7時 ~ 午後 9時が戌の刻(いぬ)
午後 9時 ~ 午後11時が亥の刻(い)
こんな感じです。
ご参考にしていただければ・・・・。
基本的には十六夜丸になったら次の日の夕方までは寝たきりなんですよね・・・。
(基本的にはというのが味噌)
斎藤が行ってしまってから蒼紫は、
(傷はどうなっている?)
と、焦った。
が、しかし、この雨の中で武尊の傷を確認したからといって何も出来ない。
軽傷なら武尊を神谷道場まで連れて帰って包帯を巻こうと考えた蒼紫だったが、ここからだと高荷恵のいる診療所の方が近い。
いや、俺が負わせた傷は相当な深手のはず・・・・。
と、思った蒼紫はやはり医者に診てもらうべきだと考え、動かない武尊を片手で背負い、小太刀を鞘に納めると風のように診療所へ向かった。
********************
ドンドンドン。
玄関を叩く音に恵は灯りを持ち、パタパタとスリッパの音を立てて音のする方へ向かう。
(この雨の中・・・・、どうしたのかしら・・・・・急患?・・・いや、こんな天気の中でも、どんな時間でもお構いなく来るのは只一人・・・・、あの、馬鹿・・・、あの馬鹿しかいないわよね!まったく、今度は一体何をやったのやら・・・・。)
高荷恵はハァ~、っと盛大なため息をついた。
恵の足音がパタパタから心なしかドスドスに変わったような気もしないではないが、恵の頭の中はお馬鹿な左之助を一喝しなければ気が済まなくなっていた。
医者としてあれだけ右手の事は言ったはずなのに・・・・・、と。
ドンドンドン。
何度も玄関を叩く音に、
「はいはい只今~。」
と言いながら恵は玄関に近づいた。
玄関の外で雨に打たれながら誰かが立っている音がする。
(あの馬鹿、何を突っ立ってるのよ。いつもみたいに勝手に入ってくればいいじゃないのよ、何考えてるのかしら、まったく。)
と、思いつつ玄関の戸を開けた瞬間、
「ひっ!」
と、恵は思わず声を出して一歩下がった。
玄関先にいたのが左之助だとばかり思っていたからだけでなく、そこに立っていたのがずぶ濡れになった四乃森蒼紫だったからだ。
恵は今回の件で四乃森蒼紫がもう剣さんの敵ではないと分かっていたけれど、戸を開けた瞬間以前の、観柳邸にいた頃のような恐ろしい目で睨まれたら思わず悲鳴も出ると言うものだ。
(もっとも蒼紫にすれば睨んでいたのではなく、真剣なだけだったのだが。)
「し・・・、四乃森・・・・蒼紫・・・・・。」
と、恵が言うと同時に、蒼紫が、
「怪我人だ。見れるか。」
と言った。
怪我人と、言われて我に返った恵は蒼紫が誰かを背負っているのに気がついた。
「え、ええ・・・・。先生は泊まりでいらっしゃらないけど、私でよければ・・・・。」
そう言ったのに外で立ったままの蒼紫に、
「ちょっと!いつまでそんな所で立ってるの!早く中へ!」
恵は治療室に灯りをつけながら、
「そこへ寝かしてちょうだい。」
と言った。
蒼紫がベッドへ仰向けに寝かせると恵がベッドの脇ランプにを灯をつけた。
蒼紫と恵は武尊を挟んで向かい合わせに立った。
灯りの下で見ると首元のボタンが飛んで鳩尾の下あたりに横一文字に制服が破けている。そして背部に武尊の血をたっぷり吸った晒から圧でベッドに血が染みてきた。
恵はすぐに武尊の鼻と口に自分の顔を近づけ呼吸の確認をして脈を取った。
「息はあるけど脈が弱いわ。急いで傷を見るから。とりあえず濡れた服を脱がさないと。手伝って頂戴。」
と言って恵は上着の残っている下のボタンを外しながら言った。
そして制服の上着を開いた時、驚いて一瞬手を止めた。
真っ赤に血を吸った晒もそうだったが、
「女・・・?なの。警官なのに?!」
「嗚呼・・。」
蒼紫が短く答える。
恵が絶句した後に、
「あなた、知ってたの!この警官が女だって!」
「俺の知合いだ。」
「あなたって人は・・・。」
恵は混乱した。
いや、今は混乱している時ではない。
目の前の怪我人はこの出血に脈も弱い。
一刻も早い処置が必要だ。
だが、医者でもないこの男に女の裸を見せていいものだろうかと、躊躇していると蒼紫は武尊の上半身を起こし、あっという間に制服の上着を脱がした。
背中にはべっとりとまだ、赤い血がしたたるぐらいにサラシに滲みている。
それを見た恵は心を決め、ハサミをとり、サラシを切る。
サラシを切りながら恵が、
「背中ね、怪我をしている場所は。」
と言うと、
「腹にも刀が刺さった箇所がある。怪我は上半身だけだ。」
と蒼紫が答えた。
「わかったわ。」
と、恵が答えた。
「そのまま、支えておいてくれるかしら。」
と、蒼紫に武尊を前かがみにさせたまま、恵が血だらけのサラシを取り除き、血だらけの背中を見ると二カ所鋭利な刃物で斬られた箇所がすぐわかった。
恵は片手で清潔な手ぬぐいで傷の周りの血を拭き、もう片方の手でそっと傷を押し開いてすぐに首を横に傾げた。
「どうした。」
と、蒼紫が恵の様子に不安を覚えながら聞いた。
「おかしいわ・・・・。確かに肉まで斬られてるけど、こんなに出血しておきながら、傷の深さはそんなに深くないの・・・。それからここも。」
と、その二本の刀すじの下にある幅4cmぐらいの傷も指をさしながら、
「この傷も今日ついたの?」
と、さらに首を傾げた。
「・・・・・・・、いいわ、次、前を見るわ。ゆっくり寝かせて頂戴。」
恵は蒼紫が武尊をゆっくり寝かせるのを見ると同時にどうしても武尊の胸に目がいってしまう。
同性から見ても小ぶりだけど形のいい胸・・・。
だが、ランプの灯りが武尊の胸を照らす角度に来たとき、恵も蒼紫も、うっ、と声を漏らした。
恵は、
「何これ!」
と、さらに声をあげた。
武尊の全面には一面の紫になったうっ血した痕跡があった。
恵の頭の中は全力で医学の知識を総動員してこのような出血斑がある病気を探していたが、蒼紫にはすぐにそれが何であるか分かった。
(斎藤の奴・・・・・・。)
それは一昨日、斎藤が武尊を抱いたときにつけた口付けのあと。
蒼紫は無数にあるその痕跡を見て渋い顔をした。
そしてたぶん病名で悩んでいるであろう恵に、
「・・・・高荷、これは病気ではないぞ。」
と言った。
蒼紫にそう言われ、恵は、
「えっ・・・・。」
と言ってはっとした。
そして顔を恥ずかしさで赤くした。
「なっ・・・・、まさか・・・あんたが・・・・。」
「俺じゃない。いいから傷をみろ。」
と、即言葉を返され、恵は困惑しながらもお腹の傷をみた。
「こっちの傷も大したことないわ。あなたさっき刀が刺さったって言ったわよね?何かの間違いじゃない?確かに切られてはいるけどせいぜい皮二、三枚といったところかしら。」
恵はハァ、と大きく息を吐くと、
「この血の量からするともう手遅れかと思ったけど、傷が浅くてよかったわ。薬を塗って包帯を巻いて様子をみましょう。」
と、蒼紫に言った。
「聞きたいこともいろいろあるし・・・。」
と言って恵は蒼紫を見たが、蒼紫は腕を組んで武尊を見るばかり。
「ちょっと、あんまりじろじろ見るもんじゃないわよ。包帯を巻くからもう一度上体を起こして。」
恵がそうやって包帯を巻いていると、向かいの蒼紫の着物の背中にもべっとり血がついているのが見えた。
包帯を巻きながら恵は、
「包帯を巻き終わったらあんたにも病人用の寝間着を用意するわ。隣の部屋で着替えて頂戴。医者として風邪でもひかれたら私が困るわ。その間に私はこの人の下の服を脱がせるから・・・・。」
と、言って恵はやっと左之助の事が頭に浮かんだ。
(あの馬鹿じゃないから覗きの心配なんて四乃森蒼紫には無用ね・・・・。)
*******************
その後蒼紫が隣で着替えている間に恵が武尊の濡れたズボンを下ろして例のふんどしが見えると、
「ひっ!」
と、驚き、
(何、この人・・・いったいなんなの!)
と思われたのは言うまでもない。
メモ:
ちなみに江戸時代の時間は
午後11時 ~ 午前 1時が子の刻(ね)
午前 1時 ~ 午前 3時が丑の刻(うし)
午前 3時 ~ 午前 5時が寅の刻(とら)
午前 5時 ~ 午前 7時が卯の刻(う)
午前 7時 ~ 午前 9時が辰の刻(たつ)
午前 9時 ~ 午前11時が巳の刻(み)
午前11時 ~ 午後 1時が午の刻(うま)
午後 1時 ~ 午後 3時が未の刻(ひつじ)
午後 3時 ~ 午後 5時が申の刻(さる)
午後 5時 ~ 午後 7時が酉の刻(とり)
午後 7時 ~ 午後 9時が戌の刻(いぬ)
午後 9時 ~ 午後11時が亥の刻(い)
こんな感じです。
ご参考にしていただければ・・・・。
基本的には十六夜丸になったら次の日の夕方までは寝たきりなんですよね・・・。
(基本的にはというのが味噌)