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43.今夜交代するよ! (斎藤・張・夢主)
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斎藤がぐるっと、ひとまわりして操舵室に戻って来ると、斎藤が戻って来たことに気が付かない若い警官が大きな声で喋っていた。
「おい、何を話している。」
その声が斎藤の物だとわかると二人の警官は直立不動の姿勢になって斎藤に敬礼する。
「な、なんでもありません!藤田警部補!」
「俺は別に話していたことを咎めているわけではない。何を話していたのか、を聞いているんだ。」
咎められているわけではない、という事を聞いて少し安心したのか一人が、
「いえ、こいつの実家が品川にあって、今夜は月が二十六夜だから『二十六夜待』へ行って騒ごう、なんて言ってたところだったんです。」
と言うと、もう一人も、
「明治になって大分風習がすたれてきましたが、うちではひいばあちゃんの代から続いている年中行事なんです。」
と説明をする。
「とか言って、飲んで騒ぎたいだけじゃないのか。」
「そういうお前も毎年うちへ来てしこたま飲んで騒いでいくじゃないか!」
と、また大声で騒ぎだした。
「・・・おい。」
斎藤の声で再び、はっとして口を閉じる二人。
「私語がまったくいかんというわけではない。が、もう少し静かに話せ、勤務中だ。」
と、斎藤は二人に軽く注意すると再び甲板へ出た。
「二十六夜待か・・・・。」
斎藤はそう呟くとまだ月もない青い空を仰ぎ見た。
「おい、何を話している。」
その声が斎藤の物だとわかると二人の警官は直立不動の姿勢になって斎藤に敬礼する。
「な、なんでもありません!藤田警部補!」
「俺は別に話していたことを咎めているわけではない。何を話していたのか、を聞いているんだ。」
咎められているわけではない、という事を聞いて少し安心したのか一人が、
「いえ、こいつの実家が品川にあって、今夜は月が二十六夜だから『二十六夜待』へ行って騒ごう、なんて言ってたところだったんです。」
と言うと、もう一人も、
「明治になって大分風習がすたれてきましたが、うちではひいばあちゃんの代から続いている年中行事なんです。」
と説明をする。
「とか言って、飲んで騒ぎたいだけじゃないのか。」
「そういうお前も毎年うちへ来てしこたま飲んで騒いでいくじゃないか!」
と、また大声で騒ぎだした。
「・・・おい。」
斎藤の声で再び、はっとして口を閉じる二人。
「私語がまったくいかんというわけではない。が、もう少し静かに話せ、勤務中だ。」
と、斎藤は二人に軽く注意すると再び甲板へ出た。
「二十六夜待か・・・・。」
斎藤はそう呟くとまだ月もない青い空を仰ぎ見た。