※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
64.刃(やいば)の向こうに (斎藤・蒼紫・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
武尊が路地を抜けると辺りは一面の田んぼ。
武尊はその視界の良さゆえに目に入った空が真っ黒なことに嫌な感じを覚えた。
だが暗さを感じたのはそれだけではなかった。
重く灰色の雲の隙間に見えた太陽。
(欠けてる?もしかして日食?!)
そう思っている数秒の間に空はどんどん暗くなり、先ほどから遠くで鳴っていた雷は、いつのまにか近くに来ていた。
急がなきゃ、と、武尊は田の向こうへ続く道に木が生い茂るこんもりした小山を見ると、上に続いている石段が見えた。
ここからでも判る石段の急さ。
石段の手前まで来るとほぼそれが垂直に見える壁のように上まで続いているのが見えた。
(まじ?これのぼって行くの?・・・・・・・・うわ・・・・限界・・・・。)
と、武尊は気が遠くなった。
体力はもうゼロに近い。
(さ、斎藤さん~、きっといるよね、上に・・・・いなかったらもう走れないよ、私・・・・。)
今度スタミナつけに牛鍋屋に連れていってもらおうかな、まだ行った事ないし・・・。
蕎麦も好きだけどたまには肉・・・・、肉食べたい・・・・肉、肉、肉~~~!
そんな事を思っていたら、雨の匂いがしてきた。
(あ-あ、今にも降ってきそう・・・・、そう言えば四乃森さん、今日雨降るから傘を持って行った方がいいとか言ってたような・・・・。)
と、思っていたら、ゴロゴロという音とともに、雨がパラパラと降り出した。
降って来ちゃった、と思ったら急に大粒の雨がザァ-と音を立てて降って来た。
バケツをひっくり返したというよりか、空から滝が降って来たと言ってもいいだろう。
「うわっ、ちょっ・・・、まさかのゲリラ雷雨!お天気レーダーとかないから本当、不便!いや、ゲリラ雷雨は四乃森さんでもわからないか。」
と、武尊は不意な土砂降りに思わず大きな声で一人言を言ってしまう。
辺りは平坦な田んぼ。
人が立っていたら雷が落ちてきそうだ・・・。
だったら上に上がって、神社の建物か、森の中で雨宿りしたほうがいい!
そう思うと石段を上るしかない。
今まで散々走り回ってかなり足にきてるのに、とどめはこの垂直に近い石段・・・・。
「うへ~~!勘弁してよ-!」
と言いながらも自分に突っ込みを入れている余裕はない。
ゴロゴロゴロ・・・・。
すぐ上の空から不気味な音が響く。
うわっ!雷近い!嫌な感じ-!
最後の力を振り絞って武尊は階段を一気に登り始めた。
武尊はその視界の良さゆえに目に入った空が真っ黒なことに嫌な感じを覚えた。
だが暗さを感じたのはそれだけではなかった。
重く灰色の雲の隙間に見えた太陽。
(欠けてる?もしかして日食?!)
そう思っている数秒の間に空はどんどん暗くなり、先ほどから遠くで鳴っていた雷は、いつのまにか近くに来ていた。
急がなきゃ、と、武尊は田の向こうへ続く道に木が生い茂るこんもりした小山を見ると、上に続いている石段が見えた。
ここからでも判る石段の急さ。
石段の手前まで来るとほぼそれが垂直に見える壁のように上まで続いているのが見えた。
(まじ?これのぼって行くの?・・・・・・・・うわ・・・・限界・・・・。)
と、武尊は気が遠くなった。
体力はもうゼロに近い。
(さ、斎藤さん~、きっといるよね、上に・・・・いなかったらもう走れないよ、私・・・・。)
今度スタミナつけに牛鍋屋に連れていってもらおうかな、まだ行った事ないし・・・。
蕎麦も好きだけどたまには肉・・・・、肉食べたい・・・・肉、肉、肉~~~!
そんな事を思っていたら、雨の匂いがしてきた。
(あ-あ、今にも降ってきそう・・・・、そう言えば四乃森さん、今日雨降るから傘を持って行った方がいいとか言ってたような・・・・。)
と、思っていたら、ゴロゴロという音とともに、雨がパラパラと降り出した。
降って来ちゃった、と思ったら急に大粒の雨がザァ-と音を立てて降って来た。
バケツをひっくり返したというよりか、空から滝が降って来たと言ってもいいだろう。
「うわっ、ちょっ・・・、まさかのゲリラ雷雨!お天気レーダーとかないから本当、不便!いや、ゲリラ雷雨は四乃森さんでもわからないか。」
と、武尊は不意な土砂降りに思わず大きな声で一人言を言ってしまう。
辺りは平坦な田んぼ。
人が立っていたら雷が落ちてきそうだ・・・。
だったら上に上がって、神社の建物か、森の中で雨宿りしたほうがいい!
そう思うと石段を上るしかない。
今まで散々走り回ってかなり足にきてるのに、とどめはこの垂直に近い石段・・・・。
「うへ~~!勘弁してよ-!」
と言いながらも自分に突っ込みを入れている余裕はない。
ゴロゴロゴロ・・・・。
すぐ上の空から不気味な音が響く。
うわっ!雷近い!嫌な感じ-!
最後の力を振り絞って武尊は階段を一気に登り始めた。