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57.気分が晴れない日 (斎藤・夢主・時尾)
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「おはようございま-す。」
居間には上司の姿と時尾の姿がきっちりあった。
しかも同時に武尊の方を振り向いた。
(うわっ。)
覚悟は決めてたけど、朝一番でこの夫婦を目の前にするのは心臓に悪い、とドキっとしながらも、すでに用意されている自分の膳の前へ座った。
「いただきます。」
武尊はいつものように合掌すると朝の食事を取り始めた。
でも、今日に限って、構われたくない私の気分を無視して視線を感じる。
しかも二人分。
上司にいたっては口元に意味ありげな笑いを浮かべてるし・・・・。
何、何!何なのよ。
食べにくいったらありゃしない!
と、思いながらも、こういうことには構わないでとっとと食べ終わってこの場を退散するのがよし!
と口にごはんをつっこんでいると、斎藤が、
「武尊、昨日四乃森が来てたんだってな。」
と、聞いてきた。
武尊はその質問に目だけ斎藤の方へ向けながら、しっかり御飯を咀嚼して飲み込んだあと、ようやく返事をした。
「ええ、偶然にも道で四乃森さんに会って、変な歩き方をしていた私を気遣って家まで送ってくれたんです。」
武尊はそう答えると、すぐに漬物を口に入れた。
ポリポリポリ・・・。
武尊にはもうその段階で、斎藤が『何で(こなくていい)四乃森が家に来たんだ。』と言っているような気がしてならなかった。
なるほど。
傍から見ても仲がよさそうには見えなかったけれど来てほしくなかったんだ。
そうだよね、ここは斎藤さんのお家だもんね。
気が付かなくてすみませんでした-。
そんな含みのする言い方するからこっちだって素直になれないんだ-!
とは思ったが、どうせ、下手な嘘はつくだけ無駄。
武尊は半分やけな気持ちになった。
「で、障子を閉めて二人で何をしていた。」
モグモグモグ・・・。
は-ん、そんなところまで話がいってるんだ。
さすが夫婦。
情報の伝達は早いわけで・・・。
口の中に物が入っているから即答しなくていいのが助かる。
元はと言えば斎藤さんがやりすぎるからいけないんだ。
「四乃森さんが足だけじゃなくて腰も痛いだろうって、楽にしてくれるって言うからお願いしました。」
そこで武尊は味噌汁を一口呑んで、
「揉んでもらった御陰ですっきりシャキシャキですよ。」
と、わざと斎藤をちらっと見た。
斎藤は武尊の視線に、ふん、と笑うと。
「だ、そうだ、時尾。」
と言った。
「俺が帰ったら時尾が武尊の事で悩んでいたぞ。俺がいない間に障子の向こうでいい事をしていたとな。」
「いい事だなんて!五郎さんたら!嫌ですわ、私そんな風には・・・。ただ、武尊さんの声が・・・。」
夫の言い分に驚いて言い訳するが、これで時尾がどう思っていたのか武尊にわかった。
ああ、だからか・・・。
昨日、時尾さんが私を避ける様にしていたのは。
私と四乃森さんがエッチなことしてたと思ったからか・・・。
武尊は昨日の状況を思い出して、そう思い違いをされても仕方がなかった、迂闊だったかな・・・と、思った。
・・・・でも昨日はそこまで頭回らなかったからね・・・。
でも怪我の功名というべきか、そのお陰で斎藤さんとの仲を気付かれないですんだかなぁ・・・。
武尊は最後にお茶を飲みながらそう思った。
「御馳走様でした!」
そう言うと武尊は立ちあがった。
(よし!バレてないみたいだからよしとするか。)
結果オーライ・・・だけど武尊の気持ちは晴れない。
居間には上司の姿と時尾の姿がきっちりあった。
しかも同時に武尊の方を振り向いた。
(うわっ。)
覚悟は決めてたけど、朝一番でこの夫婦を目の前にするのは心臓に悪い、とドキっとしながらも、すでに用意されている自分の膳の前へ座った。
「いただきます。」
武尊はいつものように合掌すると朝の食事を取り始めた。
でも、今日に限って、構われたくない私の気分を無視して視線を感じる。
しかも二人分。
上司にいたっては口元に意味ありげな笑いを浮かべてるし・・・・。
何、何!何なのよ。
食べにくいったらありゃしない!
と、思いながらも、こういうことには構わないでとっとと食べ終わってこの場を退散するのがよし!
と口にごはんをつっこんでいると、斎藤が、
「武尊、昨日四乃森が来てたんだってな。」
と、聞いてきた。
武尊はその質問に目だけ斎藤の方へ向けながら、しっかり御飯を咀嚼して飲み込んだあと、ようやく返事をした。
「ええ、偶然にも道で四乃森さんに会って、変な歩き方をしていた私を気遣って家まで送ってくれたんです。」
武尊はそう答えると、すぐに漬物を口に入れた。
ポリポリポリ・・・。
武尊にはもうその段階で、斎藤が『何で(こなくていい)四乃森が家に来たんだ。』と言っているような気がしてならなかった。
なるほど。
傍から見ても仲がよさそうには見えなかったけれど来てほしくなかったんだ。
そうだよね、ここは斎藤さんのお家だもんね。
気が付かなくてすみませんでした-。
そんな含みのする言い方するからこっちだって素直になれないんだ-!
とは思ったが、どうせ、下手な嘘はつくだけ無駄。
武尊は半分やけな気持ちになった。
「で、障子を閉めて二人で何をしていた。」
モグモグモグ・・・。
は-ん、そんなところまで話がいってるんだ。
さすが夫婦。
情報の伝達は早いわけで・・・。
口の中に物が入っているから即答しなくていいのが助かる。
元はと言えば斎藤さんがやりすぎるからいけないんだ。
「四乃森さんが足だけじゃなくて腰も痛いだろうって、楽にしてくれるって言うからお願いしました。」
そこで武尊は味噌汁を一口呑んで、
「揉んでもらった御陰ですっきりシャキシャキですよ。」
と、わざと斎藤をちらっと見た。
斎藤は武尊の視線に、ふん、と笑うと。
「だ、そうだ、時尾。」
と言った。
「俺が帰ったら時尾が武尊の事で悩んでいたぞ。俺がいない間に障子の向こうでいい事をしていたとな。」
「いい事だなんて!五郎さんたら!嫌ですわ、私そんな風には・・・。ただ、武尊さんの声が・・・。」
夫の言い分に驚いて言い訳するが、これで時尾がどう思っていたのか武尊にわかった。
ああ、だからか・・・。
昨日、時尾さんが私を避ける様にしていたのは。
私と四乃森さんがエッチなことしてたと思ったからか・・・。
武尊は昨日の状況を思い出して、そう思い違いをされても仕方がなかった、迂闊だったかな・・・と、思った。
・・・・でも昨日はそこまで頭回らなかったからね・・・。
でも怪我の功名というべきか、そのお陰で斎藤さんとの仲を気付かれないですんだかなぁ・・・。
武尊は最後にお茶を飲みながらそう思った。
「御馳走様でした!」
そう言うと武尊は立ちあがった。
(よし!バレてないみたいだからよしとするか。)
結果オーライ・・・だけど武尊の気持ちは晴れない。