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57.気分が晴れない日 (斎藤・夢主・時尾)
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「今日、武尊さんは御友人と一緒に帰ってこられました。」
「友人だと?」
斎藤が、
(東京に友人なんかいたのか?そんな事はひと言も言ってなかったが・・・帰りに偶然にでも会ったのか。)
などと思っていると、
「お若くて背の高い男の方でした。すみません、名前はちょっと思い出せないのですが京都から武尊さんを東京に連れて来た方、と武尊さんが言ってました。」
と言う時尾の言葉に、
(四乃森か!)
と、斎藤は蒼紫の姿を瞬時に頭に浮かべた。
(何故あいつが家へ来るんだ。)
斎藤は心穏やかでないが時尾の話を聞くことにした。
「偶然道で出会ったそうで、足を痛めた武尊さんを心配して送っていらしたという事で、最初はあがっていただいてお茶を差し上げたのですが、私がお湯の用意をしている間に障子を閉めて武尊の部屋で何やらなさってたみたいで・・・。」
と言った。
「何とはなんだ。」
内心穏やかでない斎藤はその先が気になる。
「・・・私、声をかけることが出来ませんでしたので何をなさっていたのか分からないんですけれど、時々、武尊さんの・・・、その・・・、声がいたしまして・・・。」
そこで時尾は言葉を濁した。
斎藤は時尾の言い方で武尊のどんな声だか想像ついた。
(まさか・・・、しかも俺の家で、か?)
----ありえんだろう。
絶・対・に・あ・り・え・ん。
武尊に限ってそんなことはありえない。
と思うものの、相手は四乃森蒼紫・・・・・御庭番衆御頭だった男だ。
油断は出来ない、一体何を武尊にしたというのか。
斎藤は眉間にしわを寄せて四乃森と言う男の事を考えた。
・・・・いや、あの男は何も考えなしで行動はしない男だ。
仮にしていたとしても四乃森からは証拠は掴めまい。
それよりはもっと簡単に分かる方法がある。
武尊を見ればすぐに分かる。
そう思った斎藤は時尾に聞いてみた。
「時尾、武尊は四乃森が帰った後、変わった様子はなかったか。」
「あ、そうです!確か四乃森様とおっしゃってました。・・・まあ、五郎さんのお知り合いでしたの?」
時尾が意外だとばかりに驚いた。
「・・・顔ぐらいはな。で、武尊はどうだった。」
「いえ、特に・・・変わった様子というのはなかったと思うのですが・・・。」
「だったら問題はないだろう。武尊はすぐ顔や態度にでるからな。」
(何をやっていたかはわからんが、とりあえず妙なことはやってないな・・・。)
と、斎藤は安堵した。
「五郎さんがそうおっしゃるのでしたら私も安心ですわ。ああ、でも、どうしましょう・・・。私すっかり思い違いをしておりましたからお客様に対しても武尊さんに対しても避けてしまって失礼をしてしまいましたわ。」
「仕方がないだろう。誤解を招くような事をしたあいつらが悪いんだ。明日武尊に聞いてみろ。一体何をやっていたかと、な。」
「まあ、五郎さんがお聞きになれば良いではありませんか。女の私が聞くなんて、そのようなはしたない事をさせるおつもりですの?」
「仕方がない、なら俺が聞いてみるか。何と答えるか楽しみだな。」
ふっ、斎藤は笑うと煙草に火を点け燻らせた。
「友人だと?」
斎藤が、
(東京に友人なんかいたのか?そんな事はひと言も言ってなかったが・・・帰りに偶然にでも会ったのか。)
などと思っていると、
「お若くて背の高い男の方でした。すみません、名前はちょっと思い出せないのですが京都から武尊さんを東京に連れて来た方、と武尊さんが言ってました。」
と言う時尾の言葉に、
(四乃森か!)
と、斎藤は蒼紫の姿を瞬時に頭に浮かべた。
(何故あいつが家へ来るんだ。)
斎藤は心穏やかでないが時尾の話を聞くことにした。
「偶然道で出会ったそうで、足を痛めた武尊さんを心配して送っていらしたという事で、最初はあがっていただいてお茶を差し上げたのですが、私がお湯の用意をしている間に障子を閉めて武尊の部屋で何やらなさってたみたいで・・・。」
と言った。
「何とはなんだ。」
内心穏やかでない斎藤はその先が気になる。
「・・・私、声をかけることが出来ませんでしたので何をなさっていたのか分からないんですけれど、時々、武尊さんの・・・、その・・・、声がいたしまして・・・。」
そこで時尾は言葉を濁した。
斎藤は時尾の言い方で武尊のどんな声だか想像ついた。
(まさか・・・、しかも俺の家で、か?)
----ありえんだろう。
絶・対・に・あ・り・え・ん。
武尊に限ってそんなことはありえない。
と思うものの、相手は四乃森蒼紫・・・・・御庭番衆御頭だった男だ。
油断は出来ない、一体何を武尊にしたというのか。
斎藤は眉間にしわを寄せて四乃森と言う男の事を考えた。
・・・・いや、あの男は何も考えなしで行動はしない男だ。
仮にしていたとしても四乃森からは証拠は掴めまい。
それよりはもっと簡単に分かる方法がある。
武尊を見ればすぐに分かる。
そう思った斎藤は時尾に聞いてみた。
「時尾、武尊は四乃森が帰った後、変わった様子はなかったか。」
「あ、そうです!確か四乃森様とおっしゃってました。・・・まあ、五郎さんのお知り合いでしたの?」
時尾が意外だとばかりに驚いた。
「・・・顔ぐらいはな。で、武尊はどうだった。」
「いえ、特に・・・変わった様子というのはなかったと思うのですが・・・。」
「だったら問題はないだろう。武尊はすぐ顔や態度にでるからな。」
(何をやっていたかはわからんが、とりあえず妙なことはやってないな・・・。)
と、斎藤は安堵した。
「五郎さんがそうおっしゃるのでしたら私も安心ですわ。ああ、でも、どうしましょう・・・。私すっかり思い違いをしておりましたからお客様に対しても武尊さんに対しても避けてしまって失礼をしてしまいましたわ。」
「仕方がないだろう。誤解を招くような事をしたあいつらが悪いんだ。明日武尊に聞いてみろ。一体何をやっていたかと、な。」
「まあ、五郎さんがお聞きになれば良いではありませんか。女の私が聞くなんて、そのようなはしたない事をさせるおつもりですの?」
「仕方がない、なら俺が聞いてみるか。何と答えるか楽しみだな。」
ふっ、斎藤は笑うと煙草に火を点け燻らせた。