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56・時尾の思い (斎藤・時尾・夢主)
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夫が怪我をして帰って来ることはめったにない。
だが今年は夫が京都へ行く前は額に、帰って来た時は両脚に怪我をしていた。
今日も制服の破けぐあいと血にドキッとしたものの普通に歩く夫に安堵する。
「五郎さん、着替えを置いておきます。」
時尾は風呂場に着替えを置いて汚れ物を回収する。
今日の制服の上着には血痕と共に二カ所切り裂かれた所があった。
(傷の深さはどれほどだろう。)
と、時尾は心配するが包帯の血は乾いており、風呂にも入っている所をみるとそれほど大事ではないと考えた。
(よかったわ・・・、たいした怪我ではなさそう・・・。)
時尾は小さく安堵のため息をついた。
血のついた服を手にしながら時尾は思う。
夫が・・・、藤田が駆け抜ける人生を心おきなく進めるように
私はすべてを捧げてそれをお手伝いする。
家のことで心配はかけさせない。
藤田の家は私がお守りいたします。
そして夫の帰りを待つ・・・ひたすら待つ。
それが私に出来ること。
それでも時尾は夫の血のついた服を見るのは好きではない。
血のついた服は会津戦争を思い出させるからだ。
一瞬過去へ記憶が飛ぶが、やる事はたくさんある、と、足早に廊下を歩いた。
時尾は替えの制服をたたんで衣装盆に入れ寝所に置くと、針箱を出し居間へと戻り手際よくかがりに入った。
だが今年は夫が京都へ行く前は額に、帰って来た時は両脚に怪我をしていた。
今日も制服の破けぐあいと血にドキッとしたものの普通に歩く夫に安堵する。
「五郎さん、着替えを置いておきます。」
時尾は風呂場に着替えを置いて汚れ物を回収する。
今日の制服の上着には血痕と共に二カ所切り裂かれた所があった。
(傷の深さはどれほどだろう。)
と、時尾は心配するが包帯の血は乾いており、風呂にも入っている所をみるとそれほど大事ではないと考えた。
(よかったわ・・・、たいした怪我ではなさそう・・・。)
時尾は小さく安堵のため息をついた。
血のついた服を手にしながら時尾は思う。
夫が・・・、藤田が駆け抜ける人生を心おきなく進めるように
私はすべてを捧げてそれをお手伝いする。
家のことで心配はかけさせない。
藤田の家は私がお守りいたします。
そして夫の帰りを待つ・・・ひたすら待つ。
それが私に出来ること。
それでも時尾は夫の血のついた服を見るのは好きではない。
血のついた服は会津戦争を思い出させるからだ。
一瞬過去へ記憶が飛ぶが、やる事はたくさんある、と、足早に廊下を歩いた。
時尾は替えの制服をたたんで衣装盆に入れ寝所に置くと、針箱を出し居間へと戻り手際よくかがりに入った。