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56・時尾の思い (斎藤・時尾・夢主)
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その晩武尊は夕餉の時、先ほどからいつもと違う時尾の態度に、
(バレた?)
と冷や汗をかいたが、どうやらそうでもないと思った。
なぜなら武尊に向けられる時尾の視線は恨みがましいというものではなかったから。
しかし何か言いたげではあるが・・・言えない、そんな視線を武尊に当ててくる。
通常、武尊が早めに帰って来た時の夕餉は時尾と世間話とかで盛り上がるのに今日は沈黙である。
本来負い目があるのは武尊の方で最初は時尾と視線を合わせられなかったが、今は時尾の様子が気になり、つい、話かけた。
「時尾さん、あの・・・・。」
と言いかけると、時尾は、
「あ、あらあら、私ったらついぼ-っとしてしまって・・・。今日は私も早めにお風呂を頂きますわ。」
と、立ち上がった。
武尊の食事中に時尾がそのように席を外すことは今までなかったことだ。
(ええっ-、本当、今日の時尾さんやっぱり何か変・・・。)
そうは思うものの、自分も時尾と顔を合わせることを避けたい気持ちがあったので、
「時尾さん、私も今日は疲れてますので夕餉頂いたら寝ちゃうかもしれません。」
と、武尊が言うと、
「どうぞゆっくりにお休みになってくださいね。では私はお風呂に・・・。」
と、そそくさと行ってしまった。
(やっぱり、避けられてる?!)
武尊は何が何だかわからず、食事が終わると台所で茶碗を洗い部屋へ戻った。
布団を見ると安心したのか、いろんな疲れがどっと武尊を襲った。
「疲れた~!今日はいろいろあった・・・・。」
ふぅ~、と、いったん布団に大の字に寝転んだ。
睡眠不足に、夜中の運動、そして気疲れ・・・・。
疲れMAXだけれども、こんな時こそ自己をちゃんと保たなければ・・・。
とりあえず寝る前に少しでも、と、いつもの座禅を組み、一日を振り返る。
だけど、一日の最初を思い出しただけで、かっ、と体温が上がった。
斎藤のあまりにも生々しい肌の感触を思い出したからだ。
それに斎藤の低い声が今も耳元に聞こえるようで・・・。
「ば・・馬鹿な武尊!そんなにリアルに思い出さなくてもいいのに・・・。」
と、自分で突っ込みを入れる。
それでも記憶は流れていく。
「ちょ、ちょ・・・、ストッ-プ!!」
と、自分で自分に言い聞かせる。
情事のシーンを最初から巻き戻していては、また寝れなくなってしまう。
今、自分に必要なのは睡眠と心の安定なのだ。
「う~~。」
と武尊は眉間にしわを寄せて指でつまんた。、
「だめだ、・・・寝よ。」
と、そのまま四つ這いで布団にたどり着くと布団を頭までかぶった。
そして武尊は自分に言い聞かせるように呟いた。
「今日バレなかったみたいだから明日からもきっと大丈夫・・・いつもと変わらない顔で挨拶して、ご飯食べて・・・。昨日の夜の事は夢だった、そう、夢だったんだと思えばいい・・・だから明日はいつもと同じにできるはず・・・・・・・・そう、あれは私の・・夢・・だった・・。・・・斎藤さん・・・・・・・・うっ・・。」
そう言った武尊の目から熱いものがこぼれて頬を伝った。
(バレた?)
と冷や汗をかいたが、どうやらそうでもないと思った。
なぜなら武尊に向けられる時尾の視線は恨みがましいというものではなかったから。
しかし何か言いたげではあるが・・・言えない、そんな視線を武尊に当ててくる。
通常、武尊が早めに帰って来た時の夕餉は時尾と世間話とかで盛り上がるのに今日は沈黙である。
本来負い目があるのは武尊の方で最初は時尾と視線を合わせられなかったが、今は時尾の様子が気になり、つい、話かけた。
「時尾さん、あの・・・・。」
と言いかけると、時尾は、
「あ、あらあら、私ったらついぼ-っとしてしまって・・・。今日は私も早めにお風呂を頂きますわ。」
と、立ち上がった。
武尊の食事中に時尾がそのように席を外すことは今までなかったことだ。
(ええっ-、本当、今日の時尾さんやっぱり何か変・・・。)
そうは思うものの、自分も時尾と顔を合わせることを避けたい気持ちがあったので、
「時尾さん、私も今日は疲れてますので夕餉頂いたら寝ちゃうかもしれません。」
と、武尊が言うと、
「どうぞゆっくりにお休みになってくださいね。では私はお風呂に・・・。」
と、そそくさと行ってしまった。
(やっぱり、避けられてる?!)
武尊は何が何だかわからず、食事が終わると台所で茶碗を洗い部屋へ戻った。
布団を見ると安心したのか、いろんな疲れがどっと武尊を襲った。
「疲れた~!今日はいろいろあった・・・・。」
ふぅ~、と、いったん布団に大の字に寝転んだ。
睡眠不足に、夜中の運動、そして気疲れ・・・・。
疲れMAXだけれども、こんな時こそ自己をちゃんと保たなければ・・・。
とりあえず寝る前に少しでも、と、いつもの座禅を組み、一日を振り返る。
だけど、一日の最初を思い出しただけで、かっ、と体温が上がった。
斎藤のあまりにも生々しい肌の感触を思い出したからだ。
それに斎藤の低い声が今も耳元に聞こえるようで・・・。
「ば・・馬鹿な武尊!そんなにリアルに思い出さなくてもいいのに・・・。」
と、自分で突っ込みを入れる。
それでも記憶は流れていく。
「ちょ、ちょ・・・、ストッ-プ!!」
と、自分で自分に言い聞かせる。
情事のシーンを最初から巻き戻していては、また寝れなくなってしまう。
今、自分に必要なのは睡眠と心の安定なのだ。
「う~~。」
と武尊は眉間にしわを寄せて指でつまんた。、
「だめだ、・・・寝よ。」
と、そのまま四つ這いで布団にたどり着くと布団を頭までかぶった。
そして武尊は自分に言い聞かせるように呟いた。
「今日バレなかったみたいだから明日からもきっと大丈夫・・・いつもと変わらない顔で挨拶して、ご飯食べて・・・。昨日の夜の事は夢だった、そう、夢だったんだと思えばいい・・・だから明日はいつもと同じにできるはず・・・・・・・・そう、あれは私の・・夢・・だった・・。・・・斎藤さん・・・・・・・・うっ・・。」
そう言った武尊の目から熱いものがこぼれて頬を伝った。