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54.障子のあちらとこちら (蒼紫・夢主・時尾)
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時尾に案内され蒼紫は客間で早速出してもらった麦茶を澄ました顔で飲む。
武尊が客間の入り口で立ったままポカーンを蒼紫を見ていたら時尾に
「武尊さん、お食事になさいますか?それともお風呂に?」
と言われ、武尊が
「あ、お風呂に・・・・。あ、今、沸かしてきます。」
と言うと時尾に、
「お客様をお一人にするなんて失礼ですよ、私が沸かしてきますから武尊さんはゆっくりしていてくださいね。」
と、にっこりされてしまった。
「いや、あの・・・・・。」
と言う武尊に時尾は軽く会釈をすると、さささっと風呂場の方へ向かった。
「・・・いい奥方だな。」
武尊と二人っきりになった蒼紫がようやく武尊に話しかけた。
「ええ、時尾さんはとても素敵な方です。」
と、武尊は声を落として言った。
そして、
「四乃森さん・・・、どうしたんですか一体。」
と聞くと、
「どうかしているのは武尊の方だろう。いつも、そうなのか?不自然極まりないぞ。」
蒼紫の言葉にギクっとして思わず視線を蒼紫からそらす武尊。
蒼紫はそんな武尊を見てため息をつくと、
「武尊はすぐ顔に出るな・・・。」
と言った。
武尊は視線をそらしたまま、
「時尾さんに何か用事でもあるんですか?」
と蒼紫に言うと、蒼紫は
「奥方ではない、武尊の方だ。」
と言った。
(え?)
その言葉に武尊は蒼紫の顔を見ると蒼紫は、
「腰が痛むのであろう?少し揉んでやろうと思って上がらせてもらった。」
と言った。
蒼紫の言葉にドキッとする武尊。
(何・・・?私が腰が痛いってわかるの?)
何か嫌な予感がする武尊。
すると蒼紫が
「斎藤はすぐ帰ってくるのか?」
と、聞いた。
「いえ・・・、まだもうちょっとかかると思います。」
と言うと、
「そうか、その方が都合がいいな。武尊の部屋は何処だ。」
「この部屋の隣・・・・。」
と言うと、
「そうか、ではそこで少し揉んでやる。ここで障子を閉めても開けられてしまうだろうが、武尊の部屋なら勝手には開けないだろう。」
と、言って蒼紫は立ち上がった。
だが武尊は立ったまま動こうとしない。
蒼紫は武尊の横に来ると、
「間違いなく楽になるぞ。・・・・奥方に知られたくないのだろう?」
と、武尊を見下ろしながら言った。
「し、四乃森さん!」
武尊はそう言われ、恥ずかしさで顔を真っ赤にして蒼紫を見上げた。
「どうして・・・・。」
「どうしてわかったか、だと?俺も男だからな・・・・・。最初からその歩き方をみて、もしや・・と思っていたのだが、武尊がここに着いた時の態度、妻がいる斎藤の家に住んでいると状況、それを考えるとその原因がおのずとわかるというもの。」
「うっ・・・・・。」
蒼紫の言葉に小さく呻いて下を向く武尊。
耳まで真っ赤にして・・・。
武尊は黙って自分の部屋へ向かって歩き出した。
武尊が客間の入り口で立ったままポカーンを蒼紫を見ていたら時尾に
「武尊さん、お食事になさいますか?それともお風呂に?」
と言われ、武尊が
「あ、お風呂に・・・・。あ、今、沸かしてきます。」
と言うと時尾に、
「お客様をお一人にするなんて失礼ですよ、私が沸かしてきますから武尊さんはゆっくりしていてくださいね。」
と、にっこりされてしまった。
「いや、あの・・・・・。」
と言う武尊に時尾は軽く会釈をすると、さささっと風呂場の方へ向かった。
「・・・いい奥方だな。」
武尊と二人っきりになった蒼紫がようやく武尊に話しかけた。
「ええ、時尾さんはとても素敵な方です。」
と、武尊は声を落として言った。
そして、
「四乃森さん・・・、どうしたんですか一体。」
と聞くと、
「どうかしているのは武尊の方だろう。いつも、そうなのか?不自然極まりないぞ。」
蒼紫の言葉にギクっとして思わず視線を蒼紫からそらす武尊。
蒼紫はそんな武尊を見てため息をつくと、
「武尊はすぐ顔に出るな・・・。」
と言った。
武尊は視線をそらしたまま、
「時尾さんに何か用事でもあるんですか?」
と蒼紫に言うと、蒼紫は
「奥方ではない、武尊の方だ。」
と言った。
(え?)
その言葉に武尊は蒼紫の顔を見ると蒼紫は、
「腰が痛むのであろう?少し揉んでやろうと思って上がらせてもらった。」
と言った。
蒼紫の言葉にドキッとする武尊。
(何・・・?私が腰が痛いってわかるの?)
何か嫌な予感がする武尊。
すると蒼紫が
「斎藤はすぐ帰ってくるのか?」
と、聞いた。
「いえ・・・、まだもうちょっとかかると思います。」
と言うと、
「そうか、その方が都合がいいな。武尊の部屋は何処だ。」
「この部屋の隣・・・・。」
と言うと、
「そうか、ではそこで少し揉んでやる。ここで障子を閉めても開けられてしまうだろうが、武尊の部屋なら勝手には開けないだろう。」
と、言って蒼紫は立ち上がった。
だが武尊は立ったまま動こうとしない。
蒼紫は武尊の横に来ると、
「間違いなく楽になるぞ。・・・・奥方に知られたくないのだろう?」
と、武尊を見下ろしながら言った。
「し、四乃森さん!」
武尊はそう言われ、恥ずかしさで顔を真っ赤にして蒼紫を見上げた。
「どうして・・・・。」
「どうしてわかったか、だと?俺も男だからな・・・・・。最初からその歩き方をみて、もしや・・と思っていたのだが、武尊がここに着いた時の態度、妻がいる斎藤の家に住んでいると状況、それを考えるとその原因がおのずとわかるというもの。」
「うっ・・・・・。」
蒼紫の言葉に小さく呻いて下を向く武尊。
耳まで真っ赤にして・・・。
武尊は黙って自分の部屋へ向かって歩き出した。