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52.追い抜く男 (蒼紫・夢主)
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武尊がその十字路を曲がると、少し先に蒼紫がいた。
曲がった通りは片側が木の垣根でできている通りだった。(反対側は土塀。)
しかもその道はまたすぐに左に折れる、クランクのような道になっていた。
蒼紫は武尊に早くと手招きし、武尊がそこまで極力早く歩いて蒼紫に近づくと蒼紫は武尊の襟をむんずと掴み、丁度そこにしかない垣根の隙間に武尊を押し込むと、
「しゃがんでろ。」
と言った。
武尊は急に襟を掴まれ垣根の間に押し込まれたと同時にバランスを崩し、ガクっと膝をついた。
蒼紫に『しゃがんでろ。』と言われ、そのまま膝をついたまま体を前に倒し、亀のように小さくなった。
武尊がそうした同時に、武尊をつけていた二人が十字路を曲がって来た。
武尊の姿が見えないと
「おかしい、いないぞ!何処へ行った!」
と、一人が叫んだ。
バタバタと走る足音が近づいて来る。
蒼紫はその二人が十字路を曲がって来ると、さりげなく垣根の方へ向かい両足を開き着物の裾に手を入れた。
武尊はあごと地面の間に自分の手を入れて息を呑んで垣根の隙間から通りをじっと伺った。
と、その時、
(え?!)
武尊の予想だにしなかった事が起こった。
頭上から、じょぼぼぼぼぼぼ、という音と同時に自分の正面の地面がぬれていく・・・・・。
(ええええっ!!何!?何!?)
(こっこれは・・・!まさかの・・!)
予想というか、これしかない!ということが武尊の頭上で起こっている。
だが、何が起こっているか見てはいけない。
考えてはいけない・・・。
顔を上げて上を見たら、きっと、飛沫がかかってしまう!
(ひぇ~~!)
と、武尊は心の中で叫びつつ、一層体を縮こませて固まった。
二人の男は蒼紫を見て近寄って来ると、
「おい、そこのお前、ここを警官が来なかったか。」
と聞いた。
蒼紫は落ち着き払った態度で、
「俺が用を足そうと思った時、そう言えば誰かが走っていったと思うが・・・。」
と言った。
それを聞くと男たちは
「気づかれたか?」
「くそ、追え!この先の大通りは人が多い。見失う前に追いつくぞ!」
と言うと、答えた蒼紫に礼もせず、振り向きもしないで行ってしまった。
蒼紫はその二人が十分遠くへ行ってしまうことを確認すると、ようやく武尊に声をかけた。
「武尊、もう大丈夫だ。出てこい。」
曲がった通りは片側が木の垣根でできている通りだった。(反対側は土塀。)
しかもその道はまたすぐに左に折れる、クランクのような道になっていた。
蒼紫は武尊に早くと手招きし、武尊がそこまで極力早く歩いて蒼紫に近づくと蒼紫は武尊の襟をむんずと掴み、丁度そこにしかない垣根の隙間に武尊を押し込むと、
「しゃがんでろ。」
と言った。
武尊は急に襟を掴まれ垣根の間に押し込まれたと同時にバランスを崩し、ガクっと膝をついた。
蒼紫に『しゃがんでろ。』と言われ、そのまま膝をついたまま体を前に倒し、亀のように小さくなった。
武尊がそうした同時に、武尊をつけていた二人が十字路を曲がって来た。
武尊の姿が見えないと
「おかしい、いないぞ!何処へ行った!」
と、一人が叫んだ。
バタバタと走る足音が近づいて来る。
蒼紫はその二人が十字路を曲がって来ると、さりげなく垣根の方へ向かい両足を開き着物の裾に手を入れた。
武尊はあごと地面の間に自分の手を入れて息を呑んで垣根の隙間から通りをじっと伺った。
と、その時、
(え?!)
武尊の予想だにしなかった事が起こった。
頭上から、じょぼぼぼぼぼぼ、という音と同時に自分の正面の地面がぬれていく・・・・・。
(ええええっ!!何!?何!?)
(こっこれは・・・!まさかの・・!)
予想というか、これしかない!ということが武尊の頭上で起こっている。
だが、何が起こっているか見てはいけない。
考えてはいけない・・・。
顔を上げて上を見たら、きっと、飛沫がかかってしまう!
(ひぇ~~!)
と、武尊は心の中で叫びつつ、一層体を縮こませて固まった。
二人の男は蒼紫を見て近寄って来ると、
「おい、そこのお前、ここを警官が来なかったか。」
と聞いた。
蒼紫は落ち着き払った態度で、
「俺が用を足そうと思った時、そう言えば誰かが走っていったと思うが・・・。」
と言った。
それを聞くと男たちは
「気づかれたか?」
「くそ、追え!この先の大通りは人が多い。見失う前に追いつくぞ!」
と言うと、答えた蒼紫に礼もせず、振り向きもしないで行ってしまった。
蒼紫はその二人が十分遠くへ行ってしまうことを確認すると、ようやく武尊に声をかけた。
「武尊、もう大丈夫だ。出てこい。」