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52.追い抜く男 (蒼紫・夢主)
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その男は数十メートル自分の先を行くのが一目で武尊だとわかり、歩く速度を速めて追いつこうをしたが、即、不穏な気配を察し、一般通行人を装ってそのまま様子を伺った。
その男は、後から武尊を見てすぐにそのぎこちない歩き方に気が付いた。
(どこか怪我でもしたのか?)
と思うと同時に、察した不穏な気配を探す。
武尊とその男の間には、同じ方向へ歩いている通行人が4人。
そのうちの二人が武尊をつけるように歩いている。
その男は後ろを振り向き、他に怪しい人物がいないのを確認すると少し歩く速度を上げて武尊に近づいて行った。
そして武尊の少し後まで来たときに、武尊にしか聞こえないぐらいの声の大きさで、
「武尊、俺の方を振り向かずに次の十字路で右に曲がれ。つけられてるぞ。」
と言うと、そのまま武尊を追い越し、その男は右へ曲がって行った。
武尊は
(え?)
と、考え事をしながら歩いていた時、知っている声で声をかけられたことにハッとし、思わずその声の方へ顔を向けそうになったが、『俺の方を振り向かずに』、と言われ視線だけで自分を追い越していく人を見た。
(四乃森さん!?)
武尊は声だけで蒼紫と解ったが、実際その後ろ姿を見てその人物が蒼紫であると確認した。
けれど何故蒼紫がそう自分に言ったのか。
武尊の方を振り向かずに追い越していく所を見ると、これは知らんふりをしていた方がいいという状況なのか。
(しかも、自分はつけられている?って。)
心当たりは・・・・・ない。
ないはず・・・。
すると、あいつの方?
ここ、東京でも昔、何かやらかした?
くっ・・・、しかもこんな時に限って・・・・。
と、武尊は自由にならない自分の体を恨む。
(もうすぐ、四乃森さんが曲がった十字路・・・、曲がった後どうするつもりだろう・・・。)
その男は、後から武尊を見てすぐにそのぎこちない歩き方に気が付いた。
(どこか怪我でもしたのか?)
と思うと同時に、察した不穏な気配を探す。
武尊とその男の間には、同じ方向へ歩いている通行人が4人。
そのうちの二人が武尊をつけるように歩いている。
その男は後ろを振り向き、他に怪しい人物がいないのを確認すると少し歩く速度を上げて武尊に近づいて行った。
そして武尊の少し後まで来たときに、武尊にしか聞こえないぐらいの声の大きさで、
「武尊、俺の方を振り向かずに次の十字路で右に曲がれ。つけられてるぞ。」
と言うと、そのまま武尊を追い越し、その男は右へ曲がって行った。
武尊は
(え?)
と、考え事をしながら歩いていた時、知っている声で声をかけられたことにハッとし、思わずその声の方へ顔を向けそうになったが、『俺の方を振り向かずに』、と言われ視線だけで自分を追い越していく人を見た。
(四乃森さん!?)
武尊は声だけで蒼紫と解ったが、実際その後ろ姿を見てその人物が蒼紫であると確認した。
けれど何故蒼紫がそう自分に言ったのか。
武尊の方を振り向かずに追い越していく所を見ると、これは知らんふりをしていた方がいいという状況なのか。
(しかも、自分はつけられている?って。)
心当たりは・・・・・ない。
ないはず・・・。
すると、あいつの方?
ここ、東京でも昔、何かやらかした?
くっ・・・、しかもこんな時に限って・・・・。
と、武尊は自由にならない自分の体を恨む。
(もうすぐ、四乃森さんが曲がった十字路・・・、曲がった後どうするつもりだろう・・・。)