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51.気を付けて歩こう! (斎藤・夢主)
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斎藤が買ってきたのは最近うまいと評判のおいなりさん。
お蕎麦屋さんよりちょっと遠くにある店なのに行ってきてくれたんだ-!
ダブルで嬉しくて、にこにこして食べる武尊を見て
「そんなにうまいのか。」
と斎藤が聞く。
「ええ、とっても!あ、すみません、斎藤さんも食べます?」
と、武尊が一つ差し出すが、斎藤に
「いや、俺はいい。武尊はお腹がすいているのだろう?体力も使ったことだ、ちゃんと食べておけ。」
と、言われ、急に武尊は恥ずかしくなり顔を赤くすると、
「ええ・・・、まあ・・・・、そうですね・・・・。」
と、返事もそぞろにお茶を飲んだ。
****************
そして夕方・・・。
定刻に、たいていの者は退庁する。
特に何もなくても残るのは夜勤組、と、ここ・・・、斎藤の部署ぐらいだ。
だが今日は珍しく斎藤が
「武尊、今日はもうあがれ。早く帰って身体を休めろ。」
と言った。
「は?」
仕事に関してはいつも鬼のようにこき使われるのは武尊も例外ではない。
(ただし、張に言わせればそれでも自分と武尊の扱いは天と地の差があるという。)
自分の耳を疑って武尊は手を止めて斎藤を見た。
「今何と?」
「今日はあがれと言ったんだ。」
「でも、まだこんなに残ってますよ。」
「そんなの明日でかまわん。急ぐほどのものではない。」
「はぁ・・・。」
いつもと違う斎藤の言葉に拍子抜けした顔で斎藤を見ていると。
「なんだ、残業したいのか。」
と斎藤が眉間にしわをよせて武尊に言った。
あ・・・、意地悪モードになってきた・・。
これは退散した方が勝ち。
と武尊の直感が囁く。
「ではすみません、お言葉に甘えて今日は帰ります。」
と武尊は筆を置いて立ち上がった。
「歩けるか。」
すると、斎藤がすかさず聞いてくる。
斎藤からすれば昨夜は武尊が気を失った後も執拗に武尊を抱き続けたのは自分の方。
つまり、武尊の身体をそんな風にまでしたのは自分であって、やっぱり武尊の身体を心配する。
「ええ、ゆっくりなら何とか・・・。」
一応両脚、ゆっくりならちゃんと左右前に出る。
武尊も斎藤が気を使ってくれているのが分かるのでここは逆らわず、
「では今日はあがります。すみません、お先に失礼します。」
と、斎藤に一礼をしてドアに向かう。
が、一つ思い出したことがあり斎藤を振り返り、
「張の所へ・・・。」
と言いかけると
「今日は俺が行ってくるからいい。」
と、斎藤が言った。
武尊は
「すみません、よろしくお願いします。どうかお気をつけて。」
と言うと、
「阿呆、誰に向かって行っているんだ、気をつけるのは武尊の方だろう。そんな足取りだ、転ぶなよ。」
と斎藤が言った。
「大丈夫ですよ。ゆっくりですけど普通に歩けますんで。では失礼します。」
武尊は、ははっと笑い再度頭を下げると部屋を後にした。
斎藤が再び机に向い煙草をくわえたとたん、廊下の奥から
「うわあぁぁぁ-!」
と言う声と、ドンと鈍い音がした。
斎藤は深くため息をつき、
「今言ったばかりだろう・・・。阿呆が・・・・。」
と言うと、窓辺に立ち、建物から出てくる武尊を待った。
とりあえず武尊がちゃんと歩いていることを確認すると、
「やれやれ・・、心配でたまらんな。かといってあの足で張の所へ一緒に連れて行く訳にはいかんし・・・。気を付けて帰れよ。」
と、呟いた。
お蕎麦屋さんよりちょっと遠くにある店なのに行ってきてくれたんだ-!
ダブルで嬉しくて、にこにこして食べる武尊を見て
「そんなにうまいのか。」
と斎藤が聞く。
「ええ、とっても!あ、すみません、斎藤さんも食べます?」
と、武尊が一つ差し出すが、斎藤に
「いや、俺はいい。武尊はお腹がすいているのだろう?体力も使ったことだ、ちゃんと食べておけ。」
と、言われ、急に武尊は恥ずかしくなり顔を赤くすると、
「ええ・・・、まあ・・・・、そうですね・・・・。」
と、返事もそぞろにお茶を飲んだ。
****************
そして夕方・・・。
定刻に、たいていの者は退庁する。
特に何もなくても残るのは夜勤組、と、ここ・・・、斎藤の部署ぐらいだ。
だが今日は珍しく斎藤が
「武尊、今日はもうあがれ。早く帰って身体を休めろ。」
と言った。
「は?」
仕事に関してはいつも鬼のようにこき使われるのは武尊も例外ではない。
(ただし、張に言わせればそれでも自分と武尊の扱いは天と地の差があるという。)
自分の耳を疑って武尊は手を止めて斎藤を見た。
「今何と?」
「今日はあがれと言ったんだ。」
「でも、まだこんなに残ってますよ。」
「そんなの明日でかまわん。急ぐほどのものではない。」
「はぁ・・・。」
いつもと違う斎藤の言葉に拍子抜けした顔で斎藤を見ていると。
「なんだ、残業したいのか。」
と斎藤が眉間にしわをよせて武尊に言った。
あ・・・、意地悪モードになってきた・・。
これは退散した方が勝ち。
と武尊の直感が囁く。
「ではすみません、お言葉に甘えて今日は帰ります。」
と武尊は筆を置いて立ち上がった。
「歩けるか。」
すると、斎藤がすかさず聞いてくる。
斎藤からすれば昨夜は武尊が気を失った後も執拗に武尊を抱き続けたのは自分の方。
つまり、武尊の身体をそんな風にまでしたのは自分であって、やっぱり武尊の身体を心配する。
「ええ、ゆっくりなら何とか・・・。」
一応両脚、ゆっくりならちゃんと左右前に出る。
武尊も斎藤が気を使ってくれているのが分かるのでここは逆らわず、
「では今日はあがります。すみません、お先に失礼します。」
と、斎藤に一礼をしてドアに向かう。
が、一つ思い出したことがあり斎藤を振り返り、
「張の所へ・・・。」
と言いかけると
「今日は俺が行ってくるからいい。」
と、斎藤が言った。
武尊は
「すみません、よろしくお願いします。どうかお気をつけて。」
と言うと、
「阿呆、誰に向かって行っているんだ、気をつけるのは武尊の方だろう。そんな足取りだ、転ぶなよ。」
と斎藤が言った。
「大丈夫ですよ。ゆっくりですけど普通に歩けますんで。では失礼します。」
武尊は、ははっと笑い再度頭を下げると部屋を後にした。
斎藤が再び机に向い煙草をくわえたとたん、廊下の奥から
「うわあぁぁぁ-!」
と言う声と、ドンと鈍い音がした。
斎藤は深くため息をつき、
「今言ったばかりだろう・・・。阿呆が・・・・。」
と言うと、窓辺に立ち、建物から出てくる武尊を待った。
とりあえず武尊がちゃんと歩いていることを確認すると、
「やれやれ・・、心配でたまらんな。かといってあの足で張の所へ一緒に連れて行く訳にはいかんし・・・。気を付けて帰れよ。」
と、呟いた。