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50.余韻 (斎藤・夢主)
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(重・・・たい。)
体にのしかかる重みに武尊が意識を取り戻すと、辺りはすっかり明るくなっていた。
武尊は目に映るいつもの勤務先の部屋と、同時に自分を包み込むようにして回す腕の持ち主を同時に認識すると昨夜起こった事を瞬時に思い出した。
(げ!そう言えばここでやっちゃったんだ!)
と、いう事と、
(一体今何時!?)
二つの心配事が武尊を焦らせ、飛び起きようと思ったが、体は鈍麻的にしか動かない。
その武尊の動きにつられて腕と上半身の一部を武尊にのせている斎藤が揺れを感じて目を覚ました。
「何だ、寝てしまったな。」
何事でもないように平然と上半身を起こす斎藤に武尊が、
『斎藤さん!明るいですよ!今何時なんですか!』
と言うが、声を出した本人も斎藤も、それを聞いて一瞬驚き二人は目を合わせた。
「随分かすれた声だな。ま、あれだけ啼けばそうなるか。」
と、シュっとマッチで煙草に火を点けながら斎藤は言った。
『だ、誰の所為なんですか~!』
ムキーっと真っ赤になって武尊は抗議するが斎藤は、ふ~っと朝一番の煙を吐き出し、
「俺だな。」
と言うと、煙草を持っていない方の手で武尊の髪をくしゃっとかきあげ、武尊を見てふっと笑った。
斎藤の、その仕草、笑顔を見ると武尊は何も言えなくなる。
かえって斎藤がかっこよく見えてつい、見入ってしまいそうになる。
しかし目の前の男は昨晩と同じ格好。
昨晩は部屋は暗かったし、行為にばかり気を取られてあまり意識しなかったが、今、明るい部屋で見る斎藤の裸に目のやりどころがなくなり、
『お、起きなきゃ・・・。』
と、ソファーの正面を向き武尊は立ち上がろうと足を床につけた瞬間、
『うわぁ!』
と、思わず声をあげた。
下半身に力が入らず前に倒れそうになるのを斎藤が武尊の腕を掴まえてソファーへ引き戻す。
「大丈夫か。」
『こ、腰が・・・・。』
と言う武尊に斎藤は、
「痛むか?かなりひどく揺さぶったからな。辛いのならしばらく寝てろ。」
と、さらっと言った。
斎藤の言葉に赤くなったり、青くなったりしながらも仕事のことが気になる武尊は、
『でも、もう仕事が始まってしまってる?寝てられなんか・・・・。』
と心配そうに武尊が言うので斎藤は立ちあがって窓を開けた。
『ちょ!そんな恰好で!』
と慌てる武尊をよそに外の様子を確認すると斎藤は
「大丈夫だ。まだ開始前だな。」
念のため、と、斎藤は制服から懐中時計を取り出し時間を確認した。
「まだもう少しある。」
武尊は、
『すみません、斎藤さん、そこにある服取ってもらえませんか。』
と言った。
(今朝は寒くはないとはいえ、こんな所で裸だなんて。若し誰か入ってきたらどうするの!!)
斎藤は武尊の着る物一式を一応渡すが、
「ちょっと待ってろ。今、手ぬぐいを持ってきてやる。そのまま服を着るわけにはいかんだろう。」
と言う斎藤の視線を追って自分を見てみると、
『!』
いつの間につけたのか、胸から太ももぐらいまでたくさんの赤い花びらのようなあとが無数についている。
武尊は驚いて
『斎藤さん!なにこれ!!いつの間に。』
と言うと
「なんだ、もっとつけて欲しいのか?」
と、近寄ってくる。
『だめだめだめ~~!』
と武尊が手をクロスにして防御する。
斎藤はクククと笑うと、
「冗談だ。ちょっと待ってろ。」
と、言って自分はさっさと黒シャツ、ズボンまで穿いて部屋を出て行った。
『ふえ~~~。』
(斎藤さんが言うと冗談に聞こえない。)
と、思いつつ、斎藤が行った後、改めて自分を見てみると、なんとまあ・・・・。
赤い痕の他にもあちこちに体液が乾いたものと思われるものがこびりついている。
ついでにソファーにも・・・。
濡れた手ぬぐいで拭けばなんとかなる革張りソファーでよかったと、そんな事に安堵する武尊。
『まったくどれだけ・・・・・。』
昨晩の事を思い出しそうになるが、そうなると仕事にならなさそうになるので意識して思い出さないようにする。
それでも斎藤に愛されたという事実は嬉しいものだった。
気怠い感じもその行為があったからと思えば愛しい。
そして・・・踏ん切りもついた、・・・と。
武尊は小さく微笑んで・・・・そして小さくため息をついて、窓から見える空を見上げた。
体にのしかかる重みに武尊が意識を取り戻すと、辺りはすっかり明るくなっていた。
武尊は目に映るいつもの勤務先の部屋と、同時に自分を包み込むようにして回す腕の持ち主を同時に認識すると昨夜起こった事を瞬時に思い出した。
(げ!そう言えばここでやっちゃったんだ!)
と、いう事と、
(一体今何時!?)
二つの心配事が武尊を焦らせ、飛び起きようと思ったが、体は鈍麻的にしか動かない。
その武尊の動きにつられて腕と上半身の一部を武尊にのせている斎藤が揺れを感じて目を覚ました。
「何だ、寝てしまったな。」
何事でもないように平然と上半身を起こす斎藤に武尊が、
『斎藤さん!明るいですよ!今何時なんですか!』
と言うが、声を出した本人も斎藤も、それを聞いて一瞬驚き二人は目を合わせた。
「随分かすれた声だな。ま、あれだけ啼けばそうなるか。」
と、シュっとマッチで煙草に火を点けながら斎藤は言った。
『だ、誰の所為なんですか~!』
ムキーっと真っ赤になって武尊は抗議するが斎藤は、ふ~っと朝一番の煙を吐き出し、
「俺だな。」
と言うと、煙草を持っていない方の手で武尊の髪をくしゃっとかきあげ、武尊を見てふっと笑った。
斎藤の、その仕草、笑顔を見ると武尊は何も言えなくなる。
かえって斎藤がかっこよく見えてつい、見入ってしまいそうになる。
しかし目の前の男は昨晩と同じ格好。
昨晩は部屋は暗かったし、行為にばかり気を取られてあまり意識しなかったが、今、明るい部屋で見る斎藤の裸に目のやりどころがなくなり、
『お、起きなきゃ・・・。』
と、ソファーの正面を向き武尊は立ち上がろうと足を床につけた瞬間、
『うわぁ!』
と、思わず声をあげた。
下半身に力が入らず前に倒れそうになるのを斎藤が武尊の腕を掴まえてソファーへ引き戻す。
「大丈夫か。」
『こ、腰が・・・・。』
と言う武尊に斎藤は、
「痛むか?かなりひどく揺さぶったからな。辛いのならしばらく寝てろ。」
と、さらっと言った。
斎藤の言葉に赤くなったり、青くなったりしながらも仕事のことが気になる武尊は、
『でも、もう仕事が始まってしまってる?寝てられなんか・・・・。』
と心配そうに武尊が言うので斎藤は立ちあがって窓を開けた。
『ちょ!そんな恰好で!』
と慌てる武尊をよそに外の様子を確認すると斎藤は
「大丈夫だ。まだ開始前だな。」
念のため、と、斎藤は制服から懐中時計を取り出し時間を確認した。
「まだもう少しある。」
武尊は、
『すみません、斎藤さん、そこにある服取ってもらえませんか。』
と言った。
(今朝は寒くはないとはいえ、こんな所で裸だなんて。若し誰か入ってきたらどうするの!!)
斎藤は武尊の着る物一式を一応渡すが、
「ちょっと待ってろ。今、手ぬぐいを持ってきてやる。そのまま服を着るわけにはいかんだろう。」
と言う斎藤の視線を追って自分を見てみると、
『!』
いつの間につけたのか、胸から太ももぐらいまでたくさんの赤い花びらのようなあとが無数についている。
武尊は驚いて
『斎藤さん!なにこれ!!いつの間に。』
と言うと
「なんだ、もっとつけて欲しいのか?」
と、近寄ってくる。
『だめだめだめ~~!』
と武尊が手をクロスにして防御する。
斎藤はクククと笑うと、
「冗談だ。ちょっと待ってろ。」
と、言って自分はさっさと黒シャツ、ズボンまで穿いて部屋を出て行った。
『ふえ~~~。』
(斎藤さんが言うと冗談に聞こえない。)
と、思いつつ、斎藤が行った後、改めて自分を見てみると、なんとまあ・・・・。
赤い痕の他にもあちこちに体液が乾いたものと思われるものがこびりついている。
ついでにソファーにも・・・。
濡れた手ぬぐいで拭けばなんとかなる革張りソファーでよかったと、そんな事に安堵する武尊。
『まったくどれだけ・・・・・。』
昨晩の事を思い出しそうになるが、そうなると仕事にならなさそうになるので意識して思い出さないようにする。
それでも斎藤に愛されたという事実は嬉しいものだった。
気怠い感じもその行為があったからと思えば愛しい。
そして・・・踏ん切りもついた、・・・と。
武尊は小さく微笑んで・・・・そして小さくため息をついて、窓から見える空を見上げた。