※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
45.優しい眼の狼 (斎藤・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「斎藤さん・・・。」
抱きしめられる身体が痛い。
その痛さで斎藤が自分をどれだけ思ってくれているかわかる。
でも・・・・。
だけど・・・。
迷いが・・・。
時尾さんのことが・・・・。
もし抱かれしまったらどんな顔をして家に帰れと・・・。
勘のいい時尾さんのことだ。
きっとばれてしまう。
そしたらどんなに時尾さんが傷つくか。
斎藤さんが私を家に連れて帰った時、部下だという事だとしてもこの人が女を連れて帰って来るなんて傍から見てもありえない。
それなのにこんな私にもいつも優しくしてくれる・・・。
それに女同士、仲良くもなった。
それを裏切れと・・・?
斎藤の切なく押し殺すように吐く気が武尊の耳にかかる。
ああ・・、こんなに、こんなにも求めているのがここにあるのに。
私はその腕に抱かれているといのに・・・。
くっ・・。
武尊は唇をぎりりと噛んだ。
「武尊。」
斎藤が武尊を呼んだ。
「俺は誰だ。言ってみろ。」
「・・・斎藤・・・・・斎藤一・・・。」
武尊はそう言って自分が言った言葉にハッとした。
そして武尊の両眼から涙が溢れてきた。
涙の粒がぽろぽろと頬を伝い、床へ落ちる。
そうだ・・・、この人は斎藤一なんだ。
私がいつも追いかけるのは藤田警部補じゃなくて斎藤一・・・。
「斎藤さん・・っ!」
武尊は両手を広げて斎藤の背中に手を回しすがりついた。
「ああ・・。」
武尊の行動は斎藤の要求が受理された証。
斎藤ももう一度力を入れなおして武尊を抱きしめた。
武尊が顔をあげるとそこには優しい金色の眼をした狼が一匹。
斎藤は武尊の目を見ながらゆっくりと唇をちかづける。
武尊は目を閉じ、やがてゆっくりと降りてきた斎藤の唇に自分の唇を押し付けた。
時尾さん、ごめんなさい・・・・。
言い訳かもしれない。
だけど、今日だけ、今夜だけ、この人を斎藤一にして・・・・そして・・・私にください・・・。
重なった二人の影はやがてソファーへと崩れ落ちた。
抱きしめられる身体が痛い。
その痛さで斎藤が自分をどれだけ思ってくれているかわかる。
でも・・・・。
だけど・・・。
迷いが・・・。
時尾さんのことが・・・・。
もし抱かれしまったらどんな顔をして家に帰れと・・・。
勘のいい時尾さんのことだ。
きっとばれてしまう。
そしたらどんなに時尾さんが傷つくか。
斎藤さんが私を家に連れて帰った時、部下だという事だとしてもこの人が女を連れて帰って来るなんて傍から見てもありえない。
それなのにこんな私にもいつも優しくしてくれる・・・。
それに女同士、仲良くもなった。
それを裏切れと・・・?
斎藤の切なく押し殺すように吐く気が武尊の耳にかかる。
ああ・・、こんなに、こんなにも求めているのがここにあるのに。
私はその腕に抱かれているといのに・・・。
くっ・・。
武尊は唇をぎりりと噛んだ。
「武尊。」
斎藤が武尊を呼んだ。
「俺は誰だ。言ってみろ。」
「・・・斎藤・・・・・斎藤一・・・。」
武尊はそう言って自分が言った言葉にハッとした。
そして武尊の両眼から涙が溢れてきた。
涙の粒がぽろぽろと頬を伝い、床へ落ちる。
そうだ・・・、この人は斎藤一なんだ。
私がいつも追いかけるのは藤田警部補じゃなくて斎藤一・・・。
「斎藤さん・・っ!」
武尊は両手を広げて斎藤の背中に手を回しすがりついた。
「ああ・・。」
武尊の行動は斎藤の要求が受理された証。
斎藤ももう一度力を入れなおして武尊を抱きしめた。
武尊が顔をあげるとそこには優しい金色の眼をした狼が一匹。
斎藤は武尊の目を見ながらゆっくりと唇をちかづける。
武尊は目を閉じ、やがてゆっくりと降りてきた斎藤の唇に自分の唇を押し付けた。
時尾さん、ごめんなさい・・・・。
言い訳かもしれない。
だけど、今日だけ、今夜だけ、この人を斎藤一にして・・・・そして・・・私にください・・・。
重なった二人の影はやがてソファーへと崩れ落ちた。