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80.御庭番衆、その魂光 (夢主・御庭番衆・蒼紫)
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(また・・・・個性的な人達・・・。)
と、武尊は四人を見て思った。
大きいのと小さいの、おでぶとやせ。
(やせ・・・・、と言っても普通か?腕の縞で手が長く見えるからそう思うのかな?)
と、武尊が思った男は顔に般若の面を着けていた。
四人とも武尊を威圧するような視線で見る。
やがてその中の一人、般若の面を付けた男が武尊に近づいて来た。
その男は、
「我らが見えるのか?」
と、武尊に問うた。
「ええ。見えますが・・・・。あなたにも私が見えるのですか?」
と、武尊が聞き返した。
男は武尊の問いには答えず、
「お前は我らの姿を見て怖くはないのか。」
と聞くと、武尊は
「何故?」
と、武尊は首を傾げて答えた。
研修所の特別研修で自家用ジェットで海外での訓練も結構あった武尊してみれば後ろの男のマッチョな筋肉を見ても別にどうも思わない。
樽を背負った男よりもメタボのおばさんもたくさん見ている。
暫く沈黙が続いた五人だったが、面を付けた男が
「我らは隠密御庭番衆・・・・、死した後も我らの魂は蒼紫様をお守りすべくこうして蒼紫様の御傍にある。」
と、言った。
武尊はそれを聞いて、
(御庭番衆?・・・、死して?・・・、蒼紫様?・・・・。)
という言葉が頭の中でひっかかった。
そして警視庁の資料室でこの間読んだ観柳邸の事件簿が頭をよぎった。
(一・・、二・・、三・・、四・・・。四人いる!もしかしてこの人達って、四乃森さんが首を落としたっていう人達っ!?)
と、言う事は・・・・死霊!?
武尊は一瞬冷っとして手から汗がにじみ出たが、こうやって彼らと対面出来ている自分も今は霊みたいな存在なのかも、いや、それよりも・・・・。
武尊は自分の生まれを考えると、人間として生きた彼らより、自分の存在の方が恐ろしくなって目の前の霊に対する恐れ感は急速になくなった。
般若の面をつけた男が、
「口惜しいものよ・・・。こうして話せるのが蒼紫様であったなら・・・。我らはずっと蒼紫様に寄り添っているのに蒼紫様には我らの姿は見えぬ・・・声も届かぬ。」
と、恨み言を言った。
「お前は何で俺達がみえるんだ?」
と、小さな男が武尊に聞いてきた。
武尊は、
「さあ・・・・。もしかしたら私、生死の境をさまよってるみたいだからかも。それに小さい時から霊感もあるって言われたことがあるから。」
と答えた。
そして、武尊はふと疑問が湧いたので、
「死んだってさっき言ってましたけど、・・、成仏しないんですか?お墓は?」
と聞いてみた。
お墓があるならお坊さんがお経をあげてくれているのではないかと、武尊は思ったからだ。
「御頭は本当は心優しい御方だ。生前は厳しい事を言われた事もかなり有るがな。」
フッと、少し笑いながら筋肉質の大きな男が言った。
「御頭は俺達を静かな林の奥に弔い、墓石も置いてくれただ。」
と、樽を背負った男が声を鼻をすすりながらそう言った。
そして般若の面の男が、
「だが・・・・、まだ我らは成仏は出来ぬ・・・・。蒼紫様は我らの事を気遣うあまりに御自分の御幸せを求めようとはされない。我らは蒼紫様が真にお幸せになるのを見届けるまでは・・・成仏など出来ぬ。」
と、言った。
男の表情は面に隠されて見えはしないがその口調から、男の言葉には強い想いがこめられているのが武尊にはひしひしと感じられた。
と、武尊は四人を見て思った。
大きいのと小さいの、おでぶとやせ。
(やせ・・・・、と言っても普通か?腕の縞で手が長く見えるからそう思うのかな?)
と、武尊が思った男は顔に般若の面を着けていた。
四人とも武尊を威圧するような視線で見る。
やがてその中の一人、般若の面を付けた男が武尊に近づいて来た。
その男は、
「我らが見えるのか?」
と、武尊に問うた。
「ええ。見えますが・・・・。あなたにも私が見えるのですか?」
と、武尊が聞き返した。
男は武尊の問いには答えず、
「お前は我らの姿を見て怖くはないのか。」
と聞くと、武尊は
「何故?」
と、武尊は首を傾げて答えた。
研修所の特別研修で自家用ジェットで海外での訓練も結構あった武尊してみれば後ろの男のマッチョな筋肉を見ても別にどうも思わない。
樽を背負った男よりもメタボのおばさんもたくさん見ている。
暫く沈黙が続いた五人だったが、面を付けた男が
「我らは隠密御庭番衆・・・・、死した後も我らの魂は蒼紫様をお守りすべくこうして蒼紫様の御傍にある。」
と、言った。
武尊はそれを聞いて、
(御庭番衆?・・・、死して?・・・、蒼紫様?・・・・。)
という言葉が頭の中でひっかかった。
そして警視庁の資料室でこの間読んだ観柳邸の事件簿が頭をよぎった。
(一・・、二・・、三・・、四・・・。四人いる!もしかしてこの人達って、四乃森さんが首を落としたっていう人達っ!?)
と、言う事は・・・・死霊!?
武尊は一瞬冷っとして手から汗がにじみ出たが、こうやって彼らと対面出来ている自分も今は霊みたいな存在なのかも、いや、それよりも・・・・。
武尊は自分の生まれを考えると、人間として生きた彼らより、自分の存在の方が恐ろしくなって目の前の霊に対する恐れ感は急速になくなった。
般若の面をつけた男が、
「口惜しいものよ・・・。こうして話せるのが蒼紫様であったなら・・・。我らはずっと蒼紫様に寄り添っているのに蒼紫様には我らの姿は見えぬ・・・声も届かぬ。」
と、恨み言を言った。
「お前は何で俺達がみえるんだ?」
と、小さな男が武尊に聞いてきた。
武尊は、
「さあ・・・・。もしかしたら私、生死の境をさまよってるみたいだからかも。それに小さい時から霊感もあるって言われたことがあるから。」
と答えた。
そして、武尊はふと疑問が湧いたので、
「死んだってさっき言ってましたけど、・・、成仏しないんですか?お墓は?」
と聞いてみた。
お墓があるならお坊さんがお経をあげてくれているのではないかと、武尊は思ったからだ。
「御頭は本当は心優しい御方だ。生前は厳しい事を言われた事もかなり有るがな。」
フッと、少し笑いながら筋肉質の大きな男が言った。
「御頭は俺達を静かな林の奥に弔い、墓石も置いてくれただ。」
と、樽を背負った男が声を鼻をすすりながらそう言った。
そして般若の面の男が、
「だが・・・・、まだ我らは成仏は出来ぬ・・・・。蒼紫様は我らの事を気遣うあまりに御自分の御幸せを求めようとはされない。我らは蒼紫様が真にお幸せになるのを見届けるまでは・・・成仏など出来ぬ。」
と、言った。
男の表情は面に隠されて見えはしないがその口調から、男の言葉には強い想いがこめられているのが武尊にはひしひしと感じられた。