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75.空耳 (左之助・恵・蒼紫・斎藤)
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パタパタパタ・・・。
カチャリ。
手灯りを持った恵が病室を開けると部屋は真っ暗だった。
恵が、
(あれ?四乃森蒼紫は・・・・。)
と、思った瞬間、
「戻ったな。」
と壁際から声がして、恵は思わずギクッ、として手灯りを落としそうになった。
「・・・・もう、脅かさないでよ・・・・。」
恵が声のする方に灯りを向けると蒼紫が壁際で座禅を組んでいた。
「もう・・・、ランプぐらい点けなさいよ・・・・・。」
と、小声で言うと、
「日が沈んでから先ほどまで点けていたんだが、起きる気配がないようなので消しただけだ。」
と、蒼紫が答えた。
「そう・・・寝ているの・・・・。」
恵はそう言うと、武尊のそばへ行って灯りが直接顔に当たらないようにして武尊をじっと見た。
そして額に手を当て、脈を診た。
「微熱があるようね。脈もちょっと速い・・・・。今日、様子はどうだったの?」
と、恵は蒼紫に武尊の容体を聞いた。
「特に・・・・。ずっと寝たままだ。」
蒼紫は午前中の事や、水を飲ませた事は黙っていた。
「そう・・・・。明日も様子見ね。早く意識が戻るといいんだけど・・・・。で、明日はどうするの?」
「意識が戻るまでは傍にいるつもりだが。」
「だったらちゃんと食べる事ね。あなた、朝私が言ったこと聞いてなかったの?」
「一日二日、食べずとも何でもない。」
「そういう意味じゃなくて・・・。」
と、恵が言いかけた時、バンバンバン、と診療所の玄関を叩く音がした。
恵は蒼紫に残りの言葉を言う機会を失ってため息をつくと、
「はいはい只今~。」
と、言いつつ玄関へ向かっていった。
カチャリ。
手灯りを持った恵が病室を開けると部屋は真っ暗だった。
恵が、
(あれ?四乃森蒼紫は・・・・。)
と、思った瞬間、
「戻ったな。」
と壁際から声がして、恵は思わずギクッ、として手灯りを落としそうになった。
「・・・・もう、脅かさないでよ・・・・。」
恵が声のする方に灯りを向けると蒼紫が壁際で座禅を組んでいた。
「もう・・・、ランプぐらい点けなさいよ・・・・・。」
と、小声で言うと、
「日が沈んでから先ほどまで点けていたんだが、起きる気配がないようなので消しただけだ。」
と、蒼紫が答えた。
「そう・・・寝ているの・・・・。」
恵はそう言うと、武尊のそばへ行って灯りが直接顔に当たらないようにして武尊をじっと見た。
そして額に手を当て、脈を診た。
「微熱があるようね。脈もちょっと速い・・・・。今日、様子はどうだったの?」
と、恵は蒼紫に武尊の容体を聞いた。
「特に・・・・。ずっと寝たままだ。」
蒼紫は午前中の事や、水を飲ませた事は黙っていた。
「そう・・・・。明日も様子見ね。早く意識が戻るといいんだけど・・・・。で、明日はどうするの?」
「意識が戻るまでは傍にいるつもりだが。」
「だったらちゃんと食べる事ね。あなた、朝私が言ったこと聞いてなかったの?」
「一日二日、食べずとも何でもない。」
「そういう意味じゃなくて・・・。」
と、恵が言いかけた時、バンバンバン、と診療所の玄関を叩く音がした。
恵は蒼紫に残りの言葉を言う機会を失ってため息をつくと、
「はいはい只今~。」
と、言いつつ玄関へ向かっていった。