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4.日記帳 (蒼紫・操・夢主)
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翌日、まだ三人は船の上。
「そう言えば、操ちゃん達はどうして東京へ行くの?翁さんは急ぎだっていってたけど。」
「東京の薫さんに頼まれたこの日記帳を渡しに行くの。」
「日記帳?」
「そう。で薫さんていうのが緋村と一緒に住んでるの。だから私達と武尊さんの目的地は同じってことなの。」
「緋村?」
「あれ、緋村知らないの?武尊さん、比古清十郎の弟子なんでしょ?」
「あ・・・、弟子っていっても、入門したばかりで・・・・。緋村さんってどんな作品を作る方なんですか?」
「はあ?緋村と言ったら緋村でしょ。昔、抜刀斎と呼ばれてた。武尊さん、弟子なんでしょ~!」
操がキレる。
「え?でも抜刀斎ってなんか陶芸家らしくない名前・・あ、もしかして剣の方のお弟子さん?(馬鹿弟子さんと呼ばれてた人か!)」
「武尊さん本当に知らないの?」
操はあきれて自分のおでこに手をやりため息をつく。
(でも、『抜刀斎』・・・・どこかで聞いたような・・。)
う~ん、と言って武尊は思い出そうとするが出てこない。
「ほら、これよ。」
と言って、荷物の中から分厚い冊子を取り出した。
(うわ~、すごいなぁ・・・・。昔の日記帳ってこんなのなんだ・・。)
未来の学習用ノ-トとかキャラのついたものとは全然違う。
「見せてもらってもいい?」
「いいよ。」
「ありがとう。」
と言って日記帳を受け取り、パラパラと開く。細くさらさらと墨で書かれた文字。読めはしないが書いた人柄が伝わってきそうだ。
パラパラめくっていると操が、
「武尊さん、読まないの?」
と聞くので、
「あ、私、くずれてる字が読めないの・・・・。(崩れてなくても漢字ばっかりでも読めん・・・。)」
ははは、と笑っていると蒼紫が口を開いた。
「貸してみろ。」
言われるままに日記帳を蒼紫に手渡す。
「大至急と言われたからには”これ”を持って行くことの意味を知る必要がある。」
そういうと蒼紫はパラパラと日記を読み始めた。
(すごい速読だ。)
武尊は蒼紫の新しい能力を知り、また一つ驚いた。
あっという間に読み終わるとこう言った。。
「内容は大体把握した。手紙にも書いてあった抜刀斎の窮地とは何なのか見えてきた。」
「蒼紫様、私にも教えて!」
「嗚呼。この日記帳は幕末、京都で夫を・・正しくは祝言前だが殺害された妻が京都に出て殺害した男を殺す計画に加担するが、後にその男を愛してしまったという内容のものだ。最後は別れの言葉が記されている。」
悲しい話に武尊は何も言えなかった。
「どうしてこの日記が緋村と関係してるんですか?」
「抜刀斎がこの日記がある寺の場所を知っている、ということは女を弔ったのは抜刀斎だと考えるのが一番納得がいく。ならば、この女を愛した男、そしてその女の夫を殺したというのは抜刀斎だ。」
「!!」
操が目を見開いて驚く。
「当時抜刀斎は長州藩の人斬り、となると殺した相手は幕府側。殺し合いが常の時代だった。だが抜刀斎が好きで人を殺める人間でないことは操も知っているだろう。そしてどれほど『強い』人間かも。」
「うん・・。」
「恐らくこれを届ける理由は抜刀斎の過去に関わる問題。あの抜刀斎が窮地に陥るというのなら心して向かわなければならないな。」
二人の傍で話を聞いている武尊だったが二人の会話を聞いていて分かったことがある。
比古の言葉を思い出すと、
『俺の馬鹿弟子が・・』
『長州藩、維新志士』
『幕末人を斬った』
『十年日本中を流れて・・』
数々のキーワードを拾い一つのことが見えてきた。
(私が会いに行こうとしてるお弟子さんっていう人が、『緋村』っていう人なんだ。比古さんが最初私を葵屋に連れてきた時翁さんに言ってた・・『剣心』の所へ連れてってやれって。つまり『緋村剣心』、それがお弟子さんの名前・・ていうか『馬鹿弟子』じゃなくてちゃんと名前を教えてくれたらいいのに・・!』でも何で四乃森さんは緋村を抜刀斎と言うんだろう。あだ名?)
そう思っていると隣で操が言った。
「ねぇ、蒼紫様。その人緋村のことを好きになったって書いてあるって言ってましたけど緋村の方はどうだったんですか?」
「・・日記帳を見るからには抜刀斎も大切に想っていたようだな。」
「何で死んじゃったんだろうね、その人・・。」
そう呟く操に蒼紫は日記帳を返した。
それを見て武尊は、
「ちょっと甲板行って来ますね・・。」
と言って客室を出て行った。
蒼紫はその場で座禅を組み始めた。
(え、え?!私はどうするの?)
一人で時間を潰すのは得意ではない操はちょっと考えると、
(蒼紫様は座禅を始めるとしばらくそのままだし・・・武尊さんと遊んでこよ。)
「ちょっと私も行ってきます。」
と言い残して操は武尊を探し行った。
「そう言えば、操ちゃん達はどうして東京へ行くの?翁さんは急ぎだっていってたけど。」
「東京の薫さんに頼まれたこの日記帳を渡しに行くの。」
「日記帳?」
「そう。で薫さんていうのが緋村と一緒に住んでるの。だから私達と武尊さんの目的地は同じってことなの。」
「緋村?」
「あれ、緋村知らないの?武尊さん、比古清十郎の弟子なんでしょ?」
「あ・・・、弟子っていっても、入門したばかりで・・・・。緋村さんってどんな作品を作る方なんですか?」
「はあ?緋村と言ったら緋村でしょ。昔、抜刀斎と呼ばれてた。武尊さん、弟子なんでしょ~!」
操がキレる。
「え?でも抜刀斎ってなんか陶芸家らしくない名前・・あ、もしかして剣の方のお弟子さん?(馬鹿弟子さんと呼ばれてた人か!)」
「武尊さん本当に知らないの?」
操はあきれて自分のおでこに手をやりため息をつく。
(でも、『抜刀斎』・・・・どこかで聞いたような・・。)
う~ん、と言って武尊は思い出そうとするが出てこない。
「ほら、これよ。」
と言って、荷物の中から分厚い冊子を取り出した。
(うわ~、すごいなぁ・・・・。昔の日記帳ってこんなのなんだ・・。)
未来の学習用ノ-トとかキャラのついたものとは全然違う。
「見せてもらってもいい?」
「いいよ。」
「ありがとう。」
と言って日記帳を受け取り、パラパラと開く。細くさらさらと墨で書かれた文字。読めはしないが書いた人柄が伝わってきそうだ。
パラパラめくっていると操が、
「武尊さん、読まないの?」
と聞くので、
「あ、私、くずれてる字が読めないの・・・・。(崩れてなくても漢字ばっかりでも読めん・・・。)」
ははは、と笑っていると蒼紫が口を開いた。
「貸してみろ。」
言われるままに日記帳を蒼紫に手渡す。
「大至急と言われたからには”これ”を持って行くことの意味を知る必要がある。」
そういうと蒼紫はパラパラと日記を読み始めた。
(すごい速読だ。)
武尊は蒼紫の新しい能力を知り、また一つ驚いた。
あっという間に読み終わるとこう言った。。
「内容は大体把握した。手紙にも書いてあった抜刀斎の窮地とは何なのか見えてきた。」
「蒼紫様、私にも教えて!」
「嗚呼。この日記帳は幕末、京都で夫を・・正しくは祝言前だが殺害された妻が京都に出て殺害した男を殺す計画に加担するが、後にその男を愛してしまったという内容のものだ。最後は別れの言葉が記されている。」
悲しい話に武尊は何も言えなかった。
「どうしてこの日記が緋村と関係してるんですか?」
「抜刀斎がこの日記がある寺の場所を知っている、ということは女を弔ったのは抜刀斎だと考えるのが一番納得がいく。ならば、この女を愛した男、そしてその女の夫を殺したというのは抜刀斎だ。」
「!!」
操が目を見開いて驚く。
「当時抜刀斎は長州藩の人斬り、となると殺した相手は幕府側。殺し合いが常の時代だった。だが抜刀斎が好きで人を殺める人間でないことは操も知っているだろう。そしてどれほど『強い』人間かも。」
「うん・・。」
「恐らくこれを届ける理由は抜刀斎の過去に関わる問題。あの抜刀斎が窮地に陥るというのなら心して向かわなければならないな。」
二人の傍で話を聞いている武尊だったが二人の会話を聞いていて分かったことがある。
比古の言葉を思い出すと、
『俺の馬鹿弟子が・・』
『長州藩、維新志士』
『幕末人を斬った』
『十年日本中を流れて・・』
数々のキーワードを拾い一つのことが見えてきた。
(私が会いに行こうとしてるお弟子さんっていう人が、『緋村』っていう人なんだ。比古さんが最初私を葵屋に連れてきた時翁さんに言ってた・・『剣心』の所へ連れてってやれって。つまり『緋村剣心』、それがお弟子さんの名前・・ていうか『馬鹿弟子』じゃなくてちゃんと名前を教えてくれたらいいのに・・!』でも何で四乃森さんは緋村を抜刀斎と言うんだろう。あだ名?)
そう思っていると隣で操が言った。
「ねぇ、蒼紫様。その人緋村のことを好きになったって書いてあるって言ってましたけど緋村の方はどうだったんですか?」
「・・日記帳を見るからには抜刀斎も大切に想っていたようだな。」
「何で死んじゃったんだろうね、その人・・。」
そう呟く操に蒼紫は日記帳を返した。
それを見て武尊は、
「ちょっと甲板行って来ますね・・。」
と言って客室を出て行った。
蒼紫はその場で座禅を組み始めた。
(え、え?!私はどうするの?)
一人で時間を潰すのは得意ではない操はちょっと考えると、
(蒼紫様は座禅を始めるとしばらくそのままだし・・・武尊さんと遊んでこよ。)
「ちょっと私も行ってきます。」
と言い残して操は武尊を探し行った。