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25.求心求唇2 (斎藤・夢主)
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斎藤は普通に話をしても寝室まで声が届かない所へ来ると
「どうだったんだ。」
と聞いた。
武尊は
「海軍兵器製造所の倉庫に武器ありました。スナイドル銃三百丁、改造型アームストログ砲三門、ガトリング砲、分解されて三門でした。たぶん、改造型をよく調べれば雪代縁の所で作った、えっと、こないだ斎藤さんが捕縛した人が持っていた物と同じ物なら密輸とほぼ断定が出来ると思います。海軍の予算執行の帳簿と照らし合わせて正規の購入でなかったら決定的になるのかと・・・・。それから、そのアームストロング砲、一門、持ち出されました。明日の二十時に使用される可能性があると思われます。狙ってる場所が何処だか分らなかったのはすみません・・・。捕まえて吐かせた方がよかったですか?」
斎藤は武尊の報告を聞いて
「とりあえず御苦労だったな。捕獲については可能なら、という前提があるが場所が場所だけに逆に騒ぎを起こさなくて正解だったかもしれん。今回は武尊の推測がここまで形を成しただけでも大した成果だ。」
と言った。
武尊は斎藤に褒められて嬉しくて口元が緩む。
夜中まで働いた甲斐があったと思うし、その言葉だけでも疲れが飛ぶ。
「だが、面倒だな・・・・・。」
斎藤は柱にもたれ掛かり腕を組んだ。
奴らの狙いが分からない限り警備の範囲が絞れない。
「あ、そうだった、斎藤さん。軍人の一人が、確か『これで奴も大久保の二の舞だ。』って言ってました。」
「!」
「大久保ってあの、大久保卿の事ですよね、こないだ亡くなった。」
「ああ。」
「政府に不満を持つ士族に殺られたって・・。」
「表向きはな。まあ、世間にはそう発表しているから大差はないが。」
「表向き・・って?」
「真犯人は志々雄の部下だ。」
「えっ。」
「今はそれはいい。だが、大久保の二の舞など、この俺が許さん。」
「・・・・明日は忙しくなりますね。」
「嗚呼、射程内に警官を配備して必ず打つ前に捕縛だ。会場も何人か紛れ込んでくる可能性が高い。誰が狙いか分からん、武尊、油断するなよ。」
「頑張ります。でもそれだけ警官、動かせるんですか?まだ確実な証拠って言うのがないんですけど。」
「これだけ情報があってやらない方が阿呆だ。何かあってからでは遅いからな。」
「そうですよねぇ・・でも本当、私の勘がこんな事になるなんて。」
ふぅ、と武尊がため息をつく。
「いや、警察が気が付かな事に気が付いたんだ。よくやった。」
そう言われて嬉しい武尊。
へへ~と喜びながらその場をくるくる回る。
「どうだったんだ。」
と聞いた。
武尊は
「海軍兵器製造所の倉庫に武器ありました。スナイドル銃三百丁、改造型アームストログ砲三門、ガトリング砲、分解されて三門でした。たぶん、改造型をよく調べれば雪代縁の所で作った、えっと、こないだ斎藤さんが捕縛した人が持っていた物と同じ物なら密輸とほぼ断定が出来ると思います。海軍の予算執行の帳簿と照らし合わせて正規の購入でなかったら決定的になるのかと・・・・。それから、そのアームストロング砲、一門、持ち出されました。明日の二十時に使用される可能性があると思われます。狙ってる場所が何処だか分らなかったのはすみません・・・。捕まえて吐かせた方がよかったですか?」
斎藤は武尊の報告を聞いて
「とりあえず御苦労だったな。捕獲については可能なら、という前提があるが場所が場所だけに逆に騒ぎを起こさなくて正解だったかもしれん。今回は武尊の推測がここまで形を成しただけでも大した成果だ。」
と言った。
武尊は斎藤に褒められて嬉しくて口元が緩む。
夜中まで働いた甲斐があったと思うし、その言葉だけでも疲れが飛ぶ。
「だが、面倒だな・・・・・。」
斎藤は柱にもたれ掛かり腕を組んだ。
奴らの狙いが分からない限り警備の範囲が絞れない。
「あ、そうだった、斎藤さん。軍人の一人が、確か『これで奴も大久保の二の舞だ。』って言ってました。」
「!」
「大久保ってあの、大久保卿の事ですよね、こないだ亡くなった。」
「ああ。」
「政府に不満を持つ士族に殺られたって・・。」
「表向きはな。まあ、世間にはそう発表しているから大差はないが。」
「表向き・・って?」
「真犯人は志々雄の部下だ。」
「えっ。」
「今はそれはいい。だが、大久保の二の舞など、この俺が許さん。」
「・・・・明日は忙しくなりますね。」
「嗚呼、射程内に警官を配備して必ず打つ前に捕縛だ。会場も何人か紛れ込んでくる可能性が高い。誰が狙いか分からん、武尊、油断するなよ。」
「頑張ります。でもそれだけ警官、動かせるんですか?まだ確実な証拠って言うのがないんですけど。」
「これだけ情報があってやらない方が阿呆だ。何かあってからでは遅いからな。」
「そうですよねぇ・・でも本当、私の勘がこんな事になるなんて。」
ふぅ、と武尊がため息をつく。
「いや、警察が気が付かな事に気が付いたんだ。よくやった。」
そう言われて嬉しい武尊。
へへ~と喜びながらその場をくるくる回る。