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23.求心求唇 (斎藤・夢主・張)
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『放っては置けんな。』と斎藤が言ったのを聞いて武尊は
「え、斎藤さんも来てくれるんですか!やった-!」
と喜んだ。
「おい、遊びじゃないんだぞ。」
「もちろんですよ-!だって、もし何かあったら心細いと思ってたんです!」
斎藤にとっては、要人たちを狙った行動など許すわけにはいかなかった。
現に大久保卿は志々雄一派の手にかかって死んでいる。
それに武尊に万が一のことがあってはと思ったからだ。
その時、斎藤の脳裏に一つ疑問が浮かんだ。
立ち上がった斎藤はそのまま武尊の方に近づくと
「仮説はいいが、この近所に迷うほどのお前がどうして築地に海軍の施設があると分かった。」
と言った。
「え?」
「誰に聞いた。」
「・・・・・・四乃森さん。」
斎藤と蒼紫の関係はよくわからないが蒼紫に『好いている。』と言われた事を思い出し、武尊は思わず声が小さくなった。
「なぜ四乃森がいたんだ。」
「ええと・・・・。」
斎藤は武尊の頬が少し色づいていくのに気が付いた。
「何かされたのか。」
斎藤に目の前に立たれて焦る武尊。
「何も・・・・。ただ、好いていると言われて・・・・それだけです。」
斎藤の圧が強くて少し怯える様に斎藤を見上げる。
斎藤は驚きもせず静かに武尊の髪をくしゃっとかきあげた。
武尊が嘘をつけない事ぐらい知っている斎藤は蒼紫が手はつけなかったとわかる。
「ああ。」
という、穏やかな抑揚の返事と優しい指先に安心した武尊は
「それから・・・。」
と言葉を続けた。
「ん。」
「私が斎藤さんを好きだっていうことも、・・・・斎藤さんが私を大切にしてくれているということも四乃森さんに知られてしましました。」
「大切・・・か。」
「大切なだけか?」
斎藤は武尊の髪から顎へと手を移動させ自分の方を向かせる。
武尊が見る斎藤の眼に金色が宿る。
「・・・・いいえ。」
武尊は声になるかならないくらいで口元を動かした。
分かってる・・・斎藤さんは好きでもない者を決して側に置いたりしない、決して口づけなんてしない・・・・。
私は斎藤さんに愛されている・・・・・。
自然に唇と唇が近づいていく・・・。
と、その時
カチャっとドアノブを回す音。
「え、斎藤さんも来てくれるんですか!やった-!」
と喜んだ。
「おい、遊びじゃないんだぞ。」
「もちろんですよ-!だって、もし何かあったら心細いと思ってたんです!」
斎藤にとっては、要人たちを狙った行動など許すわけにはいかなかった。
現に大久保卿は志々雄一派の手にかかって死んでいる。
それに武尊に万が一のことがあってはと思ったからだ。
その時、斎藤の脳裏に一つ疑問が浮かんだ。
立ち上がった斎藤はそのまま武尊の方に近づくと
「仮説はいいが、この近所に迷うほどのお前がどうして築地に海軍の施設があると分かった。」
と言った。
「え?」
「誰に聞いた。」
「・・・・・・四乃森さん。」
斎藤と蒼紫の関係はよくわからないが蒼紫に『好いている。』と言われた事を思い出し、武尊は思わず声が小さくなった。
「なぜ四乃森がいたんだ。」
「ええと・・・・。」
斎藤は武尊の頬が少し色づいていくのに気が付いた。
「何かされたのか。」
斎藤に目の前に立たれて焦る武尊。
「何も・・・・。ただ、好いていると言われて・・・・それだけです。」
斎藤の圧が強くて少し怯える様に斎藤を見上げる。
斎藤は驚きもせず静かに武尊の髪をくしゃっとかきあげた。
武尊が嘘をつけない事ぐらい知っている斎藤は蒼紫が手はつけなかったとわかる。
「ああ。」
という、穏やかな抑揚の返事と優しい指先に安心した武尊は
「それから・・・。」
と言葉を続けた。
「ん。」
「私が斎藤さんを好きだっていうことも、・・・・斎藤さんが私を大切にしてくれているということも四乃森さんに知られてしましました。」
「大切・・・か。」
「大切なだけか?」
斎藤は武尊の髪から顎へと手を移動させ自分の方を向かせる。
武尊が見る斎藤の眼に金色が宿る。
「・・・・いいえ。」
武尊は声になるかならないくらいで口元を動かした。
分かってる・・・斎藤さんは好きでもない者を決して側に置いたりしない、決して口づけなんてしない・・・・。
私は斎藤さんに愛されている・・・・・。
自然に唇と唇が近づいていく・・・。
と、その時
カチャっとドアノブを回す音。