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22.S&W Model 2 (斎藤・夢主)
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しばらくして、武尊が書類を見ていると斎藤が帰って来た。
「ずいぶん川路の所でやったらしいな、武尊。」
武尊は斎藤にそう言われてバツが悪くて、ため息をつきながら
「つい、熱くなってしまって・・・。自分でも少しは悪いと思ってるんです、女性に手をあげるなんて。・・・・・で、やっぱり断られました?」
「フン、どうやらそれが功を奏したのか娘の方が是非と頼んできたらしいぞ。」
「うそ-。絶対嫌がられると思ったのに。」
「川路が必要なものがあったら準備させると言っていたが何かあるか。」
武尊はそう聞かれて少し言うのをためらったが、
「・・・・・・・・拳銃・・・じゃなくて短銃を・・・。」
と、言った。
もし、貸してもらえるなら銃を貸してもらいたいと、昨日から考えていたからだ。
「ん?短銃だと。扱えるのか。」
「・・・・・たぶん。」
「たぶんだと?・・・・・。」
斎藤が疑惑の眼で武尊を見る。
その眼が武尊には痛い。
でも今優先するのは明日の任務の遂行。
斎藤はそんな武尊を探るような眼で見ながら
「他に時間とか聞いておけよ。俺はこれから診療所へ行ってくる。」
と、言った。
「診療所ですか?どなたか病気なのですか?」
「・・・・抜刀斎だ。病気ではない。強いて言えば疲労か。」
「ええっ。大丈夫なんですか?」
「あいつはしぶといから死にはしないだろう。」
「死にはって・・・・。」
比古さんのお弟子さんが死ぬほどの疲労してるってどういう状況・・?。
私も一緒に・・・。
と言おうと思ったが夜会の為の準備にどれくらいかかるか分からない。
行けない・・・・。
「別にお前が行くほどの事ではない。」
と、武尊が考えていることを見透かす様に斎藤が言った。
「雪代縁のアジトへ向かう船が四日後に出ることが決まった。と、それを伝えに行くだけだ。」
「じゃ、私・・川路のとこへ行ってきます。」
武尊は斎藤の視線から逃れる様に小走りで扉へ向かったが、やっぱり言う事は言わなきゃ、と斎藤を振り返り、
「おにぎり御馳走様でした。おいしかったです。それから行ってらっしゃいです。」
作り笑いと、感謝と、見送りの混ざった笑顔で斎藤に話しかけて武尊はパタパタと出て行った。
「阿呆が・・・。見え見えだ、。」
武尊の気持ちは丸見えだが、短銃を要望したのは斎藤の予想外だった。
警官でも一部の帯刀警官を除けば殆どが警棒しか持っていない。
打撃や受けにしても素人ではない動きである事は明白。あれは長年鍛錬をしていないと出来ない動きだと斎藤は思っている。
この十年の間に武尊に何があったのか・・。
機を見て追及しなければな、と斎藤は思ったのだ。
「ずいぶん川路の所でやったらしいな、武尊。」
武尊は斎藤にそう言われてバツが悪くて、ため息をつきながら
「つい、熱くなってしまって・・・。自分でも少しは悪いと思ってるんです、女性に手をあげるなんて。・・・・・で、やっぱり断られました?」
「フン、どうやらそれが功を奏したのか娘の方が是非と頼んできたらしいぞ。」
「うそ-。絶対嫌がられると思ったのに。」
「川路が必要なものがあったら準備させると言っていたが何かあるか。」
武尊はそう聞かれて少し言うのをためらったが、
「・・・・・・・・拳銃・・・じゃなくて短銃を・・・。」
と、言った。
もし、貸してもらえるなら銃を貸してもらいたいと、昨日から考えていたからだ。
「ん?短銃だと。扱えるのか。」
「・・・・・たぶん。」
「たぶんだと?・・・・・。」
斎藤が疑惑の眼で武尊を見る。
その眼が武尊には痛い。
でも今優先するのは明日の任務の遂行。
斎藤はそんな武尊を探るような眼で見ながら
「他に時間とか聞いておけよ。俺はこれから診療所へ行ってくる。」
と、言った。
「診療所ですか?どなたか病気なのですか?」
「・・・・抜刀斎だ。病気ではない。強いて言えば疲労か。」
「ええっ。大丈夫なんですか?」
「あいつはしぶといから死にはしないだろう。」
「死にはって・・・・。」
比古さんのお弟子さんが死ぬほどの疲労してるってどういう状況・・?。
私も一緒に・・・。
と言おうと思ったが夜会の為の準備にどれくらいかかるか分からない。
行けない・・・・。
「別にお前が行くほどの事ではない。」
と、武尊が考えていることを見透かす様に斎藤が言った。
「雪代縁のアジトへ向かう船が四日後に出ることが決まった。と、それを伝えに行くだけだ。」
「じゃ、私・・川路のとこへ行ってきます。」
武尊は斎藤の視線から逃れる様に小走りで扉へ向かったが、やっぱり言う事は言わなきゃ、と斎藤を振り返り、
「おにぎり御馳走様でした。おいしかったです。それから行ってらっしゃいです。」
作り笑いと、感謝と、見送りの混ざった笑顔で斎藤に話しかけて武尊はパタパタと出て行った。
「阿呆が・・・。見え見えだ、。」
武尊の気持ちは丸見えだが、短銃を要望したのは斎藤の予想外だった。
警官でも一部の帯刀警官を除けば殆どが警棒しか持っていない。
打撃や受けにしても素人ではない動きである事は明白。あれは長年鍛錬をしていないと出来ない動きだと斎藤は思っている。
この十年の間に武尊に何があったのか・・。
機を見て追及しなければな、と斎藤は思ったのだ。