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3.甲板の上で (蒼紫・夢主)
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「私・・・・。こんな風に話せる人がいると思わなかった。それが会った瞬間、私にあざを作った人だなんて尚更・・・。人生って不思議ですね。」
「そうだな。俺もまさか十六夜丸と自称する奴とこんな風に話が出来ると思わなかったな。」
いつになく多弁な蒼紫を見て武尊は若しかして今なら十六夜丸のことを教えてくれるのではないかと思い聞いてみた。
「四乃森さん、・・・・・・四乃森さんが知ってる十六夜丸のこと、教えてくれますか?」
蒼紫は武尊を少しの間見つめて
俺が御庭番衆の御頭だと言う事を話すと武尊を返って恐れさせるのではないだろうか。
そう思い御庭番衆に触れぬように簡素に話すつもりだったが
「そうだな・・・・。簡単に言うとあいつはそれなりに強かった。というぐらいか・・・・。」
と言うと黙ってしまった。
(般若・・式尉・・火男・・癋見・・・・・・。)
どうしても十六夜丸と戦った時のことを思い出すとあの四人の事も思い出す。
あの頃の俺達は御庭番衆として誇りと信念を持って任務に就いていた・・・・だが明治になりいつの間にかそれを忘れてしまっていた。
先日の抜刀斎との再戦により、自分の気持ちにけじめをつけたはずだった。
だが自分が御頭としての誇りを取り戻そうが、あの四人は帰ってこない。
武尊は蒼紫の顔が辛そうなのを見て
(ああ・・四乃森さん、何かがそこで引っ掛かるんだ・・・。)
と思った。
「すみません、四乃森さん・・・。いいです。今、四乃森さん、辛そうな顔してるから・・・・。思い出させてすみません・・・・。」
武尊は十六夜丸が蒼紫に対して何か酷い事をしたと考えた。
武尊は立ち上がると
「部屋に戻りますか。」
と言った。
「いや・・・・、いい。」
感情を読み取らせないようにしているはずなのにどうして土岐はいつも自分の感情を拾うのか。
そういう疑問が武尊を引き留めようとする言葉に変わる。
「お前ももう少しここに居ろ。」
蒼紫に辛い過去を思い出させてしまったのならその責任は自分にあると思って武尊は再びしゃがみ込んだ。
だが蒼紫は無言のままだ。
武尊は横で瞑想することにした。
それは自己流座禅。
今日は目を閉じて自分の意識を強制的に沈下させる。
意識をもっと・・・もっと・・・落とす・・・下へ・・・
意識の最下層へ降りたらそこは真っ暗で何もない静寂な場所。
ただ、自分の意識だけがふわりふわりと存在するような感じだ。
だが武尊はそこで不思議なものを見た。
一つの白い光の玉だ。
(四乃森さん?)
武尊にはその白い光の玉が蒼紫のような感じがした。
なんで私の意識の中に四乃森さんがいるんだろう、っと一瞬考えたが、次の瞬間その白い光の玉の周りを回る四つの玉が見えた。
赤、黄色、緑、橙色。
色は違えどどの玉も白い球の周りを愛しそうに飛ぶ・・・ように武尊には思えた。
(あれは誰かの魂?)
武尊はそのまま回る光を見続けた。
「そうだな。俺もまさか十六夜丸と自称する奴とこんな風に話が出来ると思わなかったな。」
いつになく多弁な蒼紫を見て武尊は若しかして今なら十六夜丸のことを教えてくれるのではないかと思い聞いてみた。
「四乃森さん、・・・・・・四乃森さんが知ってる十六夜丸のこと、教えてくれますか?」
蒼紫は武尊を少しの間見つめて
俺が御庭番衆の御頭だと言う事を話すと武尊を返って恐れさせるのではないだろうか。
そう思い御庭番衆に触れぬように簡素に話すつもりだったが
「そうだな・・・・。簡単に言うとあいつはそれなりに強かった。というぐらいか・・・・。」
と言うと黙ってしまった。
(般若・・式尉・・火男・・癋見・・・・・・。)
どうしても十六夜丸と戦った時のことを思い出すとあの四人の事も思い出す。
あの頃の俺達は御庭番衆として誇りと信念を持って任務に就いていた・・・・だが明治になりいつの間にかそれを忘れてしまっていた。
先日の抜刀斎との再戦により、自分の気持ちにけじめをつけたはずだった。
だが自分が御頭としての誇りを取り戻そうが、あの四人は帰ってこない。
武尊は蒼紫の顔が辛そうなのを見て
(ああ・・四乃森さん、何かがそこで引っ掛かるんだ・・・。)
と思った。
「すみません、四乃森さん・・・。いいです。今、四乃森さん、辛そうな顔してるから・・・・。思い出させてすみません・・・・。」
武尊は十六夜丸が蒼紫に対して何か酷い事をしたと考えた。
武尊は立ち上がると
「部屋に戻りますか。」
と言った。
「いや・・・・、いい。」
感情を読み取らせないようにしているはずなのにどうして土岐はいつも自分の感情を拾うのか。
そういう疑問が武尊を引き留めようとする言葉に変わる。
「お前ももう少しここに居ろ。」
蒼紫に辛い過去を思い出させてしまったのならその責任は自分にあると思って武尊は再びしゃがみ込んだ。
だが蒼紫は無言のままだ。
武尊は横で瞑想することにした。
それは自己流座禅。
今日は目を閉じて自分の意識を強制的に沈下させる。
意識をもっと・・・もっと・・・落とす・・・下へ・・・
意識の最下層へ降りたらそこは真っ暗で何もない静寂な場所。
ただ、自分の意識だけがふわりふわりと存在するような感じだ。
だが武尊はそこで不思議なものを見た。
一つの白い光の玉だ。
(四乃森さん?)
武尊にはその白い光の玉が蒼紫のような感じがした。
なんで私の意識の中に四乃森さんがいるんだろう、っと一瞬考えたが、次の瞬間その白い光の玉の周りを回る四つの玉が見えた。
赤、黄色、緑、橙色。
色は違えどどの玉も白い球の周りを愛しそうに飛ぶ・・・ように武尊には思えた。
(あれは誰かの魂?)
武尊はそのまま回る光を見続けた。