※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
19.築地海軍兵器製造所 (蒼紫・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
店を出て、本当においしいかば焼きだったと、ごちそうになりましたと、武尊は蒼紫にお礼を言った。
蒼紫は武尊が喜んでもらえて、それが自分の心を満たして行くのが分かった。
蒼紫は思わず
「江戸前の鰻もうまいな。」
と、思ったことが口に出た。
武尊も自然に言葉をかえす。
「あ、そうですよね、関西は焼き方が違うんでしたよね。」
「土岐、京都へ戻ってきたら葵屋へ寄れ。黒に鰻料理を出す様に頼んでおこう。」
「いや、あの・・・。ものすご-く高そうなので・・・稼ぐことができたら行きます。」
と、武尊は言ったものの、
(四乃森さん、料亭の値段って、わかってるのかなぁ~。)
と、武尊は思った。
築地に着くとそこは武尊が思っていた築地とはちょっと違っていた。
そこには外国人居留地もあるし、海軍の施設も兵器製造所の他、海軍本省、海軍兵学校などがあり、魚市場のイメージはどこへやら。
「築地は江戸城に近い海の入り口だからな。元尾張藩の別邸など徳川の大名屋敷も数多くあったところだ。」
「へ~~~ぇ。そこが明治になって海軍の施設になったんですね。」
「今はないが、もともと幕府が軍艦操練所もあったところだ。」
「て、勝海舟の?」
「よく知っているな・・・。」
「ええ、まあ・・・聞いた話ですけどね。」
そんな事を話ながら一通り周囲を歩く。
その中でも、やはり物を隠すなら兵器製造所が倉庫もたくさんあり一番あやしい、と武尊は思った。
武尊の仮説はこうだ。
すでに斎藤さんがアジトをに踏み込んだときは武器の密輸は済んでいた。
海軍ならば怪しまれなることなく太平洋上で堂々と事を済ませることが出来る。
物はそのまま軍の船の中か、あるいは陸へあげたなら、築地あたりの倉庫へ置いてある可能性が高い。
下手に部外へだし、警察に見つかると面倒だから出さない方が安全である。
問題はそれをいつ、どうするか、だ。
ナンバー2が入国したらしいという日程から考えると物がもう遠くへ運ばれたとは考えにくい。
忍び込んで探すか・・・。
でも、種類と数が分かればもっと探しやすいんだけどなぁ・・・・と、武尊が考えていたところ、
「土岐、何を企んでいるかわからんがやめておけ。相手は反乱士族ではなく、軍なら相手が悪すぎる。」
と、蒼紫が言った。
「まだ、確証がないから手は出したりしませんよ・・・。」
「ここに何かあるのか。」
「あるかもしれないし、ないかもしれない。でも、料亭の若旦那様を危険な目に合わせるわけにいきませんので私のすることは放っておいてくださいね。」
それを聞いて蒼紫は何と言っていいのか迷った。
この様子だと武尊はまだ俺が御庭番衆の御頭だと知らないようだ。
話しておくべきか。
それとも・・・・。
蒼紫は武尊が喜んでもらえて、それが自分の心を満たして行くのが分かった。
蒼紫は思わず
「江戸前の鰻もうまいな。」
と、思ったことが口に出た。
武尊も自然に言葉をかえす。
「あ、そうですよね、関西は焼き方が違うんでしたよね。」
「土岐、京都へ戻ってきたら葵屋へ寄れ。黒に鰻料理を出す様に頼んでおこう。」
「いや、あの・・・。ものすご-く高そうなので・・・稼ぐことができたら行きます。」
と、武尊は言ったものの、
(四乃森さん、料亭の値段って、わかってるのかなぁ~。)
と、武尊は思った。
築地に着くとそこは武尊が思っていた築地とはちょっと違っていた。
そこには外国人居留地もあるし、海軍の施設も兵器製造所の他、海軍本省、海軍兵学校などがあり、魚市場のイメージはどこへやら。
「築地は江戸城に近い海の入り口だからな。元尾張藩の別邸など徳川の大名屋敷も数多くあったところだ。」
「へ~~~ぇ。そこが明治になって海軍の施設になったんですね。」
「今はないが、もともと幕府が軍艦操練所もあったところだ。」
「て、勝海舟の?」
「よく知っているな・・・。」
「ええ、まあ・・・聞いた話ですけどね。」
そんな事を話ながら一通り周囲を歩く。
その中でも、やはり物を隠すなら兵器製造所が倉庫もたくさんあり一番あやしい、と武尊は思った。
武尊の仮説はこうだ。
すでに斎藤さんがアジトをに踏み込んだときは武器の密輸は済んでいた。
海軍ならば怪しまれなることなく太平洋上で堂々と事を済ませることが出来る。
物はそのまま軍の船の中か、あるいは陸へあげたなら、築地あたりの倉庫へ置いてある可能性が高い。
下手に部外へだし、警察に見つかると面倒だから出さない方が安全である。
問題はそれをいつ、どうするか、だ。
ナンバー2が入国したらしいという日程から考えると物がもう遠くへ運ばれたとは考えにくい。
忍び込んで探すか・・・。
でも、種類と数が分かればもっと探しやすいんだけどなぁ・・・・と、武尊が考えていたところ、
「土岐、何を企んでいるかわからんがやめておけ。相手は反乱士族ではなく、軍なら相手が悪すぎる。」
と、蒼紫が言った。
「まだ、確証がないから手は出したりしませんよ・・・。」
「ここに何かあるのか。」
「あるかもしれないし、ないかもしれない。でも、料亭の若旦那様を危険な目に合わせるわけにいきませんので私のすることは放っておいてくださいね。」
それを聞いて蒼紫は何と言っていいのか迷った。
この様子だと武尊はまだ俺が御庭番衆の御頭だと知らないようだ。
話しておくべきか。
それとも・・・・。