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16.攻撃のお稽古 (時尾・夢主・斎藤)
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翌日早朝、武尊は時尾に言われた着替えとおはぎが入った風呂敷を手に警視庁の斎藤の部屋の前に立った。
(昨日も家の方へは帰って来なかったから今日もここで仮眠を取っているかもしれない。)
ここへ上がって来る前に資料室も見たが誰もいなかった。
昨日見たいに鍵がかかっていたら中へ入れないし、鍵がかかってなくて部屋へ入いれたとしても、きっと気配で斎藤さんを起こしてしまう。
だいたい今は夜が明けて二時間ぐらい経っているから、後一時間ぐらいすればたぶん斎藤さんも起きてくるだろう。
それまで部屋の前でさっき資料室から持ってきた書類でも見ながら待つことにしよう。
しばらくすると、部屋の方で足音がした。
(あ、起きたかな、斎藤さん・・・・。)
武尊はコンコンとノックをした。
今日も署で起床か。
斎藤は体を起こして一服する。
と、入り口をノックする音。
(誰だ?)
と思った矢先、
「斎藤さん?起きてますか?」
と、小さな声がした。
(武尊か?どうしたこんな時間に。)
と、斎藤は思ったがとりあえず
「開いている。」
と返事をする。
カチャっと扉を開けて武尊が顔を出す。
「おはようございます。」
「早いな。」
「ええ。たぶん今日もここで泊まってると思って。」
武尊は
「これ、時尾さんから。着替えとおはぎ。置いときますね。それから私、お茶と手ぬぐい持ってきますから着替えちょっと待ってて下さい。」
と言って荷物を斎藤の机に置き、パタパタと出て行った。
武尊はすぐにホカホカ湯気が立つ手ぬぐい何本かと、お茶を持って帰って来た。
「はい、斎藤さん、どうぞ。」
と、武尊は金属の洗面器に入ったお熱いお湯で絞った手ぬぐいとお茶を机に置き、自分用にいれたお茶を両手でもって斎藤と反対の方を見てお茶をすする。
「私、こっち向いてますから安心して着替えていいですよ。」
「別にこっちを向いていてもかまわんぞ。」
と言って、手ぬぐいを手に取る。
「いいですよ~。こっちが恥ずかしいもん。」
と言う武尊。
そんな武尊が愛いな、と思いつつ斎藤はまず、顔を拭いた。
目に当てると、特に気持ちがいい。
下着を脱ぎ体を拭き、新しいものを身に着ける。
武尊が時間を持て余して斎藤に聞いてくる。
「斎藤さん、今夜もここにお泊りですか。」
「たぶんな。」
「私も今日は斎藤さんに着いていきたい。やっぱり、お邪魔ですか。」
「相手が襲ってきたら戦えるか。」
「・・・・・いえ・・・。」
「ダメだな。せめて反撃できるようになったら連れて行ってやる。」
「ううっ・・・。」
斎藤は武尊に近寄り髪をくしゃっとしながら頭をなで、
「お前の動きは俺の予想以上だ。後は覚悟だな。」
と言った。
武尊は斎藤を振り返り
「強くなったら一緒に戦える?」
と、聞いた。
「ああ、俺の側に置いてやる。」
斎藤はそう言いつつ、武尊の頭をなでながらその目をみた。
幕末、武尊が屯所の小屋から逃げる時、あの副長を目の前にしながら引けをとらなかった気迫と闘志の眼。
いつもの武尊もいいが、あの眼も斎藤は美しいと思う。
さて、あの美しい眼を見せてくれるのか、武尊。
(昨日も家の方へは帰って来なかったから今日もここで仮眠を取っているかもしれない。)
ここへ上がって来る前に資料室も見たが誰もいなかった。
昨日見たいに鍵がかかっていたら中へ入れないし、鍵がかかってなくて部屋へ入いれたとしても、きっと気配で斎藤さんを起こしてしまう。
だいたい今は夜が明けて二時間ぐらい経っているから、後一時間ぐらいすればたぶん斎藤さんも起きてくるだろう。
それまで部屋の前でさっき資料室から持ってきた書類でも見ながら待つことにしよう。
しばらくすると、部屋の方で足音がした。
(あ、起きたかな、斎藤さん・・・・。)
武尊はコンコンとノックをした。
今日も署で起床か。
斎藤は体を起こして一服する。
と、入り口をノックする音。
(誰だ?)
と思った矢先、
「斎藤さん?起きてますか?」
と、小さな声がした。
(武尊か?どうしたこんな時間に。)
と、斎藤は思ったがとりあえず
「開いている。」
と返事をする。
カチャっと扉を開けて武尊が顔を出す。
「おはようございます。」
「早いな。」
「ええ。たぶん今日もここで泊まってると思って。」
武尊は
「これ、時尾さんから。着替えとおはぎ。置いときますね。それから私、お茶と手ぬぐい持ってきますから着替えちょっと待ってて下さい。」
と言って荷物を斎藤の机に置き、パタパタと出て行った。
武尊はすぐにホカホカ湯気が立つ手ぬぐい何本かと、お茶を持って帰って来た。
「はい、斎藤さん、どうぞ。」
と、武尊は金属の洗面器に入ったお熱いお湯で絞った手ぬぐいとお茶を机に置き、自分用にいれたお茶を両手でもって斎藤と反対の方を見てお茶をすする。
「私、こっち向いてますから安心して着替えていいですよ。」
「別にこっちを向いていてもかまわんぞ。」
と言って、手ぬぐいを手に取る。
「いいですよ~。こっちが恥ずかしいもん。」
と言う武尊。
そんな武尊が愛いな、と思いつつ斎藤はまず、顔を拭いた。
目に当てると、特に気持ちがいい。
下着を脱ぎ体を拭き、新しいものを身に着ける。
武尊が時間を持て余して斎藤に聞いてくる。
「斎藤さん、今夜もここにお泊りですか。」
「たぶんな。」
「私も今日は斎藤さんに着いていきたい。やっぱり、お邪魔ですか。」
「相手が襲ってきたら戦えるか。」
「・・・・・いえ・・・。」
「ダメだな。せめて反撃できるようになったら連れて行ってやる。」
「ううっ・・・。」
斎藤は武尊に近寄り髪をくしゃっとしながら頭をなで、
「お前の動きは俺の予想以上だ。後は覚悟だな。」
と言った。
武尊は斎藤を振り返り
「強くなったら一緒に戦える?」
と、聞いた。
「ああ、俺の側に置いてやる。」
斎藤はそう言いつつ、武尊の頭をなでながらその目をみた。
幕末、武尊が屯所の小屋から逃げる時、あの副長を目の前にしながら引けをとらなかった気迫と闘志の眼。
いつもの武尊もいいが、あの眼も斎藤は美しいと思う。
さて、あの美しい眼を見せてくれるのか、武尊。