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2.小太刀 (蒼紫・夢主)
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黒髪に黒い服。
本当、声だけが降ってきた感じだったから武尊は本当に驚いた。
「四乃森さんか・・・。あ-、びっくりしましたよ-。」
武尊は思わず、蒼紫の足とぺたぺたと手で触る。
「何をしていた・・・というか、何をしている・・・。」
「いえ、足音がしなかったのでもしかして幽霊かな~っと思ったもので・・でも、その言い方は間違いなく四乃森さんだ。」
あははと笑いながら武尊が答える。
「どうかしたんですか?」
「土岐が帰ってこないので探しにきた。」
「子供じゃないんですから大丈夫ですよ~。でも、すみません、ご心配かけました。あれ?操ちゃんは?」
「操は寝た。」
「四乃森さんも、今日は徒歩でお疲れでしょう?お休みになってください。私はもう少しここに居たい。」
「俺は大丈夫だ。別に大したことではない。」
「・・・・・(この人、インテリに見えて体力ありすぎ。)」
武尊が絶句していると
「土岐・・・・。秋の夜は長い。せっかくだ・・・少し話でもするか。」
そう言って蒼紫は武尊の横に座った。
武尊は蒼紫が持っている長い刀みたいな物が気になり聞いてみた。
「四乃森さん、その長い刀みたいなものなんですか?」
蒼紫は、ああ、これか・・・という目つきでそれを見て
「これは俺の武器だ。」
「武器?」
武器という言葉ぐらいは武尊にもわかる。
だが、明治は確か、軍隊か警察ぐらいしか武器ってもってなかったんじゃなかったっけ?
なぜ料亭の人が武器を持っているのかが理解できなくて武尊は固まっていた。
刀は武士の魂っていう言葉があったような気がする。
四乃森さんが元武士かどうかしらないけど・・・
「それ・・・・見せてもらってもいいですか?」
と武尊はダメ元で聞いてみた。
蒼紫は周りに怪しい気配がない事を確認すると
「嗚呼。」
と言って武尊にそれを手渡した。
「本当にいいんですか・・・?」
と言って受け取る武尊。
だが、受け取った瞬間、
「お、重いッ!」
長い分だけ重量と、持ち方によって重心が遠くにかかると、より重く感じる。
「うわ~。ずっしりですねぇ~。」
驚きの目をして刀を持っている武尊を蒼紫は黙って見守る。
「四乃森さん・・・・、抜いてみてもいいですか?」
武尊は何も考えずに蒼紫に聞くが、中は真剣が収まっている。
普通だったら身の危険を感じるところだろうが、蒼紫は武尊が斬りかかってきても手刀で叩き落とす自信があったので
「ゆっくり抜けよ。」
とだけ言った。
武尊が頷いて柄に手をかけ・・・
手をかけ・・・・・
抜けない・・・・・、あう。
「こうやるんだ・・・・。」
武尊が抜けずにいると見かねた蒼紫が武尊の手の上にそっと自分の手を重ねて武尊の手と一緒に力を入れて刀を抜いた。
抜かれた瞬間、刃そこからは白銀の光を放つ。
「うわぁ・・・・・。」
武尊はその冷たく、しかしながらその鋭い輝きにしばし見とれた。
「これって本物ですよね。すごいですねぇ・・・・。」
真顔で感心する武尊。
「私、日本刀の本物、こんなにまじまじ見るの初めて。すごい迫力ですね・・・。よく切れそう・・・・・・。」
無意識のうちにそんな言葉が口をついてくる。
蒼紫はそんな武尊を見て、逆に言葉を失った。
江戸城で刀を振り回していたのはどこのどいつだ・・・・。
しかし、目の前の武尊の様子では本当に今まで刀を見たこともない、と言わんばかりの顔だ。
「四乃森さん、、、でもこの刀の長さだと、鞘ってものすごく長いんですけど?」
と、蒼紫に聞く。
「これは小太刀だ。武尊だから言うが反対側にもう一本仕込んである。」
「コダチ?」
「土岐、小太刀を知らないのか?」
「?。刀じゃないんですか?」
「小太刀は小さい太刀と書く。まあ、簡単に言うと短か目の刀だと思っていればいい。」
首を傾げて問う武尊に蒼紫は穏やかに答えると、
「土岐、そろそろ鞘に納めるか。刀は不必要に抜くものではない。」
「あ、すみません・・・。」
再び蒼紫は武尊の手の上から自分の手を重ね、小太刀を納めた。
「あ、ありがとうございました。刀って武士の魂っていうじゃないですか。抜かせてもらえるなんて思ってなかったです。ものすごく感動しました。」
「土岐、【友】のお前の頼みだからだな。小太刀を貸したのは。」
「す、すみません~、無理なこといって。」
「構わない。だが土岐、刀を見たことがないのか。」
土岐は少し考えて
「一度差して歩いたことはあったんですけど、自分の刀ではなかったですし、私は使えないし・・・・。」
土岐はここで
(ああ・・・・そうか・・・十六夜丸は使えてたんだよね・・・。)
と思った。
「そう言えば、十六夜丸は刀使えてたんですよね・・・。同じ顔をした私が刀を知らないなんて言ったら四乃森さんには変に感じますよね。すみません・・・。」
「・・・・・そう謝るな。」
「でも、四乃森さん・・・明治時代って廃刀令が出てませんでしたかしら・・・。」
「それは言うな・・・。」
(そうですよね・・・・、何か入用だから持ってるんですよね・・・。またもやすみません・・・・。)
武尊は、なんか自分が全く分かってなくて、がっくりきて、体操座りをした膝に顔をうずめて落ち込むのであった。
本当、声だけが降ってきた感じだったから武尊は本当に驚いた。
「四乃森さんか・・・。あ-、びっくりしましたよ-。」
武尊は思わず、蒼紫の足とぺたぺたと手で触る。
「何をしていた・・・というか、何をしている・・・。」
「いえ、足音がしなかったのでもしかして幽霊かな~っと思ったもので・・でも、その言い方は間違いなく四乃森さんだ。」
あははと笑いながら武尊が答える。
「どうかしたんですか?」
「土岐が帰ってこないので探しにきた。」
「子供じゃないんですから大丈夫ですよ~。でも、すみません、ご心配かけました。あれ?操ちゃんは?」
「操は寝た。」
「四乃森さんも、今日は徒歩でお疲れでしょう?お休みになってください。私はもう少しここに居たい。」
「俺は大丈夫だ。別に大したことではない。」
「・・・・・(この人、インテリに見えて体力ありすぎ。)」
武尊が絶句していると
「土岐・・・・。秋の夜は長い。せっかくだ・・・少し話でもするか。」
そう言って蒼紫は武尊の横に座った。
武尊は蒼紫が持っている長い刀みたいな物が気になり聞いてみた。
「四乃森さん、その長い刀みたいなものなんですか?」
蒼紫は、ああ、これか・・・という目つきでそれを見て
「これは俺の武器だ。」
「武器?」
武器という言葉ぐらいは武尊にもわかる。
だが、明治は確か、軍隊か警察ぐらいしか武器ってもってなかったんじゃなかったっけ?
なぜ料亭の人が武器を持っているのかが理解できなくて武尊は固まっていた。
刀は武士の魂っていう言葉があったような気がする。
四乃森さんが元武士かどうかしらないけど・・・
「それ・・・・見せてもらってもいいですか?」
と武尊はダメ元で聞いてみた。
蒼紫は周りに怪しい気配がない事を確認すると
「嗚呼。」
と言って武尊にそれを手渡した。
「本当にいいんですか・・・?」
と言って受け取る武尊。
だが、受け取った瞬間、
「お、重いッ!」
長い分だけ重量と、持ち方によって重心が遠くにかかると、より重く感じる。
「うわ~。ずっしりですねぇ~。」
驚きの目をして刀を持っている武尊を蒼紫は黙って見守る。
「四乃森さん・・・・、抜いてみてもいいですか?」
武尊は何も考えずに蒼紫に聞くが、中は真剣が収まっている。
普通だったら身の危険を感じるところだろうが、蒼紫は武尊が斬りかかってきても手刀で叩き落とす自信があったので
「ゆっくり抜けよ。」
とだけ言った。
武尊が頷いて柄に手をかけ・・・
手をかけ・・・・・
抜けない・・・・・、あう。
「こうやるんだ・・・・。」
武尊が抜けずにいると見かねた蒼紫が武尊の手の上にそっと自分の手を重ねて武尊の手と一緒に力を入れて刀を抜いた。
抜かれた瞬間、刃そこからは白銀の光を放つ。
「うわぁ・・・・・。」
武尊はその冷たく、しかしながらその鋭い輝きにしばし見とれた。
「これって本物ですよね。すごいですねぇ・・・・。」
真顔で感心する武尊。
「私、日本刀の本物、こんなにまじまじ見るの初めて。すごい迫力ですね・・・。よく切れそう・・・・・・。」
無意識のうちにそんな言葉が口をついてくる。
蒼紫はそんな武尊を見て、逆に言葉を失った。
江戸城で刀を振り回していたのはどこのどいつだ・・・・。
しかし、目の前の武尊の様子では本当に今まで刀を見たこともない、と言わんばかりの顔だ。
「四乃森さん、、、でもこの刀の長さだと、鞘ってものすごく長いんですけど?」
と、蒼紫に聞く。
「これは小太刀だ。武尊だから言うが反対側にもう一本仕込んである。」
「コダチ?」
「土岐、小太刀を知らないのか?」
「?。刀じゃないんですか?」
「小太刀は小さい太刀と書く。まあ、簡単に言うと短か目の刀だと思っていればいい。」
首を傾げて問う武尊に蒼紫は穏やかに答えると、
「土岐、そろそろ鞘に納めるか。刀は不必要に抜くものではない。」
「あ、すみません・・・。」
再び蒼紫は武尊の手の上から自分の手を重ね、小太刀を納めた。
「あ、ありがとうございました。刀って武士の魂っていうじゃないですか。抜かせてもらえるなんて思ってなかったです。ものすごく感動しました。」
「土岐、【友】のお前の頼みだからだな。小太刀を貸したのは。」
「す、すみません~、無理なこといって。」
「構わない。だが土岐、刀を見たことがないのか。」
土岐は少し考えて
「一度差して歩いたことはあったんですけど、自分の刀ではなかったですし、私は使えないし・・・・。」
土岐はここで
(ああ・・・・そうか・・・十六夜丸は使えてたんだよね・・・。)
と思った。
「そう言えば、十六夜丸は刀使えてたんですよね・・・。同じ顔をした私が刀を知らないなんて言ったら四乃森さんには変に感じますよね。すみません・・・。」
「・・・・・そう謝るな。」
「でも、四乃森さん・・・明治時代って廃刀令が出てませんでしたかしら・・・。」
「それは言うな・・・。」
(そうですよね・・・・、何か入用だから持ってるんですよね・・・。またもやすみません・・・・。)
武尊は、なんか自分が全く分かってなくて、がっくりきて、体操座りをした膝に顔をうずめて落ち込むのであった。