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15.史実から消された男 (斎藤・張・夢主・蒼紫・その他)
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資料室に武尊が入ると
「うおっ、デカい寿司桶、それにせいろ、何枚ある?これを二人で食べたんかいな。」
と思わず見て驚くほどの出前の残骸。
張はソファ-に大股ひらいて座って首を背もたれにもたれ掛け口を開けて寝ている。
自慢のほうき頭も壁でくの字に曲がっている。
(張もお疲れだなぁ・・・。)
起こすのが気の毒だと思う武尊。
(私も散々睡眠をむさぼったばかりだし、もう少し寝かせてあげよう。)
と、武尊は目の前の書類を見始めた。
二十分ほど経ち
「へっくしょん!」
とする声と同時に張が目を覚ました。
「寒かった?」
と武尊が張に声をかける。
張は自分を気遣う声なんてもうしばらく聞いてなくて一瞬目をぱちくりさせるが
「なんや、武尊か。戻っとったんか。」
と言った。
「張、今日は忙しいの?」
「あん?わいはまた、荒川河口行きや。」
「そこへ行く途中でいいからこの出前の容器、返しに行くから一緒に行ってお店教えてくれる?」
そう言うと喋るときに力が入ったのかお腹がグゥとなる。
「武尊、飯くっとらへんのか。ええやろ、いこか。わいらだけ食って後輩に食わしとらんかったら先輩として立つ瀬があらへんわ。」
「ありがとう、張。」
武尊が笑顔でお礼を言う。
お礼なんかいわれるのも、そう言えばしばらくぶりだと。
人の笑顔が自分に向けられるのもしばらくぶりだと。
そんな自分の感情を懐かしく、そしてもう帰って来ない人達を思い感傷的になる。
志々雄様・・、姐さん・・・、宗次郎・・・。
(あかん。)
思いを断ち切る様に張は立ち上がり
「行くで、武尊。」
と言って立ち上がった。
「うおっ、デカい寿司桶、それにせいろ、何枚ある?これを二人で食べたんかいな。」
と思わず見て驚くほどの出前の残骸。
張はソファ-に大股ひらいて座って首を背もたれにもたれ掛け口を開けて寝ている。
自慢のほうき頭も壁でくの字に曲がっている。
(張もお疲れだなぁ・・・。)
起こすのが気の毒だと思う武尊。
(私も散々睡眠をむさぼったばかりだし、もう少し寝かせてあげよう。)
と、武尊は目の前の書類を見始めた。
二十分ほど経ち
「へっくしょん!」
とする声と同時に張が目を覚ました。
「寒かった?」
と武尊が張に声をかける。
張は自分を気遣う声なんてもうしばらく聞いてなくて一瞬目をぱちくりさせるが
「なんや、武尊か。戻っとったんか。」
と言った。
「張、今日は忙しいの?」
「あん?わいはまた、荒川河口行きや。」
「そこへ行く途中でいいからこの出前の容器、返しに行くから一緒に行ってお店教えてくれる?」
そう言うと喋るときに力が入ったのかお腹がグゥとなる。
「武尊、飯くっとらへんのか。ええやろ、いこか。わいらだけ食って後輩に食わしとらんかったら先輩として立つ瀬があらへんわ。」
「ありがとう、張。」
武尊が笑顔でお礼を言う。
お礼なんかいわれるのも、そう言えばしばらくぶりだと。
人の笑顔が自分に向けられるのもしばらくぶりだと。
そんな自分の感情を懐かしく、そしてもう帰って来ない人達を思い感傷的になる。
志々雄様・・、姐さん・・・、宗次郎・・・。
(あかん。)
思いを断ち切る様に張は立ち上がり
「行くで、武尊。」
と言って立ち上がった。