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14.一つの赤い花 (斎藤・夢主)
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斎藤は夜が明けるころ警視庁へ戻ってきた。
家へ帰る時間のないときは職場の自分の部屋で仮眠を取ることもよくある。
(今夜も特に収穫はなかったか・・・。)
明日は何処に狙いを定めるかと、煙草をふかしながら歩いていると、斎藤は警視庁の前で中に入っていく人物に気付いた。
(武尊?こんな時間にか。)
斎藤が自分の部屋の前に上がって来ると、その扉の前に腰を下ろしてうつむいている武尊がいた。
三階の斎藤の部屋は鍵がかかって中に入れない。
「早い出勤じゃないか。」
すでにうとうとしていた武尊は聞き覚えのある声にビクッっと反応し声のする方へ向いた。
「あ、おはようございます斎藤さん。斎藤さん今日はずいぶん早い出勤ですね。」
「俺は今帰って来たところだ。・・・・・、家に帰らずどこをほっつき歩いていた。」
「すみません、昨日、帰る前に少し寄り道してたら迷子になっちゃってようやく帰って来れたところなんです。」
武尊はものすごく怒られると思ったのだが、斎藤はため息をつくとカチャリと扉の鍵を開けて
「中へ入れ。」
と短く言った。
「すみません、仕事始まるまで少し仮眠させてください。」
と武尊は言って部屋の隅にうずくまった。
「武尊、そこのソファーで寝ろ。」
と、斎藤は部屋に設置されてある大き目のソファ-を見ながら言った。
「ここは斎藤さんの部屋です。ソファ-は斎藤さんが使って下さい。お仕事でお疲れなのに。」
武尊は顔も上げずにそう答えた。
再び斎藤はため息をつくと武尊を抱き上げた。
「さ、斎藤さん!」
急にふわりと体が浮きびっくりして斎藤を見る。
「休むときは休まないと次がもたんぞ。」
「ダメです!ソファ-は斎藤さんが寝てください!」
「だれが寝ないと言った。」
「はい?」
「一緒に使えばいいだろう。言っておくが期待されても俺も疲れて何にもできんぞ。」
「いや、何も期待はしてないです~~!!」
斎藤は武尊をソファ-におろすと自分も横になった。
ソファ-の背もたれと斎藤に挟まれて、その上、横向きの姿勢の斎藤の腕が武尊の腰を抱きかかえるように回される。
「斎藤さん!こんな所誰かに見られたら!」
なが焦って言うと
「鍵はかけた。」
と返事が返ってきた。
そして
「お前も早く寝ろ。」
と言うと、斎藤はすーすー寝息を立てた。
(本当に疲れていたんだな・・・・・斎藤さん・・・・。仮眠邪魔してすみません・・・・。)
武尊は体を斎藤と向かい合う様に姿勢を変え、斎藤の寝顔をしばらく眺めると静かに目を閉じた。
家へ帰る時間のないときは職場の自分の部屋で仮眠を取ることもよくある。
(今夜も特に収穫はなかったか・・・。)
明日は何処に狙いを定めるかと、煙草をふかしながら歩いていると、斎藤は警視庁の前で中に入っていく人物に気付いた。
(武尊?こんな時間にか。)
斎藤が自分の部屋の前に上がって来ると、その扉の前に腰を下ろしてうつむいている武尊がいた。
三階の斎藤の部屋は鍵がかかって中に入れない。
「早い出勤じゃないか。」
すでにうとうとしていた武尊は聞き覚えのある声にビクッっと反応し声のする方へ向いた。
「あ、おはようございます斎藤さん。斎藤さん今日はずいぶん早い出勤ですね。」
「俺は今帰って来たところだ。・・・・・、家に帰らずどこをほっつき歩いていた。」
「すみません、昨日、帰る前に少し寄り道してたら迷子になっちゃってようやく帰って来れたところなんです。」
武尊はものすごく怒られると思ったのだが、斎藤はため息をつくとカチャリと扉の鍵を開けて
「中へ入れ。」
と短く言った。
「すみません、仕事始まるまで少し仮眠させてください。」
と武尊は言って部屋の隅にうずくまった。
「武尊、そこのソファーで寝ろ。」
と、斎藤は部屋に設置されてある大き目のソファ-を見ながら言った。
「ここは斎藤さんの部屋です。ソファ-は斎藤さんが使って下さい。お仕事でお疲れなのに。」
武尊は顔も上げずにそう答えた。
再び斎藤はため息をつくと武尊を抱き上げた。
「さ、斎藤さん!」
急にふわりと体が浮きびっくりして斎藤を見る。
「休むときは休まないと次がもたんぞ。」
「ダメです!ソファ-は斎藤さんが寝てください!」
「だれが寝ないと言った。」
「はい?」
「一緒に使えばいいだろう。言っておくが期待されても俺も疲れて何にもできんぞ。」
「いや、何も期待はしてないです~~!!」
斎藤は武尊をソファ-におろすと自分も横になった。
ソファ-の背もたれと斎藤に挟まれて、その上、横向きの姿勢の斎藤の腕が武尊の腰を抱きかかえるように回される。
「斎藤さん!こんな所誰かに見られたら!」
なが焦って言うと
「鍵はかけた。」
と返事が返ってきた。
そして
「お前も早く寝ろ。」
と言うと、斎藤はすーすー寝息を立てた。
(本当に疲れていたんだな・・・・・斎藤さん・・・・。仮眠邪魔してすみません・・・・。)
武尊は体を斎藤と向かい合う様に姿勢を変え、斎藤の寝顔をしばらく眺めると静かに目を閉じた。