武尊は警視庁へ戻ってとりあえず、また書類を読み始める。



それにしても最近武器を密輸した志々雄真実ってすごいなぁ。軍艦まで買ってるよ・・・。



と思ったが、はて。



そんな名前日本史に出てきた覚えがない。



何故だ？



そんな疑問が湧いたが武尊の頭は違う事を考えていた。



今まで武器を密輸した所は、まあ、当然と言えば当然なのだが、目的は明治政府に反旗をひるがえす為。



だけれどもその反対勢力はそれぞれ別の組織だということ。



では今回は誰が買っている？



という事が問題。



西南戦争の後はしばらく大きな内戦とかなかったと思っていたが今回初めて知った志々雄という大がかりな組織があったということ。



もしかして今回の黒幕も私の知らない名前かもしれない。



と思うと今までの歴史の知識はあまり役にたたなさそうだ。



一体誰が武器を欲しがる？



何の為に？






今日は斎藤さん、適当に切り上げて家に帰れって言ったからには遅くなるんだろうな・・・。



・・・・・・ふらりと街へ出てみようかな。



しばらくは気ままに歩くことなんかないんじゃないかな。



それに犬も歩けば棒に当たるっていうじゃない、運が良ければなにか情報をつかめるかもしれない｡



制服っていうのが嫌だけど、仕事しているように見えるかな？



と、いうことで武尊は出歩くことにした。