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2.小太刀 (蒼紫・夢主)
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部屋は一等。
とは言ってもただのだだっ広い部屋には変わりないが、二等の三十人用の大部屋にくらべると五人部屋なので静かなのでいい。
後の二人は老夫婦で日が沈んでまもなくしたら寝てしまった。
操は蒼紫に楽しそうに話をしているので武尊はその場の空気を読んで・・・と
「ちょっと風にあたってくるね。」
と言って部屋をでた。
・・・そのまま甲板にでる。
風は思ったよりない。
そして海の上だからだろうか、それほど風は冷たくはなく、気持ちがいいくらいだ。
ボーーー、ボーーーっと汽笛が武尊の背後で空気を震わせて鳴る。
「うわ!びっくりした・・・。そっか、蒸気船だからか・・・。」
どうも未来のフェリー感覚が抜けない。
煙突を見上げればもくもくと黒い煙が夜空を隠す。
煙の流れが来ない前の方の甲板で煙と同じように黒い海と薄い雲に覆われた月を見る。
月の灯りがなかったらきっと真っ暗に近い。
でもこんな夜も嫌いじゃない。
他に誰もいない甲板で寝っころがって足を組み、空を見る。
ここのところ、いろんな事があったなぁ・・・。
もしかして全部夢だったりしない?
全部夢で起きたら何も知らなかった子供の頃に戻っていればいいのに・・・・。
ほっぺたをつねる。
・・・・・・・・・・痛い・・・・。
やっぱ、現実かぁ・・・・・。
さて、どうしようかな、これから。
比古さんのお弟子さんってどんな人だろう・・・何も聞いてなかった。
あの師匠の弟子でしょう?
変な人じゃなかったらいいなぁ・・・・。
東京か・・・・・。
江戸も少しの間隠れる様に住んでたけど、今度は首都になったんでしょ?変わったんだろうな~。
・・・・・・・・。
はぁ・・・・。
ため息しかでない。
私はこれからどうすればいい?
本当、こうして空を見ているとこんなちっぽけな自分一人、この世にいてもいなくてもどうでもいい存在に思えてくる。
目を閉じて空に【気】を溶かしてしまえばもう人でいることも忘れてしまいそうになる。
朝日を浴びたら人所姫みたいに泡になってしまえばいいのに・・・。
・・・・・・・・って、思うのがいけないんだよね。
とりあえず、今は生きて比古さんのとこに帰る。
って約束したんだもの。
私の人生にもひとつぐらい何か自分で守るものがあってもいい・・・。
それに死ぬ前にあいつ・・・・十六夜丸が何者だったか、もう少しわかってもいい。
兄様が私・・・十六夜丸に何をやらせたのか、知りたい・・・。
だけど、それを知ったからといって、ただ十六夜丸によって酷い目にあった被害者に、誰これ構わずすみません、と言う気にはなれない自分がいるという事に気が付いた。
例えば、こないだの庵で自分を襲った五人組み・・・・。
あんな下賤のやつらは絶対いい奴じゃない、いや、どちらかと言えば悪いやつらといえる奴には逆に追い打ちをかけれるものならかけたいぐらいだった。
そんな気持ちの自分がいる・・・。
でもこれはいいこと?いけないこと?
逆に蒼紫のように、いい人だと思える人に辛い目にあわせたのだとしたら・・・・そんな人がたくさんいたらどうすればいいのか・・・。
答えが・・・・・見つからない。
そもそも何のために私はこの世に存在し、生かされているのだろう?
人工的に造られたこの命に十六夜丸の罪を己にかぶりどうしろと?
二度も、時を超えてまで・・・・。
しかも【死】以外の答えを・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・わからないな・・・。
目をつむって考えてみるが答えは思い浮かばない。
ふふっ。
こうしてみると、未来の自分の言葉使いに戻ってると思う。
敬語なんて未来ではほとんどつかわないからねぇ。
武尊は少し未来を思い出す。
そう言えば・・・コーヒーを飲みながらよく、夜更かしして日本海を眺めていたっけ・・・。
ただ今日と違うのは北海道は晴れる日が多かったので、黒い海は同じでも雲がない空は星が降るように瞬いていた・・・っけ。
目を閉じて懐かしい星空を思い出していたら
「ここにいたのか。」
と声がした。
「うわっ!」
武尊はびっくりして飛び起き、声のする方をみると蒼紫がいた。
足音がしなかった・・・・?
とは言ってもただのだだっ広い部屋には変わりないが、二等の三十人用の大部屋にくらべると五人部屋なので静かなのでいい。
後の二人は老夫婦で日が沈んでまもなくしたら寝てしまった。
操は蒼紫に楽しそうに話をしているので武尊はその場の空気を読んで・・・と
「ちょっと風にあたってくるね。」
と言って部屋をでた。
・・・そのまま甲板にでる。
風は思ったよりない。
そして海の上だからだろうか、それほど風は冷たくはなく、気持ちがいいくらいだ。
ボーーー、ボーーーっと汽笛が武尊の背後で空気を震わせて鳴る。
「うわ!びっくりした・・・。そっか、蒸気船だからか・・・。」
どうも未来のフェリー感覚が抜けない。
煙突を見上げればもくもくと黒い煙が夜空を隠す。
煙の流れが来ない前の方の甲板で煙と同じように黒い海と薄い雲に覆われた月を見る。
月の灯りがなかったらきっと真っ暗に近い。
でもこんな夜も嫌いじゃない。
他に誰もいない甲板で寝っころがって足を組み、空を見る。
ここのところ、いろんな事があったなぁ・・・。
もしかして全部夢だったりしない?
全部夢で起きたら何も知らなかった子供の頃に戻っていればいいのに・・・・。
ほっぺたをつねる。
・・・・・・・・・・痛い・・・・。
やっぱ、現実かぁ・・・・・。
さて、どうしようかな、これから。
比古さんのお弟子さんってどんな人だろう・・・何も聞いてなかった。
あの師匠の弟子でしょう?
変な人じゃなかったらいいなぁ・・・・。
東京か・・・・・。
江戸も少しの間隠れる様に住んでたけど、今度は首都になったんでしょ?変わったんだろうな~。
・・・・・・・・。
はぁ・・・・。
ため息しかでない。
私はこれからどうすればいい?
本当、こうして空を見ているとこんなちっぽけな自分一人、この世にいてもいなくてもどうでもいい存在に思えてくる。
目を閉じて空に【気】を溶かしてしまえばもう人でいることも忘れてしまいそうになる。
朝日を浴びたら人所姫みたいに泡になってしまえばいいのに・・・。
・・・・・・・・って、思うのがいけないんだよね。
とりあえず、今は生きて比古さんのとこに帰る。
って約束したんだもの。
私の人生にもひとつぐらい何か自分で守るものがあってもいい・・・。
それに死ぬ前にあいつ・・・・十六夜丸が何者だったか、もう少しわかってもいい。
兄様が私・・・十六夜丸に何をやらせたのか、知りたい・・・。
だけど、それを知ったからといって、ただ十六夜丸によって酷い目にあった被害者に、誰これ構わずすみません、と言う気にはなれない自分がいるという事に気が付いた。
例えば、こないだの庵で自分を襲った五人組み・・・・。
あんな下賤のやつらは絶対いい奴じゃない、いや、どちらかと言えば悪いやつらといえる奴には逆に追い打ちをかけれるものならかけたいぐらいだった。
そんな気持ちの自分がいる・・・。
でもこれはいいこと?いけないこと?
逆に蒼紫のように、いい人だと思える人に辛い目にあわせたのだとしたら・・・・そんな人がたくさんいたらどうすればいいのか・・・。
答えが・・・・・見つからない。
そもそも何のために私はこの世に存在し、生かされているのだろう?
人工的に造られたこの命に十六夜丸の罪を己にかぶりどうしろと?
二度も、時を超えてまで・・・・。
しかも【死】以外の答えを・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・わからないな・・・。
目をつむって考えてみるが答えは思い浮かばない。
ふふっ。
こうしてみると、未来の自分の言葉使いに戻ってると思う。
敬語なんて未来ではほとんどつかわないからねぇ。
武尊は少し未来を思い出す。
そう言えば・・・コーヒーを飲みながらよく、夜更かしして日本海を眺めていたっけ・・・。
ただ今日と違うのは北海道は晴れる日が多かったので、黒い海は同じでも雲がない空は星が降るように瞬いていた・・・っけ。
目を閉じて懐かしい星空を思い出していたら
「ここにいたのか。」
と声がした。
「うわっ!」
武尊はびっくりして飛び起き、声のする方をみると蒼紫がいた。
足音がしなかった・・・・?