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13.その男、張 (斎藤・夢主・張)
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「斎藤さん・・・・、昨日と道が違うんですけど。」
「ああ、俺の所属は警視庁だが今回の雪代縁の件に関しては出向して事に当たっている。」
「ふ~ん、いろいろあるんですね。」
着いた先は、とある警察署。
署長さんがパンチパーマだ。
「斎藤さん、私、特に何もなかったらこの辺の資料見ててもいいですか?」
「ああ・・・。」
斎藤は資料室に入ってすぐ、新たに煙草に火をつけ書類をチェックし始めていた。
(昨日から、ものすごく煙草吸う、っと思ってたんだけどまさかこれほどとは・・・。)
と、武尊は内心開いた口がふさがらない。
昨日も吸わない時間をカウントした方がいいんじゃないかと思うぐらいだ。
無意識のうちに習慣化しちゃったんだろうな・・・・・・肺がん一直線か?
まあ、やめろと言っても聞いちゃもらえないだろうけど・・・・。
武尊は斎藤の気を散らさないように心の中で深いため息をついた。
しばらく二人とも無言で書類を見ていたが、しばらくすると、斎藤は書類から顔をあげて武尊を見た。
武尊は資料に集中している。
斎藤は薄く笑うと立ち上がり武尊の後ろへ立つ。
が、武尊は気が付いているのかいないのか変わらず資料に向かっている。
斎藤は昨日と同じく武尊の首もとめがけて手刀を入れようと動作を開始した、殺気と共に。
バシッ!!
体をひねって持っていた書類で斎藤の手刀を受け止める。
「斎藤さん!昨日からなんなんですか!」
「まあまあの反応だ。昨日よりいいな。」
「そりゃあ、煙草の匂いがすれば斎藤さんが近づいてきたってわかりますよ~!」
武尊はそう言いながら今ので散らばった書類を拾い集める。
「武尊、構えてみろ。」
と、斎藤は言った。
「へ?」
「短期であろうが今は警官だからな。どのくらい戦えるか見てやる。」
武尊はため息をつくと、
「斎藤さん相手に無理でしょ、そんな。」
「別に俺に勝てなんては言ってない。力量を見るだけだ。」
「御期待通り、弱弱しくてごめんなさいだけど、仕方ない・・・。」
嫌ですって言ってやめてくれそうにないのはいつものこと。
構えろと言われ、体が自然に格闘の構えを取る。
「武尊・・・、お前記憶が戻ってなにか変ったか?以前のお前には感じられなかった・・・、そう、闘志が感じられるが。」
武尊は斎藤に思わぬことを言われてドキっとした。
「そりゃあ、記憶がなかったときはおとなしかったと思いますが、残念ながら私はじゃじゃ馬なもんで・・・。」
「ではじゃじゃ馬ぶりを見せてもらおうか・・・・。」
と、斎藤が武尊に向かってパンチを繰り出した。
「うわっ!」
武尊は思わず一発目をかろうじてよける。
斎藤はそのまま無言で間合いを詰めてくる。
「ちょっ、斎藤さん、当たったら痛そうなんですけど-!」
「当たらなければいいだろう。」
「え-!」
その後斎藤が連続してパンチを繰り出してきた。
「っ!」
遊びでよけられる範囲を超えている。
武尊も真剣になる。
「逃げてばかりいないで攻撃してこい。」
っと言われるが、
「無理!」
と、答える武尊。
拳の連打が止まり、終わったかなっと思った瞬間、武尊の眼の前に斎藤の靴が見えた。
(まじで蹴られる!)
っと思った武尊は後ろへ飛ぶと同時に後方宙返りで斎藤との距離を取り着地と同時に右手を左胸のホルスターに手をかけようとする動作だけが反射的にでるが、スーツでないので手はそこに入らない。
「くっ。」
「斎藤さん!蹴りまでするなんて危ないじゃないですか!本当に当たるとこでしたよ!」
「当たったらそれまでだ。相手が拳だけで戦ってくれると思っているのか。」
「いえ、そんなことは・・・。もしかして刀も抜きます?」
「いや。・・・そうだ、武尊。」
と言って斎藤は自分の日本刀を武尊に差し出した。
「拳が不得意なら刀を貸してやる。来い。」
だが、武尊は刀を取りに来ない。
「どうした。刀を取りに来たところを不意打ちなんぞせん。」
と斎藤は言うが、武尊は
「で・・・できるわけないじゃないですか・・・。斎藤さんに刀を向けるなんて・・・・。」
っと、受けの体制を解いて立ちすくむ。
そして、涙が一粒づつ溢れて落ちた。
「・・・・・。」
斎藤は日本刀を元の位置に提げると
「わかったわかった終わりだ。」
と言って武尊に近づき武尊を抱き寄せると胸元に納めた。
武尊は斎藤の胸に頭を寄せ嗚咽を堪える。
「泣くな、武尊。防御は予想以上だ。だが攻撃は何故しない。」
「・・・・・私は力が弱いので素手の攻撃はあんまり習ってないんです・・・。」
「俺がいつも守ってやれるとは限らん。教えるから少し覚えろ。」
「うん・・・。」
少しの間斎藤の胸に収まる武尊。
ここは武尊の好きな場所だ。
武尊の気持ちが落ち着いてきた頃合いを斎藤は心得ていて話をする。
「素手より日本刀がよいならそっちを教えるが。」
「素手でいいです・・・・、斎藤さん。」
そう言うと、武尊は斎藤の腹を、ぽすっと殴った。
「・・・えい!」
「阿呆・・・。」
「ああ、俺の所属は警視庁だが今回の雪代縁の件に関しては出向して事に当たっている。」
「ふ~ん、いろいろあるんですね。」
着いた先は、とある警察署。
署長さんがパンチパーマだ。
「斎藤さん、私、特に何もなかったらこの辺の資料見ててもいいですか?」
「ああ・・・。」
斎藤は資料室に入ってすぐ、新たに煙草に火をつけ書類をチェックし始めていた。
(昨日から、ものすごく煙草吸う、っと思ってたんだけどまさかこれほどとは・・・。)
と、武尊は内心開いた口がふさがらない。
昨日も吸わない時間をカウントした方がいいんじゃないかと思うぐらいだ。
無意識のうちに習慣化しちゃったんだろうな・・・・・・肺がん一直線か?
まあ、やめろと言っても聞いちゃもらえないだろうけど・・・・。
武尊は斎藤の気を散らさないように心の中で深いため息をついた。
しばらく二人とも無言で書類を見ていたが、しばらくすると、斎藤は書類から顔をあげて武尊を見た。
武尊は資料に集中している。
斎藤は薄く笑うと立ち上がり武尊の後ろへ立つ。
が、武尊は気が付いているのかいないのか変わらず資料に向かっている。
斎藤は昨日と同じく武尊の首もとめがけて手刀を入れようと動作を開始した、殺気と共に。
バシッ!!
体をひねって持っていた書類で斎藤の手刀を受け止める。
「斎藤さん!昨日からなんなんですか!」
「まあまあの反応だ。昨日よりいいな。」
「そりゃあ、煙草の匂いがすれば斎藤さんが近づいてきたってわかりますよ~!」
武尊はそう言いながら今ので散らばった書類を拾い集める。
「武尊、構えてみろ。」
と、斎藤は言った。
「へ?」
「短期であろうが今は警官だからな。どのくらい戦えるか見てやる。」
武尊はため息をつくと、
「斎藤さん相手に無理でしょ、そんな。」
「別に俺に勝てなんては言ってない。力量を見るだけだ。」
「御期待通り、弱弱しくてごめんなさいだけど、仕方ない・・・。」
嫌ですって言ってやめてくれそうにないのはいつものこと。
構えろと言われ、体が自然に格闘の構えを取る。
「武尊・・・、お前記憶が戻ってなにか変ったか?以前のお前には感じられなかった・・・、そう、闘志が感じられるが。」
武尊は斎藤に思わぬことを言われてドキっとした。
「そりゃあ、記憶がなかったときはおとなしかったと思いますが、残念ながら私はじゃじゃ馬なもんで・・・。」
「ではじゃじゃ馬ぶりを見せてもらおうか・・・・。」
と、斎藤が武尊に向かってパンチを繰り出した。
「うわっ!」
武尊は思わず一発目をかろうじてよける。
斎藤はそのまま無言で間合いを詰めてくる。
「ちょっ、斎藤さん、当たったら痛そうなんですけど-!」
「当たらなければいいだろう。」
「え-!」
その後斎藤が連続してパンチを繰り出してきた。
「っ!」
遊びでよけられる範囲を超えている。
武尊も真剣になる。
「逃げてばかりいないで攻撃してこい。」
っと言われるが、
「無理!」
と、答える武尊。
拳の連打が止まり、終わったかなっと思った瞬間、武尊の眼の前に斎藤の靴が見えた。
(まじで蹴られる!)
っと思った武尊は後ろへ飛ぶと同時に後方宙返りで斎藤との距離を取り着地と同時に右手を左胸のホルスターに手をかけようとする動作だけが反射的にでるが、スーツでないので手はそこに入らない。
「くっ。」
「斎藤さん!蹴りまでするなんて危ないじゃないですか!本当に当たるとこでしたよ!」
「当たったらそれまでだ。相手が拳だけで戦ってくれると思っているのか。」
「いえ、そんなことは・・・。もしかして刀も抜きます?」
「いや。・・・そうだ、武尊。」
と言って斎藤は自分の日本刀を武尊に差し出した。
「拳が不得意なら刀を貸してやる。来い。」
だが、武尊は刀を取りに来ない。
「どうした。刀を取りに来たところを不意打ちなんぞせん。」
と斎藤は言うが、武尊は
「で・・・できるわけないじゃないですか・・・。斎藤さんに刀を向けるなんて・・・・。」
っと、受けの体制を解いて立ちすくむ。
そして、涙が一粒づつ溢れて落ちた。
「・・・・・。」
斎藤は日本刀を元の位置に提げると
「わかったわかった終わりだ。」
と言って武尊に近づき武尊を抱き寄せると胸元に納めた。
武尊は斎藤の胸に頭を寄せ嗚咽を堪える。
「泣くな、武尊。防御は予想以上だ。だが攻撃は何故しない。」
「・・・・・私は力が弱いので素手の攻撃はあんまり習ってないんです・・・。」
「俺がいつも守ってやれるとは限らん。教えるから少し覚えろ。」
「うん・・・。」
少しの間斎藤の胸に収まる武尊。
ここは武尊の好きな場所だ。
武尊の気持ちが落ち着いてきた頃合いを斎藤は心得ていて話をする。
「素手より日本刀がよいならそっちを教えるが。」
「素手でいいです・・・・、斎藤さん。」
そう言うと、武尊は斎藤の腹を、ぽすっと殴った。
「・・・えい!」
「阿呆・・・。」