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9.初、警視庁 (斎藤・夢主)
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「藤田警部補です。入ります。」
と言って入った斎藤の後に続いて武尊も
警視総監の部屋へ入る。
警視総監の机を挟んで六歩手前に二人が並ぶ。
「君が土岐武尊君か。藤田警部補から話は聞いた。藤田警部補の指揮下で採用期間、しっかり頑張ってくれたまえ。」
と、総監が喋っている間、
(へぇ~、この小男が総監なんだ。)
ふ~ん、とか思いつつ武尊は目の前の男を見る。
明治の役人って、本当、偉そうだな・・・・・。
と思いながら総監の机の上にある卓上名札に目が留まった。
(え・・・・・。)
川・・・路・・・利良・・・・?
この男が?
兄様からいつも聞かされていた名前。
兄様の家族を結果死に追いやった張本人。
自分がどういう経緯で兄様の妹として一緒に過ごしていたかは未だわからないが兄様の悔しさは今でも武尊の胸を締め付けるほど記憶に残る。
「おまえが・・・。」
無意識のうちに武尊の口から低く言葉が漏れる。
「武尊?」
初めて聞く武尊の怒りの声に斎藤が驚いて武尊を見る。
武尊は目の前の小男を睨みながら、
「お前が・・・・元薩摩藩の・・・川路・・・利良なのか?」
と聞く。
「何を言っている!無礼な!」
「うるさい!答えろ!」
武尊が川路に今にも掴みかかる勢いで叫んだ。
瞬間、
斎藤の手刀が武尊の首にヒットした。
その場に崩れ落ちる武尊。
「どうなっている、斎藤!」
川路の叱咤が飛ぶ。
それを軽く流しつつ斎藤が
「こいつには俺からよく言っておきます。」
と言いながら今度は斎藤が川路に眼を光らせた。
「・・あんたには何があったか、こちらからも聞かねばいけないようだな。」
斎藤は武尊を抱き上げながら
「さっきも言ったが、武尊は俺の役に立つ。しばらく置いておくからな。」
と、言って部屋を出た。
と言って入った斎藤の後に続いて武尊も
警視総監の部屋へ入る。
警視総監の机を挟んで六歩手前に二人が並ぶ。
「君が土岐武尊君か。藤田警部補から話は聞いた。藤田警部補の指揮下で採用期間、しっかり頑張ってくれたまえ。」
と、総監が喋っている間、
(へぇ~、この小男が総監なんだ。)
ふ~ん、とか思いつつ武尊は目の前の男を見る。
明治の役人って、本当、偉そうだな・・・・・。
と思いながら総監の机の上にある卓上名札に目が留まった。
(え・・・・・。)
川・・・路・・・利良・・・・?
この男が?
兄様からいつも聞かされていた名前。
兄様の家族を結果死に追いやった張本人。
自分がどういう経緯で兄様の妹として一緒に過ごしていたかは未だわからないが兄様の悔しさは今でも武尊の胸を締め付けるほど記憶に残る。
「おまえが・・・。」
無意識のうちに武尊の口から低く言葉が漏れる。
「武尊?」
初めて聞く武尊の怒りの声に斎藤が驚いて武尊を見る。
武尊は目の前の小男を睨みながら、
「お前が・・・・元薩摩藩の・・・川路・・・利良なのか?」
と聞く。
「何を言っている!無礼な!」
「うるさい!答えろ!」
武尊が川路に今にも掴みかかる勢いで叫んだ。
瞬間、
斎藤の手刀が武尊の首にヒットした。
その場に崩れ落ちる武尊。
「どうなっている、斎藤!」
川路の叱咤が飛ぶ。
それを軽く流しつつ斎藤が
「こいつには俺からよく言っておきます。」
と言いながら今度は斎藤が川路に眼を光らせた。
「・・あんたには何があったか、こちらからも聞かねばいけないようだな。」
斎藤は武尊を抱き上げながら
「さっきも言ったが、武尊は俺の役に立つ。しばらく置いておくからな。」
と、言って部屋を出た。