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8.仕事 (斎藤・夢主)
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「斎藤さん・・・。」
「なんだ。」
「斎藤さん、抜刀斎さんが今いないからって私を預かるって言ってましたよね?でも、私お金持ってないんです・・・。お宿代ないです・・。どうしましょう。」
「相変わらず文無しか。。」
幕末、会ったときも武尊は文無しで斎藤に夕飯をおごってもらっていた。
まあ、それが二人の始まりと言えば始まりなのだが・・・・・。
「うん・・・・。旅代は四乃森さんに出してもらってましたし・・・。」
斎藤は四乃森蒼紫の名前が出てきたことが気に入らなかった。
しかも何故抜刀斎の所なんだ。
斎藤は眉間にしわを寄せ、煙草を胸ポケットから出すとシュっとマッチを擦って煙草に火をつけた。
ただし、煙はなるべく武尊にかからないように・・・だ。
その様子を間近でじっと見た武尊は
(うわ~、さっきも使ってたけど、マッチだよ~、マッチ!)
心躍る。
もはや武尊にとってはマッチもアンティークの部類だ。
好奇心の塊ような目でマッチを見ていた武尊に斎藤が
「マッチがめずらしいのか?」
と、逆に珍しげな顔で聞かれる。
「え、ええ。今日初めて見たもので。あはは。」
「まったくお前は変な所で物を知らんな。」
斎藤はポケットにしまっていたマッチを武尊に、見たければ見ろと、渡した。
「で、先ほどの話に戻るが、預かると言ったからには金は毛頭ださせる気はない。武尊一人ぐらいはなんとかなる。」
「え?・・・・って、まさか・・・。」
「あ?俺の家だが。」
マジ!・・・デスカ・・・・。
あきれたというか、普通にそう言い切るあなたが信じられません。
だって・・・・斎藤さんには・・・・。
斎藤は続けてこう言った。
「妻の時尾はよくできた女だ。気にすることはない。」
斎藤さんの馬鹿・・・・・。
馬鹿。
馬鹿。
っていうか、デリカシ-ゼロ?
それとも、これも時代の差?
この時代の男はこういうことには疎いのか?
私の存在っていったい何?っと思いたくなるような感じだ。
先ほどの、自分ではかなりドラマチックだと思っていた口づけは何だったんだと・・・思ってもいい?
でも・・・・。
私は斎藤さんを好いている。
・・・・・というか骨抜きにされてます。
逆に、一応女の私が連れられて向こうの家に行って嫌な思いをするのは奥様ではないだろうか。
そっちのほうが気が気でない。
それに・・・たとえどんな事情があろうとも・・・・・私は斎藤さんに選ばれなかった。
斎藤さんが選んだのは今の奥様。
普通の人ではこの人の妻はつとまらない。
そしてその人に妻と望まれ、さらに『できた妻』と言わせるほどの女。
きっと、本当にできた妻なのだろう。
逆に思う。
そういう人が斎藤さんの妻でよかった。
斎藤さんは幸せに生きているんだな・・・・。
・・・・・・・・本当によかった。
そのことが分かっただけでも再会できた収穫だ。
そして、
私でなくてよかった・・・・。
私では斎藤さんを幸せにできない・・・・。
「けほっ。」
武尊は煙草の煙にむせた振りをして斎藤から顔を背けた。
きっと私は少し悲しい顔をしている。
斎藤さんにはすぐにわかってしまうから。
そしてそんな自分の気持ちを悟られたくなかったから・・・。
「武尊。」
「あ、はい。」
話しかけられてよかった。
考え事をそのまましていたらそのまま落ち込んで行きそうだった。
「まったく文無しでは困るだろう。」
「そりゃぁ・・・まあ・・。」
「どうだ、食事付のいい仕事に心当たりがあるんだが・・・・。」
「世間知らずの私にもできる仕事でしょうか?まさかまた蕎麦屋台とか?」
「まさか。まあ、もう少し頭は使うかもしれんがな。」
武尊はダメ元で条件を出す。
「とりあえず、ひと月ぐらいの短期で。それからもし、緋村さんが帰ってきたら顔を出したいのでお休みを頂けるお仕事でしたらいいですけど。」
こんな都合勝手のいい条件、受けてくれる所なんてないでしょう?と、思うけど。
少しはお金が欲しいと思う。
けれどもこの時代、まったく知らない人の所で働くのは正直怖かった。
「仕方がないな。(武尊と抜刀斎の関係も気になるところだ。)よし・・とりあえずひと月か。雇おう。」
「・・・・・え?」
(今なんと?雇うって、斎藤さんの知り合いかどこかへの紹介じゃなくて、斎藤さんの所で雇われるってこと?でもそれって・・・警察?)
「なんだ。」
「斎藤さん、抜刀斎さんが今いないからって私を預かるって言ってましたよね?でも、私お金持ってないんです・・・。お宿代ないです・・。どうしましょう。」
「相変わらず文無しか。。」
幕末、会ったときも武尊は文無しで斎藤に夕飯をおごってもらっていた。
まあ、それが二人の始まりと言えば始まりなのだが・・・・・。
「うん・・・・。旅代は四乃森さんに出してもらってましたし・・・。」
斎藤は四乃森蒼紫の名前が出てきたことが気に入らなかった。
しかも何故抜刀斎の所なんだ。
斎藤は眉間にしわを寄せ、煙草を胸ポケットから出すとシュっとマッチを擦って煙草に火をつけた。
ただし、煙はなるべく武尊にかからないように・・・だ。
その様子を間近でじっと見た武尊は
(うわ~、さっきも使ってたけど、マッチだよ~、マッチ!)
心躍る。
もはや武尊にとってはマッチもアンティークの部類だ。
好奇心の塊ような目でマッチを見ていた武尊に斎藤が
「マッチがめずらしいのか?」
と、逆に珍しげな顔で聞かれる。
「え、ええ。今日初めて見たもので。あはは。」
「まったくお前は変な所で物を知らんな。」
斎藤はポケットにしまっていたマッチを武尊に、見たければ見ろと、渡した。
「で、先ほどの話に戻るが、預かると言ったからには金は毛頭ださせる気はない。武尊一人ぐらいはなんとかなる。」
「え?・・・・って、まさか・・・。」
「あ?俺の家だが。」
マジ!・・・デスカ・・・・。
あきれたというか、普通にそう言い切るあなたが信じられません。
だって・・・・斎藤さんには・・・・。
斎藤は続けてこう言った。
「妻の時尾はよくできた女だ。気にすることはない。」
斎藤さんの馬鹿・・・・・。
馬鹿。
馬鹿。
っていうか、デリカシ-ゼロ?
それとも、これも時代の差?
この時代の男はこういうことには疎いのか?
私の存在っていったい何?っと思いたくなるような感じだ。
先ほどの、自分ではかなりドラマチックだと思っていた口づけは何だったんだと・・・思ってもいい?
でも・・・・。
私は斎藤さんを好いている。
・・・・・というか骨抜きにされてます。
逆に、一応女の私が連れられて向こうの家に行って嫌な思いをするのは奥様ではないだろうか。
そっちのほうが気が気でない。
それに・・・たとえどんな事情があろうとも・・・・・私は斎藤さんに選ばれなかった。
斎藤さんが選んだのは今の奥様。
普通の人ではこの人の妻はつとまらない。
そしてその人に妻と望まれ、さらに『できた妻』と言わせるほどの女。
きっと、本当にできた妻なのだろう。
逆に思う。
そういう人が斎藤さんの妻でよかった。
斎藤さんは幸せに生きているんだな・・・・。
・・・・・・・・本当によかった。
そのことが分かっただけでも再会できた収穫だ。
そして、
私でなくてよかった・・・・。
私では斎藤さんを幸せにできない・・・・。
「けほっ。」
武尊は煙草の煙にむせた振りをして斎藤から顔を背けた。
きっと私は少し悲しい顔をしている。
斎藤さんにはすぐにわかってしまうから。
そしてそんな自分の気持ちを悟られたくなかったから・・・。
「武尊。」
「あ、はい。」
話しかけられてよかった。
考え事をそのまましていたらそのまま落ち込んで行きそうだった。
「まったく文無しでは困るだろう。」
「そりゃぁ・・・まあ・・。」
「どうだ、食事付のいい仕事に心当たりがあるんだが・・・・。」
「世間知らずの私にもできる仕事でしょうか?まさかまた蕎麦屋台とか?」
「まさか。まあ、もう少し頭は使うかもしれんがな。」
武尊はダメ元で条件を出す。
「とりあえず、ひと月ぐらいの短期で。それからもし、緋村さんが帰ってきたら顔を出したいのでお休みを頂けるお仕事でしたらいいですけど。」
こんな都合勝手のいい条件、受けてくれる所なんてないでしょう?と、思うけど。
少しはお金が欲しいと思う。
けれどもこの時代、まったく知らない人の所で働くのは正直怖かった。
「仕方がないな。(武尊と抜刀斎の関係も気になるところだ。)よし・・とりあえずひと月か。雇おう。」
「・・・・・え?」
(今なんと?雇うって、斎藤さんの知り合いかどこかへの紹介じゃなくて、斎藤さんの所で雇われるってこと?でもそれって・・・警察?)