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6.傷痕 (斎藤・夢主)
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斎藤は左肩を押さえた武尊をじっと見る。
その見透かすような視線に耐えられず俯く武尊。
「こ、これは・・・・。」
武尊が何と説明しようかと考えようとしていた時、馬車が揺れて武尊の横に積み上げられていた荷物が武尊の上に振ってきた。
「どわっ!」
ドサドサと落ちてきた荷物と書類をかき分けて武尊が顔を出す。
「斎藤さん、荷物詰め過ぎ!」
「そのようだな。帰りに一人増えたんだ。我慢しろ。いや・・・崩れ落ちてこない所に来るか。」
そう言うと斎藤は煙草を靴で踏みつけて消し、武尊を自分の方へ引っ張った。
「さ、斎藤さんっ!!」
「ここなら荷物は落ちてこないぞ。」
と言って自分の右脚に武尊を座らせる。
「ちょっ!」
「今更何を恥ずかしがる。」
いきなり触れられた感覚。
手袋越しでもその指の形状が分かる。
・・・・・・昔の情事を思い出しそうで、
スイッチが入ってしまう前に少し距離を置かねばと、武尊が他に座る所はないか探していると
「左肩を見せろ。」
と斎藤が言った。
ああ、斎藤さんはこの疑問から逃してくれないのか・・。
「・・・・・。」
武尊が返事をできずにいると斎藤が武尊の左襟に人差し指を掛け、くいっと引っ張った。
左側の着物が武尊の肩から大きく崩された。
「シャツのボタンをはずせ。」
武尊は抵抗する目で斎藤を見た。
斎藤も武尊を見る。
武尊はその視線に抗えない。
斎藤の視線は抵抗しても無駄だと、無言で圧を放つ。
わかっている、そのくらい。
武尊は観念して上からシャツのボタンを外し始めた。
左右の衣の間から白い肌とサラシがちらちらと見える。
全部のボタンが外されたのを確認すると斎藤は武尊の左側のシャツを開いた。
武尊はその瞬間思わず傷と反対側へ顔を逸らした。
左肩が露わになる。
斎藤は武尊の白い左肩に大きくえぐられた傷痕に無言になる。
武尊は怒られるか、どやされると思い身を縮めて構えていた。
が、斎藤から出た言葉は
「阿呆が・・・・・。」
という言葉。
だがそれはいつもの皮肉たっぷりの阿呆ではなく、どこかに慈しみの感情がこもった阿呆。
そして斎藤はその傷痕に
そっと
口付けをした。
その見透かすような視線に耐えられず俯く武尊。
「こ、これは・・・・。」
武尊が何と説明しようかと考えようとしていた時、馬車が揺れて武尊の横に積み上げられていた荷物が武尊の上に振ってきた。
「どわっ!」
ドサドサと落ちてきた荷物と書類をかき分けて武尊が顔を出す。
「斎藤さん、荷物詰め過ぎ!」
「そのようだな。帰りに一人増えたんだ。我慢しろ。いや・・・崩れ落ちてこない所に来るか。」
そう言うと斎藤は煙草を靴で踏みつけて消し、武尊を自分の方へ引っ張った。
「さ、斎藤さんっ!!」
「ここなら荷物は落ちてこないぞ。」
と言って自分の右脚に武尊を座らせる。
「ちょっ!」
「今更何を恥ずかしがる。」
いきなり触れられた感覚。
手袋越しでもその指の形状が分かる。
・・・・・・昔の情事を思い出しそうで、
スイッチが入ってしまう前に少し距離を置かねばと、武尊が他に座る所はないか探していると
「左肩を見せろ。」
と斎藤が言った。
ああ、斎藤さんはこの疑問から逃してくれないのか・・。
「・・・・・。」
武尊が返事をできずにいると斎藤が武尊の左襟に人差し指を掛け、くいっと引っ張った。
左側の着物が武尊の肩から大きく崩された。
「シャツのボタンをはずせ。」
武尊は抵抗する目で斎藤を見た。
斎藤も武尊を見る。
武尊はその視線に抗えない。
斎藤の視線は抵抗しても無駄だと、無言で圧を放つ。
わかっている、そのくらい。
武尊は観念して上からシャツのボタンを外し始めた。
左右の衣の間から白い肌とサラシがちらちらと見える。
全部のボタンが外されたのを確認すると斎藤は武尊の左側のシャツを開いた。
武尊はその瞬間思わず傷と反対側へ顔を逸らした。
左肩が露わになる。
斎藤は武尊の白い左肩に大きくえぐられた傷痕に無言になる。
武尊は怒られるか、どやされると思い身を縮めて構えていた。
が、斎藤から出た言葉は
「阿呆が・・・・・。」
という言葉。
だがそれはいつもの皮肉たっぷりの阿呆ではなく、どこかに慈しみの感情がこもった阿呆。
そして斎藤はその傷痕に
そっと
口付けをした。