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6.傷痕 (斎藤・夢主)
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扉を開けた斎藤にそくされ、よいしょっとステップを登れば
「うわぁ・・・荷物多い・・・・。」
所狭しと書類とか鞄とかが入ってて、後、人が二人乗れば荷物の中に埋まって帰るみたいな感じになる。
「斎藤さん、この荷物・・・・・、すごいですね。」
「ああ、今、大きな山をかかえているからな。」
「いつの時代もお忙しそうですね。」
「休まる時がないな。」
と斎藤は答えた。
「それにしても馬車ってすごいですね。初めて乗りましたけど。警部補ってそんなに偉いんですか?」
武尊が真顔で聞くので
「上司が使った馬車を回収する次いでに資料を詰め込んだまでだ。」
馬車が動きだすと斎藤はまた煙草に火をつけた。
「ふう。」
と息を吐くと煙が武尊に直撃。
「けほっ、けほっ。」
「ん、どうした。」
「いや、煙草の煙が苦手で・・・・。肺が苦しくなるんです。けほっ。」
と武尊が答えた。
「そうか。・・・・・だが俺は煙草はやめれんぞ。」
「斎藤さんならしょうがないです。それに乗せてもらってるのは私の方だし・・・けほっ。」
さすがに苦しそうな武尊を見て斎藤は馬車の窓を少し開け、吐く煙も武尊にかからないようにした。
「すみません・・・・。」
と武尊が言うと
「まあ、いい。」
と斎藤は答えた。
そして、
「武尊、『藤田五郎』・・・それが今の俺の名前だ。」
「名前を変えたんですか。」
「ああ。」
「じゃあ藤田さんと呼ばなきゃだめですね。・・・・・・しっくりこないなぁ。」
と武尊が冗談半分で笑うと
「・・・・・・公の所でなければ斎藤でいい。お前には俺の名前をくれてやってるからな。『はじめ』に藤田は合わないだろう。」
と言われた。
「斎藤さん・・・・・・。」
まさかそんなことまで覚えているとは・・・・。
恥ずかしさで顔が赤くなる。
「・・・・で、お前は何をしていたんだ、この十年。」
「え?」
一番聞いてほしくない事を聞いてきたよ・・・・。
だめかもしれないけどごまかしてみようかな・・・・。
武尊の記憶では斎藤とは鷹が新撰組屯所で拷問を受けて死んだ時に逃げて以来、斎藤とは会っていない。
「屯所から逃げてからしばらくして江戸とか、その周辺を回ってその後、京都の陶芸家に弟子入りしました。斎藤さんは?」
斎藤は何も答えない。
窓の外を見て煙草をふかす。
「武尊・・・・・。左肩の傷はどうなった。」
「・・・・え?」
武尊が驚いて斎藤を見返す。
「どういう意味ですか?斎藤さん。」
思わず右手で左肩をおさえる。
斎藤さんはこの傷のことについて何か知っている?
「うわぁ・・・荷物多い・・・・。」
所狭しと書類とか鞄とかが入ってて、後、人が二人乗れば荷物の中に埋まって帰るみたいな感じになる。
「斎藤さん、この荷物・・・・・、すごいですね。」
「ああ、今、大きな山をかかえているからな。」
「いつの時代もお忙しそうですね。」
「休まる時がないな。」
と斎藤は答えた。
「それにしても馬車ってすごいですね。初めて乗りましたけど。警部補ってそんなに偉いんですか?」
武尊が真顔で聞くので
「上司が使った馬車を回収する次いでに資料を詰め込んだまでだ。」
馬車が動きだすと斎藤はまた煙草に火をつけた。
「ふう。」
と息を吐くと煙が武尊に直撃。
「けほっ、けほっ。」
「ん、どうした。」
「いや、煙草の煙が苦手で・・・・。肺が苦しくなるんです。けほっ。」
と武尊が答えた。
「そうか。・・・・・だが俺は煙草はやめれんぞ。」
「斎藤さんならしょうがないです。それに乗せてもらってるのは私の方だし・・・けほっ。」
さすがに苦しそうな武尊を見て斎藤は馬車の窓を少し開け、吐く煙も武尊にかからないようにした。
「すみません・・・・。」
と武尊が言うと
「まあ、いい。」
と斎藤は答えた。
そして、
「武尊、『藤田五郎』・・・それが今の俺の名前だ。」
「名前を変えたんですか。」
「ああ。」
「じゃあ藤田さんと呼ばなきゃだめですね。・・・・・・しっくりこないなぁ。」
と武尊が冗談半分で笑うと
「・・・・・・公の所でなければ斎藤でいい。お前には俺の名前をくれてやってるからな。『はじめ』に藤田は合わないだろう。」
と言われた。
「斎藤さん・・・・・・。」
まさかそんなことまで覚えているとは・・・・。
恥ずかしさで顔が赤くなる。
「・・・・で、お前は何をしていたんだ、この十年。」
「え?」
一番聞いてほしくない事を聞いてきたよ・・・・。
だめかもしれないけどごまかしてみようかな・・・・。
武尊の記憶では斎藤とは鷹が新撰組屯所で拷問を受けて死んだ時に逃げて以来、斎藤とは会っていない。
「屯所から逃げてからしばらくして江戸とか、その周辺を回ってその後、京都の陶芸家に弟子入りしました。斎藤さんは?」
斎藤は何も答えない。
窓の外を見て煙草をふかす。
「武尊・・・・・。左肩の傷はどうなった。」
「・・・・え?」
武尊が驚いて斎藤を見返す。
「どういう意味ですか?斎藤さん。」
思わず右手で左肩をおさえる。
斎藤さんはこの傷のことについて何か知っている?