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39.薄暮の紫煙 (斎藤・蒼紫・夢主)
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武尊が、一区切り手を振り終わった後、斎藤は蒼紫の方をちらっと見て
「随分ゆっくりな乗船だったな・・・・。」
と、斎藤が煙を吐きながら皮肉をたっぷり込めて言った。
だが、何をしていたとは聞かない。
それは手を振る武尊の様子を見れば、二人の間にはやましいことはなかったことなど一目両全だからだ。
蒼紫は斎藤の方を見ることもなく、その皮肉に対して
「気になるのか、斎藤。」
と、逆に挑発するように答える。
二人とも視線の先は乗船場の愛しい武尊のまま。
「別に。」
と答える斎藤。
そのとき視線の先の武尊が思い出したかのように何か叫びだした。
だが斎藤には聞こえない距離だった。
(なんだ・・・?)
といぶかしい顔をする斎藤に蒼紫が
「『今日と明日の夜は私が張の所へ行ってくるから。それから張がよろしく言っておいて。』だ、そうだ。」
と、言った。
そうか、こいつは御庭番だったな、と思いつつ
「それは貸しか?」
と、少し不愉快そうに言った。
「・・・・別にお前の為ではない。武尊が一生懸命伝えようとしていることが伝わらないのでは武尊が可愛そうだと思っただけだ。」
そう言うと蒼紫は向きを変え歩き出した。
去っていく蒼紫を横目で見送ると、斎藤はまた、フゥ-と煙草の煙を吐きだし、遠くなっていく武尊を見続けた。
「随分ゆっくりな乗船だったな・・・・。」
と、斎藤が煙を吐きながら皮肉をたっぷり込めて言った。
だが、何をしていたとは聞かない。
それは手を振る武尊の様子を見れば、二人の間にはやましいことはなかったことなど一目両全だからだ。
蒼紫は斎藤の方を見ることもなく、その皮肉に対して
「気になるのか、斎藤。」
と、逆に挑発するように答える。
二人とも視線の先は乗船場の愛しい武尊のまま。
「別に。」
と答える斎藤。
そのとき視線の先の武尊が思い出したかのように何か叫びだした。
だが斎藤には聞こえない距離だった。
(なんだ・・・?)
といぶかしい顔をする斎藤に蒼紫が
「『今日と明日の夜は私が張の所へ行ってくるから。それから張がよろしく言っておいて。』だ、そうだ。」
と、言った。
そうか、こいつは御庭番だったな、と思いつつ
「それは貸しか?」
と、少し不愉快そうに言った。
「・・・・別にお前の為ではない。武尊が一生懸命伝えようとしていることが伝わらないのでは武尊が可愛そうだと思っただけだ。」
そう言うと蒼紫は向きを変え歩き出した。
去っていく蒼紫を横目で見送ると、斎藤はまた、フゥ-と煙草の煙を吐きだし、遠くなっていく武尊を見続けた。