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39.薄暮の紫煙 (斎藤・蒼紫・夢主)
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(遅い・・・・。)
時間は少しさかのぼり、まだ日が沈んだ直後。
(武尊は何処にいる・・・・・。)
今朝、出掛けざまに
『じゃあ、見送りに行きますね!』
と言っていたはずだったが・・・・。
乗船口でうろうろしていると、他の警官が
「藤田警部補・・・・、そろそろ乗船しておいた方が・・・・。」
と、傍から見てもイラ付いている斎藤に意を決しおそるおそる声をかける。
「嗚呼・・・。」
甲板からの方が探しやすいか・・・・、時間も時間だ。
と思い仕方なく、とタラップを上がる。
岸に近い甲板に立って辺りを見回すが、どうでもいい警官が行ったり来たりで肝心な武尊の姿はない。
(一体どうした。何かあったのか。島へ上陸させなくとも船までは一緒に連れてくるべきだったか。)
と、一瞬後悔したが、連れて来れば抜刀斎と武尊は初顔合わせになる。
抜刀斎以外にも四乃森もいることだ。
あのごちゃごちゃ五月蝿い抜刀斎の輪の中に武尊がにこにこと話し込む姿を想像するだけで斎藤は気に入らなかった。
汽笛が鳴った。
出港か・・・。
そんな時、操が血相を変えて斎藤の横を目もくれず走り去っていった。
フゥ-、と煙を吐きだしながらその後ろ姿を見る。
(そう言えば四乃森の姿が見えないな。)
操の行動だけで、操が蒼紫を探していることに検討をつける斎藤。
四乃森が乗船したかどうかなどは斎藤にとってはどうでもいい事だったが、武尊と四乃森の両方の姿が見えないのが引っ掛かる。
(まさか、あいつ!)
俺が陸にいないのをわかっていて手を出しにいったのか?
まさか、武尊に限ってそんなことはないはず・・・・・・。
斎藤は焦った。
そんな時、斎藤の眼下に走ってくる人影が二つ。
(武尊!)
待ちわびた女が一生懸命走って来るが船はすでに出港した後。
そんな中、蒼紫が船に飛び移って斎藤の近くに着地した。
蒼紫も振り返って手を振る武尊を見ていた。
時間は少しさかのぼり、まだ日が沈んだ直後。
(武尊は何処にいる・・・・・。)
今朝、出掛けざまに
『じゃあ、見送りに行きますね!』
と言っていたはずだったが・・・・。
乗船口でうろうろしていると、他の警官が
「藤田警部補・・・・、そろそろ乗船しておいた方が・・・・。」
と、傍から見てもイラ付いている斎藤に意を決しおそるおそる声をかける。
「嗚呼・・・。」
甲板からの方が探しやすいか・・・・、時間も時間だ。
と思い仕方なく、とタラップを上がる。
岸に近い甲板に立って辺りを見回すが、どうでもいい警官が行ったり来たりで肝心な武尊の姿はない。
(一体どうした。何かあったのか。島へ上陸させなくとも船までは一緒に連れてくるべきだったか。)
と、一瞬後悔したが、連れて来れば抜刀斎と武尊は初顔合わせになる。
抜刀斎以外にも四乃森もいることだ。
あのごちゃごちゃ五月蝿い抜刀斎の輪の中に武尊がにこにこと話し込む姿を想像するだけで斎藤は気に入らなかった。
汽笛が鳴った。
出港か・・・。
そんな時、操が血相を変えて斎藤の横を目もくれず走り去っていった。
フゥ-、と煙を吐きだしながらその後ろ姿を見る。
(そう言えば四乃森の姿が見えないな。)
操の行動だけで、操が蒼紫を探していることに検討をつける斎藤。
四乃森が乗船したかどうかなどは斎藤にとってはどうでもいい事だったが、武尊と四乃森の両方の姿が見えないのが引っ掛かる。
(まさか、あいつ!)
俺が陸にいないのをわかっていて手を出しにいったのか?
まさか、武尊に限ってそんなことはないはず・・・・・・。
斎藤は焦った。
そんな時、斎藤の眼下に走ってくる人影が二つ。
(武尊!)
待ちわびた女が一生懸命走って来るが船はすでに出港した後。
そんな中、蒼紫が船に飛び移って斎藤の近くに着地した。
蒼紫も振り返って手を振る武尊を見ていた。