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38.ザ・忍者 (蒼紫・夢主)
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(早口でよくわからなかったぞ。ええと、脳内リプレイ・・・エドジョウオンミツオニワバンンシュウオカシラって言ったよね・・・・お庭番?お庭番・・・・お庭番・・・ってなんだろう?確かに将軍様のいる江戸城の庭は広いと思う。でも、お庭の番ってそんなにもったいつけて言うほどのものなのかな?)
武尊の頭の中で想像する図は、お庭番~~>江戸城の庭を手入れする庭師であって、蒼紫がねじり鉢巻きを巻き、ハッピを着て枝を切る長いはさみを持っている図である。
むむむ~と、考え込む武尊。
そんな武尊を見て蒼紫は嫌な予感がした。
まさか、御庭番衆というのを知らないのでは・・・・。
いや、知らないと考えるべきだ。
「くっ・・くく・・。」
そのうち蒼紫は押し殺す様に笑いだした。
(俺の心配は一体なんなんだ。)
今度は武尊がぎょっとして考え込んでいた顔をあげて蒼紫を見る。
時々漂う気配が違うと感じる時もあった。
まさに今の蒼紫はいつもの品のいい料亭の若旦那という雰囲気ではなく、別の何か。
直感的に武尊の背筋に冷たいものが走る。
(しかし笑ってはいられぬな。俺という人間を武尊に伝えるためにはすべてを話す必要がある・・・・。)
「武尊、御庭番というのがわからないのだろう。」
と言う蒼紫はいつもの雰囲気になっていて武尊はちょっと安心した。
「え、ええ・・・すみません。ちょっと想像がつかなくて・・・・まさか、江戸城の庭を手入れしてた・・・・なんてことはないですよね?」
と戸惑いながら答える。
「御庭番とは、さかのぼれば八代将軍徳川吉宗公が設けた幕府の役職だ。普段は言葉通り、江戸城の庭の番・・・つまり警護をしていたが、時折将軍直々の命を受け、さまざまな諜報活動などをしていたものをさす。」
「へ~、諜報活動ってスパイ・・・いえ、(ゴホンっと咳払い)忍者みたいですよね・・・・・・・。」
言葉の途中で思わずあることに気が付いた武尊は言葉が止まる。
「・・・・・・・。」
と、武尊は自分で言っておきながら目の前の蒼紫の着ているのが普通の人とは違う奇妙な物であるという事を再認識した。
蒼紫の衣装の上から下までに目を走らす。
変な形の縫製だけど、動きやすそうな黒い服。
そして刀・・・・。
自分の知っている忍者のイメージとは全然違うけど・・・・これって・・・・。
「し、四乃森さんってもしかして忍者!?」
武尊はもう少しで声が裏返ってしまうのではないかと思う声で言った。
(目の前の人は忍者・・・。)
(目の前の人は忍者・・・。)
(初めて見る忍者・・・。)
(忍者って日本に本当にいたんだ・・・・・、って、うっそ-----ぉ!。)
目を白黒させながら蒼紫を先ほどみたいに上から下まで目を動かして見る。
「純粋な伊賀・甲賀ものとは違うが・・・・。吉宗公が設けた御庭番衆は、元は紀州藩に仕え情報収集をしていた役人であり隠密だった者だと伝えられている。隠密とは元来、忍の者であったが御庭番衆はその知識と技をさらに昇華させた集団だ。」
武尊は蒼紫の説明を聞くが、何と言っていいか・・、驚きのあまりすぐには返す言葉がでない。
(江戸城警護の御庭番衆を束ねるって!どおりで只者でない『気』が時々してたのはその所為だったんだ。そしてインテリなのも納得・・・。でもちょっと待った、幕末ってもう十年前でしょ。四乃森さんってその時って多分十代・・・・で御頭?御頭ってトップっていう事でしょ?それってどんだけ・・・・。)
武尊は目の前の腕を組んで壁にもたれかかる蒼紫を目を見開いて見ていた。
武尊の頭の中で想像する図は、お庭番~~>江戸城の庭を手入れする庭師であって、蒼紫がねじり鉢巻きを巻き、ハッピを着て枝を切る長いはさみを持っている図である。
むむむ~と、考え込む武尊。
そんな武尊を見て蒼紫は嫌な予感がした。
まさか、御庭番衆というのを知らないのでは・・・・。
いや、知らないと考えるべきだ。
「くっ・・くく・・。」
そのうち蒼紫は押し殺す様に笑いだした。
(俺の心配は一体なんなんだ。)
今度は武尊がぎょっとして考え込んでいた顔をあげて蒼紫を見る。
時々漂う気配が違うと感じる時もあった。
まさに今の蒼紫はいつもの品のいい料亭の若旦那という雰囲気ではなく、別の何か。
直感的に武尊の背筋に冷たいものが走る。
(しかし笑ってはいられぬな。俺という人間を武尊に伝えるためにはすべてを話す必要がある・・・・。)
「武尊、御庭番というのがわからないのだろう。」
と言う蒼紫はいつもの雰囲気になっていて武尊はちょっと安心した。
「え、ええ・・・すみません。ちょっと想像がつかなくて・・・・まさか、江戸城の庭を手入れしてた・・・・なんてことはないですよね?」
と戸惑いながら答える。
「御庭番とは、さかのぼれば八代将軍徳川吉宗公が設けた幕府の役職だ。普段は言葉通り、江戸城の庭の番・・・つまり警護をしていたが、時折将軍直々の命を受け、さまざまな諜報活動などをしていたものをさす。」
「へ~、諜報活動ってスパイ・・・いえ、(ゴホンっと咳払い)忍者みたいですよね・・・・・・・。」
言葉の途中で思わずあることに気が付いた武尊は言葉が止まる。
「・・・・・・・。」
と、武尊は自分で言っておきながら目の前の蒼紫の着ているのが普通の人とは違う奇妙な物であるという事を再認識した。
蒼紫の衣装の上から下までに目を走らす。
変な形の縫製だけど、動きやすそうな黒い服。
そして刀・・・・。
自分の知っている忍者のイメージとは全然違うけど・・・・これって・・・・。
「し、四乃森さんってもしかして忍者!?」
武尊はもう少しで声が裏返ってしまうのではないかと思う声で言った。
(目の前の人は忍者・・・。)
(目の前の人は忍者・・・。)
(初めて見る忍者・・・。)
(忍者って日本に本当にいたんだ・・・・・、って、うっそ-----ぉ!。)
目を白黒させながら蒼紫を先ほどみたいに上から下まで目を動かして見る。
「純粋な伊賀・甲賀ものとは違うが・・・・。吉宗公が設けた御庭番衆は、元は紀州藩に仕え情報収集をしていた役人であり隠密だった者だと伝えられている。隠密とは元来、忍の者であったが御庭番衆はその知識と技をさらに昇華させた集団だ。」
武尊は蒼紫の説明を聞くが、何と言っていいか・・、驚きのあまりすぐには返す言葉がでない。
(江戸城警護の御庭番衆を束ねるって!どおりで只者でない『気』が時々してたのはその所為だったんだ。そしてインテリなのも納得・・・。でもちょっと待った、幕末ってもう十年前でしょ。四乃森さんってその時って多分十代・・・・で御頭?御頭ってトップっていう事でしょ?それってどんだけ・・・・。)
武尊は目の前の腕を組んで壁にもたれかかる蒼紫を目を見開いて見ていた。