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36.食堂で鉢合わせ (張・夢主・蒼紫・操)
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席に一人残される武尊。
しばし何故か沈黙のこの場に武尊が話を切り出した。
「四乃森さん達もお昼ですか?」
「ああ。」
立って話をする二人にお店の人が蒼紫に、どこに座りますかと声をかけると蒼紫は
「ここでいい。」
と、張が座っていたところに上がり始めた。
操も蒼紫の横に
「私もここでいいわ。」
と言って上がった。
「じゃ、片付けますからちょっと待っててくださいね。」
と、お店の人が張が食べた物を下げ、注文を取りに来る。
「武尊の頼んだものは何だ。」
と蒼紫が聞くので
「日替わり定食です。」
と答えると、操もそれでいいと言うので蒼紫は日替わりを二つ頼んだ。
操は席につくと武尊に、
「どうしたの?そんな恰好しちゃって!不良警官になんか言われた?」
と、武尊の制服姿を信じられないという目で見る。
「ええ、まあ、ちょっとバイト・・、じゃなくてお手伝いさせてもらってるの。」
と、武尊が答えた。
(蒼紫は操ちゃんに私に会った事言ってないのかな。)
と、思って蒼紫をチラっと見るが知らぬ素振りでお茶を飲む蒼紫。
すると操が、
「あの不良警官の仕事って・・・大丈夫?」
と、いぶかしげに言う。
(そんなに不良警官なのかな、斎藤さんって・・。)
あはは、とちょっと苦笑いしながら武尊は、
「うん、大丈夫。私、大したことしていないから。操ちゃんと四乃森さんはどうしてこんな所へ?」
「今夜警視庁の船で俺達も縁のいる島へ乗せてもらう事になっている。」
と、蒼紫。
「そうなんですか。」
「そうよ、今度は私達が緋村の力になってあげるんだから。そして薫さんを救出に行くの、ね、蒼紫様。」
と、操が勢いよく気合いを入れる。
「ああ、抜刀斎は今朝がた意識が戻ったばかりだからな。何か俺達が力になれる事があるかもしれん。」
と、蒼紫の言葉に武尊は驚いて、
「え?抜刀斎さん、意識が戻ったのって今朝なんですか!大丈夫なんですか?四乃森さんもずっと診療所にいたんですか?」
と、思いもよらぬ質問ぜめに蒼紫は、
「いや、俺と操は神谷道場にいた。道場に住んでいる人間が誰もいなくて留守を守るというわけではないがそちらの方で待機していた。」
「そしたら弥彦の知り合いの燕ちゃんが診療所から弥彦も緋村も意識が戻ったって連絡をくれたの。本当によかったわ~。間に合わないかと思っちゃったもの。」
と操が答え、はぁ~と、胸をなでおろす。
胸をなでおろしたのは武尊も同じ。
てっきりお弟子さんは元気になっていると思っていたから。
(斎藤さんったら、もし意識が戻らなかったらどうしてたのよ~!)
と、武尊も今さらだがお弟子さんの事を思ったら冷や冷やした。
「そっか、みんな気を付けて行ってくださいね。」
武尊は皆を案じてそう言った。
「嗚呼。」
蒼紫はその言葉が自分一人にあてられたものではないとわかっていたが、武尊がそう言ってくれることが嬉しかった。
「武尊さんも来ればいいのに-。」
と、操が言うが、それは無理と、武尊は笑って答えた。
(やっぱり斎藤さんの許可がないとね・・・・、無理だよ。)
武尊が笑っていると、蒼紫が
「武尊はどうしてこんな所にいるんだ。」
と、蒼紫が言った。
「私は夜の出港の時に斎藤さんを見送りするために来たんだけど、今日は特に何もすることないからちょっと早くきて海を見ようかと思っていたの。」
と言うと、操が
「海か、いいわね!私達も早く来ちゃたから時間があるのよね。緋村達は出港前ぐらいに来ると思うんだけど。」
と言った。
そして、
「ねぇ、武尊さん、海ってどこかいい所あるの?」
と聞いた。
「さっき、小さな干潟があったからそこでカニでも見ようかと・・・思ってたら、張に会って、食事に来たの。」
「そっか、干潟かぁ・・・面白そうね!私もそこに一緒に行っていいでしょ、武尊さん。ね、蒼紫様、いいでしょ?」
(え?一緒?私、一人でゆっくりしようと思っていたのに・・。)
と、いう思いが一瞬頭をよぎったが断る理由が思いつかない武尊は蒼紫と操が食べ終わるのを待って一緒に海岸へ戻ることとなった。
しばし何故か沈黙のこの場に武尊が話を切り出した。
「四乃森さん達もお昼ですか?」
「ああ。」
立って話をする二人にお店の人が蒼紫に、どこに座りますかと声をかけると蒼紫は
「ここでいい。」
と、張が座っていたところに上がり始めた。
操も蒼紫の横に
「私もここでいいわ。」
と言って上がった。
「じゃ、片付けますからちょっと待っててくださいね。」
と、お店の人が張が食べた物を下げ、注文を取りに来る。
「武尊の頼んだものは何だ。」
と蒼紫が聞くので
「日替わり定食です。」
と答えると、操もそれでいいと言うので蒼紫は日替わりを二つ頼んだ。
操は席につくと武尊に、
「どうしたの?そんな恰好しちゃって!不良警官になんか言われた?」
と、武尊の制服姿を信じられないという目で見る。
「ええ、まあ、ちょっとバイト・・、じゃなくてお手伝いさせてもらってるの。」
と、武尊が答えた。
(蒼紫は操ちゃんに私に会った事言ってないのかな。)
と、思って蒼紫をチラっと見るが知らぬ素振りでお茶を飲む蒼紫。
すると操が、
「あの不良警官の仕事って・・・大丈夫?」
と、いぶかしげに言う。
(そんなに不良警官なのかな、斎藤さんって・・。)
あはは、とちょっと苦笑いしながら武尊は、
「うん、大丈夫。私、大したことしていないから。操ちゃんと四乃森さんはどうしてこんな所へ?」
「今夜警視庁の船で俺達も縁のいる島へ乗せてもらう事になっている。」
と、蒼紫。
「そうなんですか。」
「そうよ、今度は私達が緋村の力になってあげるんだから。そして薫さんを救出に行くの、ね、蒼紫様。」
と、操が勢いよく気合いを入れる。
「ああ、抜刀斎は今朝がた意識が戻ったばかりだからな。何か俺達が力になれる事があるかもしれん。」
と、蒼紫の言葉に武尊は驚いて、
「え?抜刀斎さん、意識が戻ったのって今朝なんですか!大丈夫なんですか?四乃森さんもずっと診療所にいたんですか?」
と、思いもよらぬ質問ぜめに蒼紫は、
「いや、俺と操は神谷道場にいた。道場に住んでいる人間が誰もいなくて留守を守るというわけではないがそちらの方で待機していた。」
「そしたら弥彦の知り合いの燕ちゃんが診療所から弥彦も緋村も意識が戻ったって連絡をくれたの。本当によかったわ~。間に合わないかと思っちゃったもの。」
と操が答え、はぁ~と、胸をなでおろす。
胸をなでおろしたのは武尊も同じ。
てっきりお弟子さんは元気になっていると思っていたから。
(斎藤さんったら、もし意識が戻らなかったらどうしてたのよ~!)
と、武尊も今さらだがお弟子さんの事を思ったら冷や冷やした。
「そっか、みんな気を付けて行ってくださいね。」
武尊は皆を案じてそう言った。
「嗚呼。」
蒼紫はその言葉が自分一人にあてられたものではないとわかっていたが、武尊がそう言ってくれることが嬉しかった。
「武尊さんも来ればいいのに-。」
と、操が言うが、それは無理と、武尊は笑って答えた。
(やっぱり斎藤さんの許可がないとね・・・・、無理だよ。)
武尊が笑っていると、蒼紫が
「武尊はどうしてこんな所にいるんだ。」
と、蒼紫が言った。
「私は夜の出港の時に斎藤さんを見送りするために来たんだけど、今日は特に何もすることないからちょっと早くきて海を見ようかと思っていたの。」
と言うと、操が
「海か、いいわね!私達も早く来ちゃたから時間があるのよね。緋村達は出港前ぐらいに来ると思うんだけど。」
と言った。
そして、
「ねぇ、武尊さん、海ってどこかいい所あるの?」
と聞いた。
「さっき、小さな干潟があったからそこでカニでも見ようかと・・・思ってたら、張に会って、食事に来たの。」
「そっか、干潟かぁ・・・面白そうね!私もそこに一緒に行っていいでしょ、武尊さん。ね、蒼紫様、いいでしょ?」
(え?一緒?私、一人でゆっくりしようと思っていたのに・・。)
と、いう思いが一瞬頭をよぎったが断る理由が思いつかない武尊は蒼紫と操が食べ終わるのを待って一緒に海岸へ戻ることとなった。