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35.Kaffee(カフェ)につられて (外国人紳士・夢主・張)
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外国人居留地を出て人通りの多い通りの食堂に二人は入った。
武尊の持ち金を見てやっぱり、と小さく肩をすくめた張は今日も武尊にお昼をおごる。
「日替わり定食二つ~。」
と注文する張に
「ゴメン張、この間に引き続きまた御馳走してもらうなんて。」
と申し訳なさそう言う名に
「誘ったんはわいやがな。ま、」
(ま、そんなに払いたかったら体で・・・・。)
と言おうと思った張だったが、冗談が通じないと思い喉元でぐっと、言葉をこらえた。
あかん、いつからわいは下品な男になってしもうたねん、とちょっと反省していたら、武尊は流せばいいのに、
「ま?まがどうしたの?」
と、真顔で聞いてくる。
「ま、・・・・・武尊がそんだけしか持っとらんことは予想がついとった、と言おうと思ったんや。」
と口からさらりと違う事を言う張。
それを聞いて武尊は、
「だって、上司がいつもかけ蕎麦なのにそれ以上のものって言えないのもあるけど、最近お昼はかけ蕎麦じゃないと食べたっていう感じがしなくって。」
と、あはっと笑うな。
そんな笑顔に思わずぐっとくる張。
(なんや、この笑顔にあの旦那もやられおったんか?せやかて、あの旦那がどない顔して武尊を口説くか、わいには思いつかへんわ!!)
むうう、と、張が腕を組んですごい目つきで武尊を見るので、武尊は
「張、急にどうしたの・・・・、なんか目つきやばいよ?話すこといっぱいあったんじゃなかったの?」
と言いうと、張ははっとし、
「せや!そうやった。」
と言ってああだこうだと話始めた。
話し出したら定食が来ようとも止まらない。
武尊はよくそれだけ喋りながらどんどんなくなっていくごはんやおかずがすごいと思った。
「あ-、食べ終わってもうた。」
とすっきりした顔でお茶を飲みながらようやく張は話をやめた。
(しゃべり終わったの間違いじゃない?)
と思いつつ自分のごはん茶碗をみるとまだ半分以上残っている。
そのときカラカラと戸を開けて入って来た客が声をたてた。
「あ、武尊さん?!に・・・・張!?」
おまけ
余談ですが、ドイツはビールとソーセージの国だとばかり思っていたのですが、意外にも無類のコーヒー好きらしく、サイフォンも1830年ぐらいからあったらしいです。
(ちなみに夢主がいるのは1878年(明治11年))。
日本の庶民にサイフォンが紹介されるのは大正になってからという文献もありますので今回ちょっと先取りみたいになりました。
また、築地の外国人居留地にあった教会はプロテスタント系が多かったと思われます。青山学院の他、ミッションスクールの発祥地になったそうです。
武尊の持ち金を見てやっぱり、と小さく肩をすくめた張は今日も武尊にお昼をおごる。
「日替わり定食二つ~。」
と注文する張に
「ゴメン張、この間に引き続きまた御馳走してもらうなんて。」
と申し訳なさそう言う名に
「誘ったんはわいやがな。ま、」
(ま、そんなに払いたかったら体で・・・・。)
と言おうと思った張だったが、冗談が通じないと思い喉元でぐっと、言葉をこらえた。
あかん、いつからわいは下品な男になってしもうたねん、とちょっと反省していたら、武尊は流せばいいのに、
「ま?まがどうしたの?」
と、真顔で聞いてくる。
「ま、・・・・・武尊がそんだけしか持っとらんことは予想がついとった、と言おうと思ったんや。」
と口からさらりと違う事を言う張。
それを聞いて武尊は、
「だって、上司がいつもかけ蕎麦なのにそれ以上のものって言えないのもあるけど、最近お昼はかけ蕎麦じゃないと食べたっていう感じがしなくって。」
と、あはっと笑うな。
そんな笑顔に思わずぐっとくる張。
(なんや、この笑顔にあの旦那もやられおったんか?せやかて、あの旦那がどない顔して武尊を口説くか、わいには思いつかへんわ!!)
むうう、と、張が腕を組んですごい目つきで武尊を見るので、武尊は
「張、急にどうしたの・・・・、なんか目つきやばいよ?話すこといっぱいあったんじゃなかったの?」
と言いうと、張ははっとし、
「せや!そうやった。」
と言ってああだこうだと話始めた。
話し出したら定食が来ようとも止まらない。
武尊はよくそれだけ喋りながらどんどんなくなっていくごはんやおかずがすごいと思った。
「あ-、食べ終わってもうた。」
とすっきりした顔でお茶を飲みながらようやく張は話をやめた。
(しゃべり終わったの間違いじゃない?)
と思いつつ自分のごはん茶碗をみるとまだ半分以上残っている。
そのときカラカラと戸を開けて入って来た客が声をたてた。
「あ、武尊さん?!に・・・・張!?」
おまけ
余談ですが、ドイツはビールとソーセージの国だとばかり思っていたのですが、意外にも無類のコーヒー好きらしく、サイフォンも1830年ぐらいからあったらしいです。
(ちなみに夢主がいるのは1878年(明治11年))。
日本の庶民にサイフォンが紹介されるのは大正になってからという文献もありますので今回ちょっと先取りみたいになりました。
また、築地の外国人居留地にあった教会はプロテスタント系が多かったと思われます。青山学院の他、ミッションスクールの発祥地になったそうです。